相場見通しと振り返り Index Morning (香港/中国)

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【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は3日ぶりに反落/きょうの香港市場は続落か、「ゼロコロナ」政策下の中国景気に不安

 

【前日の振り返り】

25日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.49%安の17573.58ポイントだった。中国企業指数は0.35%安の5971.10ポイント。メインボードの売買代金は概算で947億9000万HKドル。

ハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下落に転じた。中国本土で新型コロナの感染拡大が続くなか、移動制限などの防疫措置が強化されて経済活動が冷え込むとの警戒感から売りが先行した。もっとも中国政府が金融緩和や不動産業の支援策を打ち出すとの期待も強い。序盤には下落率が1%を超えたが、次第に下げ幅を縮小した。セクター別では、工業、一般消費財、情報技術が下げた半面、不動産・建設、通信などが上げた。

ハンセン指数構成銘柄では、ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が大きく売られて相場の重荷となった。半面、不動産株に買いが入り、碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、中国海外発展(00688)などが大幅に上昇した。

 

【きょうの見通し】

週明け28日の香港市場は続落して始まるか。中国本土で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、「ゼロコロナ」政策の下で行動制限が強化され、経済活動を圧迫するとの見方から売りが出そうだ。半面、中国の金融緩和に対する期待は根強い。中国人民銀行(中央銀行)は前週末に預金準備率を0.25%下げると発表し、金融機関が融資に回せる長期資金が5000億元増えると見込む。ただ、預金準備率の引き下げは国務院(内閣に相当)が22日の常務会議で打ち出しており、相場に織り込み済みとみられる。一方、決算や業績見通しを受けた個別物色が引き続き活発となりそうだ。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は反発、3100ポイント回復も上値重い 金融株や不動産株に買い

 

【前日の振り返り】

25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.40%高の3101.69ポイントだった。深セン成分指数は0.48%安の10904.27ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7398億8900万元だった。

上海総合指数は小安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上すると、心理的節目の3100ポイントを挟んでもみ合った。追加の金融緩和への期待から買いが広がったが、24日に中国本土で新たに3万2943人(前日比+1287人)の新型コロナウイルスの感染が確認され、データを比較できる2020年4月以降で最多を更新したことを受け、行動制限の強化で景気が減速するとの警戒感も強まり、上値の重さが目立った。指数は結局、3100ポイントをわずかに上回ってこの日の取引を終えた。セクター別では、保険と銀行が全面高となったほか不動産開発や不動産サービスも買われた。半面、電子化学品と電機が全面安。バッテリーや太陽光発電設備も売られた。

A株市場では、万科企業(000002)や招商局蛇口工業区控股(001979)、保利発展控股集団(600048)など不動産株が買われたほか、中国交通建設(601800)や中国建築(601668)などインフラ建設関連も高い。半面、太陽電池材料の単結晶シリコンウエハーの価格を引き下げたと伝わり、隆基緑能科技(601012)が大幅安。浙江世宝(002703)や広州汽車集団(601238)など自動車関連も売られた。

上海B株指数は0.17%高の289.66ポイント、深センB株指数は0.28%安の1120.82ポイント。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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