【日本】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
日経平均は続伸/東京市場は軟調か
【前日の振り返り】
11月に入り1日の日経平均は続伸。終値は91円高の27678円。米国株の下落はネガティブ視されず、寄り付きは小幅高。しばらくは前日終値近辺での一進一退が続いた。しかし、下げたところでも27500円は割り込まず、下値が固まってきたことから、前場の中ごろからはプラス圏が定着してきた。
後場に入り、上期の決算を発表したトヨタは市場の期待に届かずマイナス転換。この動きを見て、指数も発表直後にはやや値を消した。しかし、27600円は割り込むことなく踏みとどまると、14時を過ぎた辺りからは上げ幅を拡大。高値圏で取引を終えた。
【きょうの見通し】
東京市場は軟調か。米国株は下落。ドル円は足元148円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて100円安の27590円、ドル建てが95円安の27595円で取引を終えた。
FOMCの結果発表を前に米国株が下げており、日本株も連れ安の展開を予想する。東京市場はあすが休場で、買い手控えムードは強まりやすい。ただ、米国株はもっとも弱かったナスダックでも0.9%安。これまで何度もFOMC近辺で荒れ相場を経験したが、結果発表直前の動きは落ち着いていた。
国内では引き続き決算発表が多く、注目度の高いソニーGはADRでは大きく上昇している。FOMCに対する警戒はくすぶりながらも、決算銘柄の売買は活況が見込まれる。指数は下げてもそこまで弱い動きにはならず、早々にこう着感が強まるだろう。
日経平均の予想レンジは27500円-27750円
【米国】
【前日の振り返り】
ダウ79ドル安と続落 FOMC結果公表控え警戒感強まる
【前日の振り返り】
1日の米国株は続落。主要3指数がそろって上昇してスタートしたものの、9月JOLTS求人件数などの経済指標が強い結果となったことで米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げの長期化見通しが重しとなった。
ダウ平均は朝方に242ドル高まで上昇し33000ドルの大台に迫ったが、79.75ドル安(-0.24%)の32653.20ドルで終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.41%安、0.89%安で終了し、3指数がそろって2日続落した。
アジア時間で3.91%台まで低下した米10年債利回りは強い経済指標を受けて4.07%台まで急上昇した。
翌日午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)では4会合連続で通常の3倍の幅の0.75%の利上げが見込まれているが、今後の利上げペースの見通しを巡り、声明文やパウエルFRB議長の記者会見に要注目となる。