【日本】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
日経平均は3日ぶり大幅反落/東京市場は軟調か
【前日の振り返り】
19日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は611円安の31430円。地政学リスクの高まりや長期金利の大幅上昇を受けて米国株が大きく下げたことを嫌気して、寄り付きから400円を超える下落となった。下げ幅を500円超に広げたところでいったん切り返したものの、戻りは緩慢。アジア株の軟調スタートを確認した10時台半ば辺りから下を試しに行く流れとなり、前場では31500円を下回って安値引けとなった。
後場に入ると下げ幅を600円超に拡大。31300円台に突入したところでようやく下げ止まったものの、その後も低空飛行が続き、終値で31500円を下回った。
【きょうの見通し】
東京市場は軟調か。米国株は下落。ドル円は足元149円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて85円安の31315円、ドル建てが55円安の31345円で取引を終えた。
米国の長期金利が上昇し、これを受けて米国株も下落したことから、日本株は警戒売りに押されると予想する。パウエル議長からは現在の金融政策が引き締めすぎではないとの見解も示されており、米10年債利回りは早晩5%に乗せそうな状況。CME225先物からは100円程度下からのスタートが想定される。米国株が暴落のような反応にはならなかったこと、日経平均はきのう611円安と大きく下げていることなどから、値幅に関してはそれほど出ない可能性はある。ただ、今週は米国の金利上昇に振り回され続け、その懸念が払しょくできないまま週を終えることになりそう。押し目でも買いは入りづらく、場中はリスク回避の売りに押され続けると予想する。
日経平均の予想レンジは31000円-31400円
【米国】
【前日の振り返り】
ダウ250ドル安と続落 米10年債利回りが5%に接近
【前日の振り返り】
19日の米国株は続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が追加利上げの可能性を示唆したことや、それを受けて米10年債利回りが4.996%まで上昇し、2007年以来となる5%に接近したことが株式相場の重しとなった。
前日に332ドル安となったダウ平均は187ドル高まで上昇する場面もあったが、米国債利回りの上昇幅が拡大する中、296ドル安まで下落し、250.91ドル安(-0.75%)の33414.17ドルで終了した。S&P500とナスダック総合も上昇してスタートしたが、終盤に1%超下落し、それぞれ0.85%安、0.96%安で終了した。
決算発表銘柄は予想を上回る決算が好感されたネットフリックスが16.05%高と急伸した一方、予想を下回る決算が嫌気されたテスラが9.30%安と急落した。
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