米中通商協議の進展でリスクオン

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12月13日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
12日のドル円は急騰し、本日早朝には一時109.56まで上昇。米国の対中関税の発動が15日に迫る中、米中通商協議で「第1段階」の原則合意が伝わるるとともに、英総選挙で保守党が過半数を確保する見込みとの出口調査結果を受け、マーケットはリスク選好地合いが強まり、クロス円が大きく買われる展開となった。チャートを見ると、実線は上値抵抗になっていた20日移動平均線(108.93)や日足均衡表の基準線(108.97)の再上抜けに成功。目先は12月2日高値(109.72)までの上昇を試す展開です。同水準を超えた場合は節目110円まで上値余地が広がることになります。
本日の予想レンジ108.90~109.70

<ユーロ円>
12日のユーロ円は前日までの上昇基調を引き継ぎ、7月2日以来となる122.57まで上昇。今週発表された独経済指標の改善に加え、米中通商協議の進展と英総選挙で保守党が過半数を確保する見込みとの出口調査結果を受け、ユーロドルは4ヶ月ぶりの高値となる1.1198まで上昇し、ユーロ円も連れ高することとなった。チャートを見ると、実線は、10月3日安値(117.06)と11月15日安値(119.24)を結んだトレンドラインを再度上抜け、強気の展開。目先は急騰に対する自律調整が入る可能性があり押し目の見極めが重要になります。押し目の水準は本日の急騰に対する半値押し水準の121円台半ばが想定されます。
本日の予想レンジ121.40~122.80

<豪ドル円>
豪ドル円は7月23日以来となる75.96まで上昇、他のクロス円に連動した値動きを見せた。チャートを見ると、実線は目先の目標だった12月3日高値(74.83)の上抜けに成功。買われ過ぎ感も出ていないことから、節目76円が次の目標となります。76円台で値固めできた場合は週足均衡表の雲の下限(77.37)まで上値余地が広がることになります。
本日の予想レンジ75.30~76.10


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