

- データのないセッションでドル価格は平坦に
- 中国株と豪ドルの上昇
- ビットコインは25,000ドルのレジスタンスラインを試す展開
新しい週の始まりにあたって、中国市場が一晩で素晴らしいパフォーマンスを見せ、仮想通貨が最近の好調を維持し、ビットコイン価格が25,000ドルに近づいているものの、控えめに言って驚きのない展開になっている。また、為替市場ではリスクを取る動きが続いており、米ドルが下落して金曜日のセッションを終えた後で豪ドルが値上がりに転じている。しかし金曜に値下がりして週を終えたといっても、米ドル指数は依然として3週間連続で値上がりを続けている。あらゆる要素を考慮すると、投資家の心理は今週の主要なイベントを前にして比較的安定しているが、利上げと金融引き締め政策の長期化がより強く見込まれる中、リスク資産の値上がりは全体として限定的と言えそうだ。こうした動きから、米ドルでは金曜日の売り展開に続いて新しいサポートラインが形成される可能性がある。
金曜日には、外貨、金、銅、欧州のいくつかの指数がいずれもこれまでの弱気相場からの回復し、反発して取引を終えた。この勢いは月曜日のセッションでも続き、中国株が夜間に力強い値上がりを見せたことから、欧州市場が開くとある程度の買い展開につながった。とはいえ全体としてはデータに乏しいセッションであり、また米国はプレジデント・デイの祝日にあたる。
火曜日には世界各地の経済活動の現状を示す最新のPMIが発表されることから、投資家たちはより活発なセッションを見込んでいる。今週の後半にはRBNZの政策金利決定、FOMC議事録の公表、米国GDPの第2次予測値発表、FRBがインフレ指標として好んで参照するコアPCE指数の発表が控えている。
FRBといえば、FOMCの政策担当者はここ数週間でふたたび、利上げペースの引き上げと長期化についてより積極的な発言を見せている。労働市場が逼迫しており、また先週のCPIとPPIのサプライズをはじめとしてインフレ関連データが予想を上回っているためだ。FOMCのメスター氏とブラード氏は木曜日に特にタカ派的な姿勢を見せ、より積極的他50bpの利上げを実施するという見通しを示したが、これは必ずしも決定事項として考える必要はないだろう。金曜にはFOMCのバーキン氏とボウマン氏からさらにタカ派的発言が出てきた。実際には他のFOMC委員と異なる発言をしていたわけではないが、ドルの強気筋は長めの週末を前に利益確定の動きを見せた。
ドル売りが続くかどうかは今後の動向を注視する必要があるが、今のところはそこまで重要な動きは出ていない。週の後半でのマクロ経済データ公表に注目しよう。
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