広く予想されていた通り、英国メイ首相のEU離脱案は議会投票で打ち砕かれました。英国下院での圧倒的な否決を受け、ポンドドルは1.2672の安値をつけました。
離脱案への賛成票202に対し反対票が432と、メイ首相にとっては屈辱的ともいえる敗北となりました。この歴史的な結果を受けて、野党労働党のコービン党首はメイ首相の不信任投票を発議しています。
マーケットの反応 否決の報を受けた反射的な売りの殺到の後、買いの勢いがクローズアップされ、前述の安値から1.5%上げてポンドドル1.2885まで戻しました。
ユーロポンドは採決前に0.8986の日中高値を付けた後、採決を受けて0.8853まで急落。ポンドはユーロに対し1.4%急騰した格好です。
ポンド円も、137.39の安値から140.03まで急騰しました。
投資家は情勢を好感か
ポンドが採決前の下落から一転急騰したことから、投資家はこの否決を、「合意なき離脱」への暗雲というよりは、EUのリスボン条約第50条に基づく秩序立った離脱への道筋が開けたととらえ、好感した可能性があります。ただ、ポンドがこのまま値上がりを保てるかどうかはまだわかりません。今後の議会等の情勢に左右されていくでしょう。
不確実性がまだ大きい現状にあって、ポンドドルが1.30を超えて上昇していくことは考えにくいともいえます。投資家が、英国のEU離脱に思ったよりも大きなチャンスがあるのではと楽観し始めている感もありますが、それはまだ相当に時期尚早で、EU離脱による悲劇的な影響を軽減するにはまだまだ相当の対策が必要といえるでしょう。
メイ首相は不信任投票を乗り切る見通し
様々な調査によると、コービン労働党党首による不信任投票に対し、保守党内は離脱案反対派も含めてメイ首相を支持するとみられ、首相は信任を確保できそうです。 ただそれでも、EU離脱の条件等の行方がどうなるか、不透明感は一層強まるといえるでしょう。
首相は月曜までに、今後どのような方向に進めていくかを表明することになります。今回の非常に明確な敗北を受けて、離脱案はいくつかの修正といったレベルにとどまらず、大幅にアプローチを見直すようなものになるでしょう。刻々と期限が迫る中、第50条の付帯条項の離脱延期は不可避ともみられています。しばらくの間は、ポンドを中心としたマーケットの急変に警戒が必要でしょう。
マーケットの反応 否決の報を受けた反射的な売りの殺到の後、買いの勢いがクローズアップされ、前述の安値から1.5%上げてポンドドル1.2885まで戻しました。
ユーロポンドは採決前に0.8986の日中高値を付けた後、採決を受けて0.8853まで急落。ポンドはユーロに対し1.4%急騰した格好です。
ポンド円も、137.39の安値から140.03まで急騰しました。
投資家は情勢を好感か
ポンドが採決前の下落から一転急騰したことから、投資家はこの否決を、「合意なき離脱」への暗雲というよりは、EUのリスボン条約第50条に基づく秩序立った離脱への道筋が開けたととらえ、好感した可能性があります。ただ、ポンドがこのまま値上がりを保てるかどうかはまだわかりません。今後の議会等の情勢に左右されていくでしょう。
不確実性がまだ大きい現状にあって、ポンドドルが1.30を超えて上昇していくことは考えにくいともいえます。投資家が、英国のEU離脱に思ったよりも大きなチャンスがあるのではと楽観し始めている感もありますが、それはまだ相当に時期尚早で、EU離脱による悲劇的な影響を軽減するにはまだまだ相当の対策が必要といえるでしょう。
メイ首相は不信任投票を乗り切る見通し
様々な調査によると、コービン労働党党首による不信任投票に対し、保守党内は離脱案反対派も含めてメイ首相を支持するとみられ、首相は信任を確保できそうです。 ただそれでも、EU離脱の条件等の行方がどうなるか、不透明感は一層強まるといえるでしょう。
首相は月曜までに、今後どのような方向に進めていくかを表明することになります。今回の非常に明確な敗北を受けて、離脱案はいくつかの修正といったレベルにとどまらず、大幅にアプローチを見直すようなものになるでしょう。刻々と期限が迫る中、第50条の付帯条項の離脱延期は不可避ともみられています。しばらくの間は、ポンドを中心としたマーケットの急変に警戒が必要でしょう。
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