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わかりやすいノックアウトオプション|レバレッジやスプレッドはどうなってるの?

ノックアウトオプションは一部のFX会社、証券会社などで利用できるユニークな投資商品です。まだまだサービスを取り扱っている会社が少ないことから「名前くらいは聞いたことがある」という方が大半かもしれません。 このノックアウトオプションはFXのように通貨ペアのトレードができることからFXと同じようなものと認識されがちなのですが、そこにはいくつかの違いや、FXにはないメリットもあります。 当記事ではノックアウトオプションについて、基礎知識からメリット、デメリット、始め方や取引の方法、さらにはノックアウトオプションの特徴をいかしたトレードアイデアも紹介します。

目次

目次

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ノックアウトオプションの基礎知識

ノックアウトオプションについて、「名前くらいは聞いたことがある」という方に向けて、最初に基礎知識を解説します。最初に、ノックアウトオプションって何?という疑問を解決してください。

ノックアウトオプションとは

ノックアウトオプションは名称に「オプション」とあるように、オプション取引の一種です。最初にオプション料を預託して最大損失額を決めた上で利益を狙う商品です。


最初に損失を確定する価格を決めますが、その価格のことをノックアウトレベルといいます。英語では「Knockout Option」なので、それを略してKOと表記されることもあります。

ノックアウトオプションで取引できる銘柄

ノックアウトオプションは、通貨ペアや株価指数を参照原資産とするオプション取引です。FOREX.comでは、主に以下の銘柄を取引できます。

《通貨ペア》

など、全23銘柄

《株価指数》

など、全17銘柄

ここで挙げたものをはじめ、多くの投資家にとって馴染みのある通貨ペアや株価指数を取引できます。

ノックアウトオプションとFXは別物

先ほど紹介したノックアウトオプションの取扱銘柄を見ると、FXの世界では馴染みのある通貨ペアがたくさん並んでいます。そのため「FXとほとんど同じ」「FXと同じ感覚でトレードできる」と捉えられがちなのですが、ノックアウトオプションとFXは見た目こそ似ているものの全くの別物で、オプション取引の一種です。


ノックアウトオプションはオプション取引なので、FXのような証拠金がありません。ノックアウトオプションに必要な資金はオプション料といい、ノックアウトレベルで確定する最大損失額がオプション料になります。平たく言えば、「オプション料を支払って利益を狙う」のが大きな特徴です。両者の違いを一覧表にしてみると、以下のようになります。


 ノックアウトオプションFX
米ドル/円=145円で1万通貨の取引に必要な資金オプション料:1万円(ノックアウトレベルを144円とした場合)証拠金:5万8,000円
米ドル/円が146円になったら1万円の利益1万円の利益
米ドル/円が144円になったら1万円の損失確定1万円の含み損(未決済の場合)
最大損失額ノックアウトレベルの設定により変動例)ノックアウトレベルを100pipsとした場合は1万円無制限
ポジション保有可能期間ノックアウトレベルに価格が到達しない限り最長1年間決済をしない限り無期限
取引コストスプレッドのみスプレッドのみ

これらの違いについて詳しくは、順次解説していきます。

ただし、ノックアウトオプションとFXは共通点もあります。

ノックアウトオプションでの決済では指値、逆指値注文の設定が可能です。

エントリーは成行注文のみですが、決済では指値、逆指値注文の設定が可能です。


また、ノックアウトオプションにはFXと同様にスワップポイントの受け渡しがあります(株価指数CFDのノックアウトオプションでは「ファンディングコスト」があります)。また、利益に対する課税の取り扱いについてもFX、ノックアウトオプションともに申告分離課税で、他の所得と合算せずに独立して税額を計算します。

ノックアウトオプションとFXの違い

似ている部分は多いものの、金融商品としては別物のFXとノックアウトオプション。ここでは両者の違いについて解説します。

FXよりも資金効率が高いケースも

FXと違ってノックアウトオプションには証拠金の概念がありません。しかしながら、先ほど紹介した比較一覧表にもあったように、ノックアウトオプションに必要な資金であるオプション料は、ノックアウトレベルで確定する最大損失額です。ノックアウトレベルの価格設定によってはFX以上の資金効率で取引が可能です。


オプション料は現在のレートとノックアウトレベルで設定した価格差によって決まってきます。その価格差が大きいほどオプション料は大きくなります。逆に、ノックアウトレベルを現在のレートに近くするほどオプション料は小さくなります。

スプレッドがFXよりも広い

FX、ノックアウトオプションともに取引コストはスプレッドのみです。しかしながらFXと比べるとノックアウトオプションはスプレッドが広めなので、取引コストの負担は増加します。


FOREX.comには、よりアクティブなトレードをしたい方向けにプロトレード口座があります。この口座でもノックアウトオプション取引を取り扱っており、仕様はFOREX.com通常口座と同じですが、FX銘柄及びCFD銘柄をこちらからお取引いただくと、スプレッドと外付け手数料がより低くなっています。


プロトレード口座についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのプロトレード口座紹介ページでご確認ください。

ノックアウトオプション プロトレード口座
プロトレード口座、FX通貨ペアのスプレッド例(2024年10月4日20:25:33)

投資金はオプション料のみ

ノックアウトオプションはオプション取引の一種です。エントリー時にノックアウトレベルを設定して取引がはじまります。


予想に反しノックアウトレベルに価格が到達し、ノックアウトで確定する損失額が、オプション料になる仕組みです。ただし少額で取引ができてしまうため、投機的な取引を繰り返してしまう恐れがあります。この点には十分気を付けるようにしましょう。

ポジションの保有期間に期限がある

ノックアウトオプションではノックアウトレベルにより強制決済にならなければ、ポジションの保有期間が最長で約1年です。FXの場合は指値・逆指値に価格が到達して強制決済にならなければ無期限です。


保有期間の長いトレードを検討している方はこの期限を頭に入れておく必要があります。

新規エントリーは成行注文のみ

新規エントリーの際に、FXでは指値や逆指値を設定できますが、ノックアウトオプションは成行注文のみです。ただし、次項で解説するように決済注文では指値や逆指値を設定できます。

決済では指値・逆指値注文を発注できる

先ほど述べたように、ノックアウトオプションでのエントリーは成行注文のみですが、決済注文は指値や逆指値を設定できます。もちろん、最初のエントリー時に指値と逆指値を設定できるので、FXでいうOCO注文に近いトレードが可能です。

ノックアウトオプションのメリット

ノックアウトオプションでは、FXにないようなメリットが得られます。

メリットを理解すると相場の局面やトレードの目的によってFXとノックアウトオプションを使い分けられるようになるので、ここではノックアウトオプションのメリットを解説します。

新規注文の発注時に最大損失を限定し、それ以上の損失は発生しない

ノックアウトオプションは新規注文の際にノックアウトレベルを設定する必要があります。このノックアウトレベルが相場逆行時の損切りレートになるため、ノックアウトオプションでは「損切り注文のないトレード」が存在しません。


FXでは損切りが遅れたせいで含み損が取り返しができない規模にまで拡大してしまうといった失敗談をよくみかけますが、ノックアウトオプションでは仕組み上、こうした失敗は発生しません。


また、FXでは仮に損切りを目的とした逆指値注文を入れていたとしても、週明けの早朝に「窓開け」が発生してレートが飛んでしまい、本来の損切り注文と乖離したレートで約定してしまうといったことが起こり得ます。しかしノックアウトオプションのノックアウトレベルでは、設定した価格で必ず約定するのでスリッページが発生することはありません。この損切りが確実に執行されることは損失管理上大きなメリットとなります。

追加証拠金が発生しない

ノックアウトオプションでは追証(追加証拠金制度)がありません。ノックアウトオプションのノックアウトレベルによる強制決済のみとなります。

ノックアウトオプションはエントリー時に必ずノックアウトレベル(強制決済)を設定する必要があり、予め最大損失額を把握できる仕組みになっています。損失管理を徹底できる点がノックアウトオプションの最大の魅力になります。


【注意事項】

※FOREX.comのノックアウトオプションで最大損失額額を上回る損失が生じるケースは以下のとおりです。

  1. ノックアウトオプションをオーバーナイトで持ち越した場合で金利調整額や配当調整額が課金された場合。
  2. 外貨建てのノックアウトオプションを途中決済した場合やノックアウトされた場合で、円転レートが買い付け時より円安になっている場合。

※口座残高がマイナスになる場合はロスカット制度が導入されています。

ノックアウト(強制決済)になっても手数料発生なし

FXでは含み損が拡大して証拠金維持率が基準を下回ると、FX会社による強制決済が発動されます。この場合、FX会社によってはロスカット手数料が発生するため、ロスカットによる損失に加えて手数料も負担することになります。


FOREX.comのノックアウトオプションでは、ロスカットレベルに価格が到達して強制決済になっても手数料が発生することはありません。

損切りが遅れて損失が拡大する心配がない

ノックアウトオプションではノックアウトレベルに価格が到達すると、その価格で必ず強制決済が執行されます。投資家が設定したいわゆる損切りレートから約定レートが乖離し、思わぬ損失が拡大する心配はありません。


一方、FXでは、相場急変動時や週開けの取引開始時等の流動性が薄い時間帯などは投資家が意図する損切り決済が執行されず、スリッページにより損失が拡大してしまう場合があります。


長くFX投資をしている投資家にとって、こうした意図しない損失は留意しておくべき項目のひとつですが、ノックアウトオプションではこうした心配をする必要がなく、最大損失額を管理しながら積極的に利益を狙うことができます。

通貨ペア以外の取引もできる

ノックアウトオプションは、通貨ペアの取引ができることからFXとの違いを比較してきましたが、通貨ペア以外に国内外の主要な株価指数の取引も可能です。


FOREX.comのノックアウトオプションでは通貨ペアと株価指数の両方を取引できるため、FXやCFDの知識経験を活かしながらよりアクティブにトレードができます。FOREX.comでは17銘柄の株価CFDを取り扱っており、日本や米国、ヨーロッパなどの主要な株価指数に対して最大損失額を確定し利益を目指すことが可能です。  

スワップポイントの受け払いがある

FXと同様に、ノックアウトオプションの通貨ペア取引でも、ポジションを保有し続けるとスワップポイントの受け払いがあります。日本円など金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買うポジションを翌営業日以降に持ち越し、決済日を先延ばしするたびにスワップポイントの受け払いが行われ、利益となります。


ただし、ノックアウトオプションはポジションの保有期限が最長約1年間なので、スワップポイント狙いで1年以上ポジションを長期保有したい場合はFXのほうが適しています。

ノックアウトオプションのデメリット

メリットの次には、ノックアウトオプションのデメリットについても解説します。考えられるデメリットは、主に4つです。

成行注文からしか新規注文を発注できない

ノックアウトオプションで新規エントリーをする際の注文方法は、成行注文のみです。現在のレートよりも有利なレートでエントリーしたいと思った場合、リアルタイムで相場をチェックしてエントリーしたいレートになるのを待つ必要があります。


FXであれば指値や逆指値、IFDなどの注文方法があるので、取引画面に張り付いていなくても取引をある程度自動化できます。ノックアウトオプションでも決済注文で指値や逆指値を利用できるので、エントリーした後はFXと同様に決済を自動化することができます。

最初に決めたノックアウトレベルを変更できない

新規エントリー時にノックアウトレベルを設定して最大損失額を確定させるのは、ノックアウトオプションの大きな特徴です。このノックアウトレベルは注文が約定してから変更することはできません。ノックアウトレベルを変更したいのであれば一度トレードを終了して新たにエントリーし直す必要があります。


FXであればポジション成立後であってもストップ注文をいつでも変更できるため、これについてはノックアウトオプションのデメリットといえます。


ただし、以下のようなトレードの傾向が強い方にとっては、この特徴はメリットになる可能性があります。

  • なかなか損切りができない方
  • 損切りのための逆指値注文を設定しても、損失の確定ができず逆指値注文を変更、キャンセルする方
  • そもそも逆指値注文をせず、含み損を抱えたままポジションを保有し続けてしまう方


ただし、ノックアウトオプションは新規エントリー時、もしくはポジション成立後のどちらであっても逆指値注文を設定することができます。ノックアウトレベルよりも現在のレートに近いところに逆指値注文を設定しておけば、ノックアウトになるよりも少ない損失でトレードを終えることができます。


逆にノックアウトレベルよりも遠いところに逆指値を置くことはできません。仮に逆指値の注文を置けたとしても、先にノックアウトが成立します。

ノックアウトオプションを取り扱っているFX会社・証券会社が少ない

うまく活用するとFXと異なるメリットを実践できるノックアウトオプションですが、2024年時点ではまだまだ取り扱っているFX会社や証券会社が少なく、日本国内ではFOREX.comなど一部のFX会社が取り扱っているのみです。


FOREX.comでは様々なノックアウトオプションをご用意

FX口座は、お申し込みから最短60分で取引可能!

1つのログイン情報でFXとCFDの取引口座が開設できます※

※CFD口座を除きます。手続き等に不備がある場合は、口座開設にお時間がかかる可能性がありますことをご了承ください。

オプションという名称から馴染みがない

ノックアウトオプションの仕組みはレバレッジの計算がない分、FXと比べるとわかりやすいかもしれません。感覚的にはFXと同じように取引ができるという投資家の方も多いようです。


ただし、FXに慣れている方であってもオプション取引であるがゆえ、最初は戸惑いやすい部分があるかもしれません。FXの初心者となるとオプション取引の概念やノックアウトオプションの新しい取引用語、取引ルールを理解するまで時間を要する可能性があります。この新しく覚える事柄があること、その時間がかかることもデメリットといえるかもしれません。

ノックアウトオプションの始め方

ノックアウトオプションをやってみようと思った方に向けて、ここでは取引を始めるまでの大まかな流れを解説します。基本的にはFXの始め方と同じですが、最初の段階であるノックアウトレベルの設定が重要です。

ノックアウトオプション取引が可能な口座を開設する

先ほど述べたように、日本国内でノックアウトオプションの取引が可能な会社は少数です。FOREX.com (StoneX証券株式会社)はそのひとつで、数少ないノックアウトオプション取扱会社です。


なお、FOREX.comでFX口座を開設すると、その口座でノックアウトオプション取引も可能です。


FOREX.comの口座開設は、公式サイトの「口座開設」ボタンから手続きができます。FOREX.comには一般のFX口座とMT4口座がありますが、ノックアウトオプション取引ができるのは前者の一般FX口座です。

口座に資金を入金する

ノックアウトオプション 入金方法ステップ1

口座を開設したら、口座に必要な資金を入金します。クイック入金を利用すれば、手続き後すぐに口座残高に反映されます。クイック入金に対応しているのは、以下の銀行です(2024年10月時点)。

・三菱UFJ銀行

・三井住友銀行

・みずほ銀行

・楽天銀行

・住信SBIネット銀行

・ゆうちょ銀行

・PayPay銀行

FOREX.comの取引画面から「追加入金」ボタンをクリックし、選択した銀行のネットバンキング画面に遷移してから入金の手続きをします。

トレードする銘柄を選ぶ

FOREX.comのトレード画面で、銘柄から「ノックアウトオプション」を選択し、取引をする銘柄を選びます。

ノックアウトオプション 入金方法ステップ2

銘柄を選んでから実際の取引をする手順については、次章で順を追って解説します。

ノックアウトオプションの取引をしてみよう

口座開設や必要な資金の入金が完了し、準備が整った状態から実際にFOREX.com口座からノックアウトオプション取引をする手順について解説します。


ノックアウトオプション取引をするには、まず4つのことを決めます。そして、それを決めた上で注文を出します。そしてポジション成立後は、指値に到達して利益確定、もしくはノックアウトレベルに価格が到達してノックアウト(強制決済)が執行され損失が確定し取引が終了します。


それでは、最初に決める4項目から順に解説していきましょう。

ノックアウトオプション取引で最初に決めること① 通貨ペアなど投資対象

ノックアウトオプション取引をするのにあたって、最初に決めるのは投資対象です。FOREX.comでは通貨ペアと株価指数の取引が可能なので、まずはこれらの選択肢から投資対象を決めます。通貨ペアを取引する場合は「FX口座」を選択。株価指数銘柄を取引する場合は「株価指数口座」を選択してください。


こちらは、FOREX.comのWebtraderにおけるノックアウトオプション銘柄(通貨ペアの場合)一覧画面です。

ノックアウトオプション 投資対象一覧画面

「USD/JPY」は米ドル/円、「GBP/JPY」はポンド/円といったように、それぞれの銘柄がどの通貨ペアを指しているかが分かると思います。

上にある検索窓で通貨名を入力すると、その通貨に関係する通貨ペアだけを表示することもできます。

ノックアウトオプション取引で最初に決めること② UP(上昇)かDOWN(下落)を選ぶ

ノックアウトオプション UPかDOWNを選択

「USD/JPY KO」の取引画面
 

ノックアウトオプションには取引期限が設定されています。
※満期日は、ノックアウトオプションの建日から起算して12か月となります。
例)2026年9月1日にノックアウトオプションを購入
↓
満期日:2027年9月1日
当該満期日までにポジションが決済されない場合、当社は、米国東部時間(EST/EDT)16時において、当該ポジションを強制的に決済いたします。
なお、当該満期日が対象原資産の取引休業日に該当する場合には、翌営業日ではなく、当該原資産の直前の取引日において、当該ポジションを強制的に決済いたします。

そして最後の「UP KO」、これが最も重要な部分です。値上がりを予想した時に「UP(上昇)」でエントリーします。逆に値下がりを予測した時には「DOWN(下落)」でエントリーします。


つまり、米ドル/円がこの先上昇すると思ったら「UP(上昇)」、下落すると思ったら「DOWN(下落)」を選びます。


※FOREX.comノックアウトオプションでは、週明けの「窓開け」や相場の急変動でもスリッページはありません。

ノックアウトオプション取引で最初に決めること③ ノックアウトレベル

ノックアウトオプション ノックアウトレベルを選択

3つ目に決めるのは、ノックアウトレベルです。ノックアウトオプションは最初に最大損失額を決めてからエントリーするので、注文の段階で損切りレートをノックアウトレベルとして設定する必要があります。


米ドル/円が152円の時に、「今後は下落しそうだから売りエントリー。152.2円になったら損切りしよう」という注文を出すのであれば、ノックアウトレベルは152.2円を選択します。

ノックアウトオプション取引で最初に決めること④ 取引数量

ノックアウトオプション 取引数量を選択

最後に、取引数量を決めます。数量の単位はロットで、1万通貨相当=1ロットです。FOREX.comは1,000通貨相当から取引可能なので、1,000通貨相当でノックアウトオプション取引をする場合のロット設定は0.1です。


※FOREX.comノックアウトオプションでは、週明けの「窓開け」や相場の急変動でもスリッページはありません。

注文方法

上記の4つの項目を、実際のトレード画面で設定してみましょう。


こちらはFOREX.comのノックアウトオプション取引画面です。米ドル/円が下落すると予測して、「DOWN(下落)」で設定画面を開きました。

ノックアウトオプション 注文方法を選択

この時点でのレートは151.9189円近辺で、151.00円まで下落すると予測してノックアウトオプションの注文を出したいと思います。予想が外れ価格が上昇してしまった場合のノックアウトレベルは152.20円に設定します。取引数量は1,000通貨相当とするため、0.1と入力しました。


オプション料は現在のレートとノックアウトレベルの差で自動計算され、下に282.0円と表示されています。282.0円はオプション料であると同時に最大損失額になります。


逆指値・指値の項目では[価格・Pips・損益]の入力欄があり、いずれか1つを入力すると残り2つが連動して表示されるので、好みの方法で指定しましょう。


151.00円で利益確定したいので、今回は指値注文のみ設定します。ノックアウトレベル(152.20)と151.00円の差分(120)を[価格]に入力。[損益]が自動的に表示されるので、この指値注文が成立すると918円の利益となることが一目でわかりました。


これらの必要事項を入力して「注文確定」をクリックしたら、トレード開始です。

決済の方法

ノックアウトオプションでポジションが決済される条件は、以下のいずれか1つです。

・あらかじめ設定していた指値、逆指値に価格が到達

・ノックアウトレベルに価格が到達

・ユーザーの操作成行で決済

上の2つはすでに理解されていることだと思いますが、3つ目については補足しておきたいと思います。ノックアウトオプションのトレードが始まると、チャート画面にそのことが表示されます。

ノックアウトオプション 決済方法を選択

ノックアウトレベルが152.00円で、1ロットのトレードをしていることが示されています。「-20」というのは現在の損益なので、現状20円の含み損になっていることを示します。下にある「TAKE PROFIT」は、エントリー時に設定した利益確定の指値です。

この状態でさらに米ドル/円が下落して指値に到達すればトレードは終了となりますが、「KO 152.20|-20」の横にある×印をクリックすると、手動による決済ができます。


なお、この例では設定しませんでしたが、FOREX.comのノックアウトオプションでは逆指値も設定できます。この例では152.20円がノックアウトレベルですが、それよりも近いところで損切りをしたい場合は152.10円に逆指値を入れる、といったことも可能です。

ノックアウトオプションの強みをいかしたトレードアイデア3選

ノックアウトオプションの強みは、損失を管理しながら少額でFXに近いトレードができることです。最後に、その強みをいかしたトレードアイデアを3つ紹介したいと思います。

重要指標発表時の両建て(ロング・ストラドル)

アメリカの雇用統計など重要指標の発表時には、大きな値動きが起きることがあります。それを狙って、指標発表の直前に現在のレートに近いところに上下それぞれのノックアウトレベルを設定した注文を出します。そのイメージ図は、以下のとおりです。

ノックアウトオプショントレード案 ロング・ストラドル

発表される指標の結果が分からない段階で注文を出すため、上下どちらに動いても対応できるように、UPとDOWN両方のノックアウトオプションで待機します。どちらかに大きく動いた場合、UPかDOWNのいずれかが利益を伸ばし、もう一方はノックアウトレベルに到達し、損失確定となります。


ノックアウトレベルを近いところに設定すればノックアウトになった場合のオプション料は少なく済みますし、損失額も注文時に確定済みです。どちらかに大きく動けばノックアウトによる損失を利益が上回るため、指標の結果に関係なく大きく動くだけで利益を狙うことができます。


ただし、この戦略はポジションが両建て(ロング・ストラドル)になります。両建てになった上で両方のポジションが利益確定と損失確定で決済されることを前提としているため、2つ分のスプレッドコストがかかる、2つ分のオプション料を預託必要があるといったデメリットもあることを補足しておきます。

トレンド発生時に資金効率を高めて利益を狙う

相場に明確なトレンドが発生している時は、ノックアウトオプションの強みを発揮しやすい局面といえます。なぜなら、ノックアウトレベルをそれほど離さずにエントリーができるためオプション料が少なく、その一方で利益を大きく伸ばせる機会だからです。


トレンドに強さがあれば、ノックアウトレベルまでのレート差に対して広めの指値注文を入れて利益を伸ばすトレードも有効である可能性があります。

保有しているポジションのヘッジ取引

トレンド発生時に保有しているFXのポジションでもっと利益を伸ばそうと考えているものの、短期的にトレンドが逆行して含み益が減ってしまう(評価マイナスになってしまう)こともあります。こうした局面ではせっかく含み益が出ていたのに、と慌ててしまいがちですが、トレンドの逆行が短期的なもので一時的にヘッジをしたいということであれば、逆方向のノックアウトオプションを仕掛ける戦略が有効です。


以下が、そのイメージ図です。

ノックアウトオプショントレード案 ヘッジ取引

長期的なトレンドは変わらないと考えているものの、短期的な下落が起きた場合はその下落がどこまで深くなるか分かりません。そこでノックアウトオプションのDOWNでヘッジ取引をして損益を相殺します。当初のトレンドに回帰すれば短期的な下落も利益につなげつつ、最初から保有しているポジションの利益を伸ばすことができます。


このようにFXとノックアウトオプションを組み合わせるトレード戦略もあることも覚えておきましょう。

【まとめ】ノックアウトオプションは利益の最小化と利益の最大化を目指す金融商品

ノックアウトオプションは名称やその仕組みから難しいという印象を持たれやすいのですが、実際にはFXと似た感覚でトレードが可能で、しかもFXにはないメリットもあります。


新規エントリー時にノックアウトレベルを設定するということでずるずると含み損を拡大させてしまうことがありません。これは損失管理上の大きなメリットといえるでしょう。また、ポジションは最大約1年間保有できるため、その期間内であれば決済はご自身のタイミングで自由に行えます。


こうしたメリットもしっかり理解して、トレードの新たな選択肢としてノックアウトオプションを活用してみてはいかがでしょうか。

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