FXのスキャルピング手法とは?誰も勝てない?「ハイリスクで難しい」と言われる理由を解説
FXのトレードスタイルを時間軸で分類すると、最も短い時間軸でトレードをするのがスキャルピングです。注目度の高いFXのトレード手法ではあるのですが、実は難易度やリスクが高く、決して初心者が実行できるものではありません。
なぜスキャルピングは初心者向けでないのか、その理由やスキャルピングのデメリットなどについて解説します。
FXには、取引時間の概念があります。ここで「市場」が何の市場を指しているのかについては本文中で解説しますが、FXには三大市場があり、それぞれの市場には中心となるトレード時間があります。 平日の24時間いつでも取引が可能であることはFXの大きな特徴ですが、それぞれの取引時間によって相場には異なる傾向があるので、当記事では三大市場を中心にそれぞれの取引時間帯の特徴と、その特徴をそれをいかしたトレードアイディアを紹介します。
2025年6月3日 午前11:11
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最初に、FXにおける各市場の時間帯についての基礎知識を網羅しておきましょう。

FXは、外国為替市場で取引されている通貨の為替レートの価格差やスワップポイントによる利益を狙う取引です。
外国為替市場には株式市場のように取引所があるわけではなく、各国・地域の金融機関や為替ブローカーが顧客の注文に応じて、また自身のディーリングによる利益を得るために取引をしています。こうした為替取引を行う各国・地域の参加者が集まっている時間帯に都市名を加え市場という名称で呼んでいます。
取引規模の大きさから、東京、ロンドン、ニューヨークが世界三大市場といわれていますが、それ以外にも為替取引が活発に行われている都市はたくさんあります。アジアでは香港やシンガポール、オセアニアではシドニー、中東ではドバイがあります。
次項より解説していきますが、例えば東京で活発に取引が行われる東京市場の時間帯は、日本時間の9時頃から17時頃までです。このように「頃」と表記しているのは、証券取引所のように決まった時間があるわけではなく、主にその時間帯にその国・地域の市場参加者が活発にトレードする時間帯という意味合いであるからです。
FOREX.comは、日本時間の月曜日午前7時〜土曜日午前7時で取引いただけます。
時差の関係で1日のうち最初に到来する主要な市場は東京です。9時から17時頃までの時間帯が東京時間で、日本の顧客による為替取引が中心になります。
東京時間は三大市場時間のひとつなので、詳しくは後述します。
日本時間の15時頃から翌日深夜2時頃(イギリスがサマータイムの時期は1時間ずつ早まる)までは、ロンドン時間です。ロンドンのあるイギリスの顧客だけでなくヨーロッパ全域の取引が含まれます。ロンドン市場は1日のうちでトレードがかなり活発になる市場時間です。
本格的にヨーロッパ勢が参入してくるのは16時頃からですが、早い投資家は15時頃から参入してくるため、FXの為替レートを見ていると15時頃から値動きが活発になることがあります。
日本時間で22時頃から翌朝7時頃(アメリカがサマータイムの時期は1時間ずつ早まり、24時頃から翌6時頃))は、ニューヨーク時間です。ロンドン時間と一部重なる時間帯もあるため、1日の中で最も値動きが活発にな値動きが期待できます。
ニューヨークはアメリカ経済の中心なのでアメリカ勢を中心に米ドル絡みの通貨ペアの値動きが活発になりますが、米ドルは世界の基軸通貨でもあるため、ほかの通貨ペアでも活発な値動きが起きやすくなります。
FXの世界で注目される経済指標の多くはアメリカの指標で、雇用統計や金融政策など注目度の高い指標が発表されるのもニューヨーク時間です。これらのファンダメンタルズ要因によって新たなトレンドが発生することも多々あります。
21時頃からの時間帯は、多くの日本人にとっては仕事が終わってFXに向き合いやすい時間帯でもあります。そのため、この市場時間限定でFXを取引する投資家も多くいます。
オセアニア時間は、日本の早朝6時から東京時間スタートまでの市場時間帯です。日付変更線の関係で東京よりも早く動き始めるのが、ニュージーランドのウェリントン市場です。その次にオーストラリアのシドニー市場も動き始めるため、東京が本格的に動き始めるまではオセアニア中心の市場時間となります。
三大市場と比べると取引量が少ないため流動性が低く、提示スプレッドも広くなりがちです。
<2019年1月3日のフラッシュクラッシュ>
2019年1月3日の早朝、米ドル/円が5分程度の間に4円も急落したことがあります。オセアニア時間でトレード量が少なく、さらに日本がまだ正月期間だったこともあって通常のオセアニア時間よりも流動性が低くなりそこを狙った何者かの投機的な取引によって大きな値動きとなりました。
損切り注文も巻き込んでフラッシュクラッシュとなり、FX投資家の間ではポジション管理の重要さを思い知らされる出来事になりました。
日本時間の9時頃から17時頃までが東京時間です。東京時間の特徴を、FX投資家目線で解説していきましょう。
東京時間の特徴
米ドル/円の取引が活発になる
銀行の仲値が発表になる9時55分に向けて取引が活発になる
五十日(毎月5、10、15、20、25、30又は月末)は米ドル高、円安になりやすいと言われている
ロンドン、ニューヨークと比べると値動きは小さい傾向
日本の経済指標、金融・政治イベント、天災による影響を受けることがある
東京時間の主役は、日本勢やアジア勢です。主に貿易に関わる日本やアジア、オセアニアの企業、さらにはFX投資家などが為替取引を行います。
日本はサマータイムを導入していないため、東京時間は季節が変わっても同じ時間帯です。これはサマータイムのある欧米との大きな違いです。
また、日本を含むアジアの主要国は貿易産業の規模が大きいため、実需による取引が多くなるのも東京時間の特徴です。
FX投資家目線で見た東京時間の特徴として一番に挙げられるのは、米ドル/円市場の取引が活発になることです。日本の輸出入企業による実需取引はもちろん、日本のFX投資家勢によるトレード量も多くなり、その主役は米ドル/円です。
同じく準基軸通貨として機能しているユーロとの通貨ペアであるユーロ/円の取引量も多くなりますが、米ドル/円と比べるとその差は大きく、東京時間は米ドル/円をトレードする人にとって注目すべき時間帯です。
逆に、ユーロ/ドルやポンド/ドルといったように円が含まれていない通貨ペアの取引量は、ほかの主要な市場時間帯と比べると少なめです。
銀行などの金融機関が顧客と為替取引を行う際、基準として使用する「仲値」は、東京時間の9時55分に決まります。仲値はどこかの時点の為替レートを元に各金融機関の裁量で決定され、その日の外国為替取引の基準レートとして適用されます。東京時間が始まる時間帯から9時55分頃までは特に米ドル/円のトレードが活発になると言われています。こうした東京時間の動きの特長を利用したトレード手法(東京仲値トレード)も個人投資家の間で根強い人気があるようです。これについては、後述します。
五十日(ゴトー日)とは、5や10がつく日のことです。集金や代金の決済をすることが多い日本の商慣習ですが、貿易にも同様のことがいえます。5日や10日、15日、20日といった五十日には日本の輸入企業が支払いのために米ドルを調達する動きが起きやすく、円安ドル高になりやすいといわれています。
この傾向は、あとで紹介する「東京仲値トレード」の根拠にもなっています。
仲値が決まる9時55分までは市場取引が活発になる一方で、仲値が確定したあとは比較的、安定的な値動きになりやすいのも、東京時間の特徴です。
ロンドン時間やニューヨーク時間のスタート数時間は市場取引が活発になり大きな値動きになることが多いため、この点もほかの主要な国の市場との違いといえます。
大きな材料が少なくテクニカル主導の相場展開になることも多いため、FX投資家目線ではテクニカル分析を根拠にデイトレードなどを仕掛けるのに適した市場ともいわれています。
「東京」時間というだけあって、日本の経済指標や金融政策金融・政治イベント、天災による影響を受けることがあります。近年では日米の金利差が強く意識されてるため、日銀の利上げ示唆などによって円が買われるといった展開はこれまでに何度もありました。
それ以外にも、時間帯が重なる中国やオセアニア諸国の指標や動向が為替市場に影響を及ぼすこともあります。
FOREX.comの取引ツールでは、FXとの関わりの深い重要な経済指標のチェックが可能です。詳しい解説もついているので、このツールだけでも十分、経済指標をFXトレードに役立てる方法を学べます。

日本時間の16時頃から翌日深夜2時頃までは、ロンドン時間です。1日のなかでは最もトレードが活発になる市場時間帯なので、FX投資家にとってもロンドン時間の特徴を知っておく価値は高いでしょう。
ロンドン時間の特徴
トレードの主役はユーロやポンド
東京時間と逆の値動きが起きることがある
日本時間16時から19時が活発に?
サマータイムがある
ロンドンフィキシングがある
ロンドン時間では日本時間の16時頃からヨーロッパ勢が本格的に参入してきますが、早い投資家は15時頃から参入してきます。ヨーロッパの市場だけに、トレードの主役は欧州通貨です。
東京時間よりも活発な値動きが起きやすく、さらにニューヨークをはじめほかの市場時間と重なる時間帯が多いため、よりボラティリティ(変動幅)が大きくなりやすい特徴があります。
為替レートの変動幅が大きいとFX投資家にとっては機会が多くなるため、ロンドン時間だけに絞ってトレードをしても十分利益を狙える可能性があります。
欧州通貨といえば、ユーロやポンド、スイスフランなどです。それ以外にも北欧の通貨などヨーロッパは通貨の種類が多く、これらの通貨の取引が活発になります。そのなかでもユーロとポンドは取引量が多く、これらの通貨を頻繁にトレードする投資家はロンドン時間が最も狙い目です。
東京時間よりもはるかに投資家の数や取引量が多くなるため、東京時間にはなかったトレンドがロンドン時間に発生することもあります。東京時間とは逆の動きになることもあるため、東京時間からポジションを保有し続けている場合は注意が必要です。
ロンドン時間のなかでも、特に日本時間の16時頃から19時頃が最もトレードが活発になるといわれています。というのも、日本時間の19時からはヨーロッパ勢が昼休みになるため市場参加者が少なくなり、一旦値動きが穏やかになる傾向が見られるという噂もあります。
そして21時からはニューヨーク時間と重なるため、ニューヨーク勢の参入とともに再び相場が活発になるというのがロンドン時間の大まかな流れです。
イギリスはサマータイムを導入しており、毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まではサマータイムが適用されます。サマータイムになると時計が1時間早まるため、日本との時差が1時間縮小します。
サマータイムを考慮せずにトレードをすると気づかない間に日付またぎをしていたり、土曜日の未明にはトレードができないといったことがあるため、注意が必要です。
サマータイムが近づいてくると事前にFOREX.comのホームページ上でのお知らせ、お知らせメールも到着するのでしっかり確認するようにしましょう。
東京時間の9時55分に基準レートが決まるように、ロンドン時間にも基準レートが決まる「ロンドンフィキシング」があります。日本時間の翌深夜1時、サマータイム期間は0時です。
東京仲値トレードのように、ロンドンフィキシングを狙うFXのトレードテクニックがあるため、この時間帯を狙ってトレードをする投資家も多くいます。
日本時間の21時頃から翌6時頃までは、ニューヨーク時間です。1日はオセアニア時間から始まってニューヨーク時間で終わるため、1日のうち最後を締めくくる市場時間帯です。
ただし、日本時間の深夜2時や3時といった時間帯を過ぎると、いわゆるニューヨーク時間の勢いはあまり見られなくなり、日本時間の早朝に向けて閑散とした相場になることもよくあります。
ニューヨーク時間の特徴
1日で最も値動きが活発になる
重要指標、要人発言の「イベント」が多い
トレンドが過熱化しやすい
短期トレードに適している
サマータイムがある
ニューヨーク時間が始まる日本時間の21時頃は、すでにロンドン時間が始まっています。ロンドン時間は深夜2時頃までなので、その重複している時間帯は1日のなかで最も為替取引が活発になります。それまで欧州勢が取引をしていたところにアメリカやカナダをはじめ、世界中の投資家が参入してくるので、トレード量が多くなるのは当然でしょう。
世界の基軸通貨である米ドルが中心になり、米ドル/円やユーロ/ドル、ポンド/ドル、米ドル/カナダドルといったドルストレートの通貨ペアが実需、投機それぞれの目的で活発にトレードされます。
雇用統計やCPI、FOMCなどFX投資家にとって注目度の高いアメリカの経済指標や経済ニュースが出てくる市場時間帯なので、これらのファンダメンタルズ要素によって大きな値動きが発生したり、それをきっかけにトレンドが生まれたりすることもよくあります。
ロンドン時間との重複、重要な経済指標の発表、基軸通貨である米ドルなど、ニューヨーク時間はトレード量が多くなる理由が目白押しです。特にロンドン市場と重複する21時頃から翌2時頃がそのピークとなるためボラティリティも大きくなりがちで、FXトレードをするのにも適しています。
毎月第1金曜日に発表されるアメリカの雇用統計は、日本時間の22時30分(サマータイム期間中は21時30分)に発表されます。ニューヨーク時間が始まった直後だけに注目度も高く、FX投資家の間でも毎月恒例の「重要イベント」と注目されています。
それ以外にもCPIの発表やそれを受けたFOMCの議事録、要人発言など、これらの重要なニュースはいずれもニューヨーク時間に報道されます(FOREX.comのツールでは要人発言のチェックも可能です)。
こうした重要なファンダメンタルズ要素を受けたトレードをしている投資家はもちろん、これによるトレンドの発生や転換に注目している投資家も多くおり、「為替はニューヨーク時間に動いている」といっても過言ではないでしょう。

FOREX.comウェブ版より。ワークスペースに表示できるニュースで国内外の要人発言をチェックできます。
すべての日に当てはまるわけではありませんが、ニューヨーク時間ではロンドン時間で始まったトレンドが継続し、さらに過熱しやすい傾向があります。トレード量が世界最大のロンドン市場で起きた流れを受けてニューヨーク時間が始まるため、さらに取引量が多くなってトレンドが過熱することは容易に想像ができます。
以前と比べてもこの傾向は強くなっており、そこにはアルゴリズム取引やAIによる取引など、人間以外の手によるトレード量が多くなっていることも関係しているともいわれています。
トレンドが過熱するということは、FX投資家にとってはトレードしやすい市場時間ともいえます。なぜなら、トレンドが明確になっているほうが順張りエントリーの機会が多くなり、短期売買で利益を上げやすいからです。
雇用統計などの経済指標発表時を狙った短期売買を得意とするFX投資家は多くいますが、こうした戦略もニューヨーク時間であるからできることです。
アメリカでは、毎年3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までがサマータイムとなります。サマータイム期間は時計が1時間早まり、日本との時差も1時間縮小します。
FX投資家と関わりがあるのは、「日またぎ」のタイミングです。いわゆるニューヨーク時間の終了、ニューヨーククローズ(NYクローズ)をもって為替取引の1日が終わるため、サマータイムによって1日の終わりが1時間移動することになります。通常は翌7時、サマータイム期間は翌6時です。
ニューヨーククローズをまたぎ、決済日が先延ばしされることでスワップポイントの受け渡しは発生します。スワップポイント授受のシステム処理にもサマータイムが関係してきます。
市場時間の概念があるFXにおいて、トレードに際して知っておくべき知識をまとめました。これらの知識をマスターしておくと、トレードの機会を増やしたり、思わぬ不利益を回避するのに役立ちます。
土曜日と日曜日の週末は、世界各国・地域で為替取引が行われず流動性が低下します。これをうけて安定的な為替レートの提示がされないため、FX会社は営業せず、取引時間外となります。
一部、イスラム圏の中東では日曜日に為替取引が行われていますが、ほとんどの場合は週末のトレードを行っていないため、土日はFX取引ができないというのが一般的な常識になっています。
ただし、FXの市場時間外だからといって、世界の経済政治状況性が止まっているわけではありません。週末に世界を揺るがすような大きなニュースが流れると、その影響から週明けの月曜日に外国為替市場はもちろん世界のあらゆる金融市場が混乱することがあります。週末に大きなニュースがあった場合は月曜日の早朝に注意しましょう。
逆にこうした月曜日の突飛な動きを利用したトレード手法もあります。これについては、後述します。
毎週の土日以外にも、取引時間外のため、FXのトレードができない日や時間帯があります。FX投資家が知っておくべきなのは、元旦とクリスマスでしょう。元旦も世界各国の外国為替市場がほぼ休場状態になるためFXも取引ができません。
通常、年末年始は丸一日休場になりますし、日本も正月期間なのでFXトレードをしようと思う人は少ないと思います。注意したいのはクリスマスです。
クリスマスは欧米の休日なので、日本が平日であればFX取引は可能です。しかし、通常と異なる営業時間を提供する場合が多く、FOREX.comでも例年クリスマス・年末年始スケジュールを公式サイトから発表しています。
クリスマスは仮に東京時間のみトレードできたとしても、欧米勢がほとんど参入してこないため流動性が低い状態であることに変わりはありません。そのためスプレッドが広がる傾向にあり安定的な取引環境にないことが多くなります。
CTA
イギリスは毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで、アメリカは毎年3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までは、それぞれの国がサマータイムになります。イギリスとアメリカではサマータイムの時期が異なることも、ひとつの注意点です。
サマータイムの時期はFXの1日の終了が1時間早まるため、日付指定の注文が失効するタイミングも1時間早まります。
主要国の祝日も、それぞれの国の市場参加者が少なくなるため流動性が低くなりがちです。日本の祝日は認識しやすいので忘れる可能性は低いと思いますが、欧米諸国の祝日まで正確に覚えている人はあまりおらず、ついつい意識が薄れがちです。
欧米の祝日は、それぞれの国の市場参加者が少なくなります。例えばアメリカが祝日の場合、ニューヨーク時間は普段よりも流動性が低くなるため、投機的な売買による相場の急変が起きやすくなります。
東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場にはそれぞれ、スタート直後にトレードが活発になるという特徴があるようです。東京時間の場合は基準レート決定の9時55分まで、ロンドン時間は19時頃まで、ニューヨーク時間は翌1時、2時頃までといった具合です。
それぞれの市場時間が後半になると値動きが落ち着いてくる傾向があるので、短期トレードで利益を狙うのであればそれぞれの市場時間が始まってから数時間以内が狙い目かもしれません。
極端な言い方をすると、流動性が低い時間帯、タイミングを狙った投機的な取引は個人投資家の損切りを巻き込み、為替レートが乱高下する可能性があります。トレード量が少ないほうが仕掛けの効果が大きくなりやすく、損切り注文を巻き込めれば加速度的に相場が動いて投機筋の利益は大きくなります。
こうした動きがあることを踏まえて、個人投資家は流動性が低くなる時間帯、安定的な為替レートの配信が行われていない時間帯で積極的な取引は控えたほうがいいでしょう。
該当するのは、日本時間早朝のオセアニア時間や、クリスマス・年末年始前後になります。どちらも流動性が大きく低下します。
こうした時間帯はスプレッドが広くなっていることも多いため積極的な取引は控えるようにしたほうがいいでしょう。並行して指値・逆指値注文は発注しているかなど資金管理、ポジション管理の確認をしたほうがいいでしょう。
重要な経済指標の発表前後は相場が大きく動きやすく、それ以外の時間帯とは異なる力が働きやすくなります。金利差が強く意識されている2024年の相場環境では、米国の雇用統計に加えてCPIやFOMC、日本の日銀政策金利決定会合などによって急激な値動きが何度も起きています。
こうしたファンダメンタルズ要素を利用したトレードをする以外は、リスクも高くなるので重要指標発表前後のトレードは控えたほうが無難かもしれません。
重要な経済指標の発表日時については、FOREX.comの「経済指標カレンダー」が便利です。FXとの関わりが深いものをピックアップして解説付きで紹介されているので、トレードのヒントになります。

ここでは、市場時間を利用したトレードアイデアの1つめとして、「東京仲値トレード」を紹介しましょう。東京時間がスタートしてから仲値の決定までに見られる値動きを利用するトレードです。
5や10のつく五十日は、日本の輸入企業が代金決済のために米ドルを調達する動きが起きやすいといわれています。それが仲値の決定まで続くため、「五十日の東京時間は9時55分に向けて米ドル/円が上昇しやすい」というアノマリー(明確な根拠はないものの相場の経験則として広く知られている傾向)があります。
「東京仲値トレード」は、このアノマリーを利用して9時55分までに米ドル/円の買いポジションを建て、9時55分までに決済をして上昇分の利益を狙うトレードです。
最初に、五十日の前日から今の段階まで、相場に大きな影響を与えるようなニュースがないことを確認します。何かニュースがあればその影響を強く受けるため、「東京仲値トレード」は回避します。
東京時間が本格的に始まる9時頃までに米ドル/円の買いポジションを建てます。9時頃までというのは、まだ輸入企業が動き出しておらず米ドル調達の動きが始まっていないことを見越したタイミングです。
買いポジションを保有した状態で、9時55分に向けて米ドル/円が上昇したら利益確定の決済をします。9時55分にピークを迎えるわけではないため、利益確定は任意のレートで構いません。
こちらは、2024年9月5日の米ドル/円5分チャートです。

8時30分頃までは下落していた米ドル/円ですが、9時に向けて反発、上昇が始まっています。さらに9時55分まで上昇を続けて、基準レート決定後は反落しています。
月初ということもあって決済額が大きかったのか、東京仲値トレードがうまく機能した相場展開でした。
五十日のたびに同じ値動きになるわけではなく、東京仲値トレードが通用しない日もあります。9時頃まで米ドル/円の買いポジションを建てたものの、思うように上昇しないようであれば損切りをします。
次は、市場時間が切り替わるタイミングを狙ったFXのトレードアイデアを紹介します。
チャートには、「窓」という概念があります。急激な値動きがあると、それまで連続していたローソク足がつながらず、離れたところに飛ぶことがあります。このローソク足同士の隙間のことを、窓といいます。
窓が上に開いたらギャップアップ、下に開いたらギャップダウンと呼ばれることもあります。
FXは平日のほぼ24時間常に相場が動いており窓を開けることは少ないのですが、注目したいのは月曜日の週明けです。金曜日に荒れたまま相場が引けた場合や、週末に大きなニュースがあると月曜日の早朝に値が飛ぶことがあります。
窓が開くと、相場はその窓を埋めるような動きになる傾向が見られます。こちらは、2019年6月から7月の米ドル/円チャートです。

中央部分で窓が開いているのが観察できます。7月1日は月曜日で、早朝から窓が開きました。この場合は上方向に開いたので、ギャップアップです。週明けの窓開けトレードでは、このように月曜日の早朝に窓が開いた時に取引をします。ただしこのようなときは、流動性が低く為替レートの配信が安定していないため約定しない可能性も大きくなります。この点には注意しましょう。
このトレードでは、月曜日の早朝に窓が開くことが前提になります。それほど頻繁にはありませんが、前週のニューヨーク時間に荒れた通貨ペア、週末に大きなニュースがあった当事国の通貨ペアを狙います。
それぞれの当事国通貨はもちろん、戦争や災害など地政学リスクに関わるようなニュースが流れたのであれば、米ドルや円などの通貨ペアでも窓が開く可能性があります。
週明けの早朝に窓が開いたら、その窓を埋める方向にポジションを建てます。ギャップアップが起きたら売りポジション、ギャップダウンが起きたら買いポジションです。
実際に窓埋めの動きが起きたら、窓が開く前のレート付近まで到達したら利益確定です。
それでは先ほどのチャートを再度見てみましょう。

実際に窓を埋めるような動きが起き、窓を開ける前のレートにまで戻っています(丸印部分)。ここで利益確定をするのが、窓埋めトレードの基本です。
窓が開いたからといって、必ずしもそれを埋める動きになるとは限りません。窓が「開きっぱなし」になり、さらに大きく開くこともあるので、その動きが見られる場合は損切りをしましょう。
こちらは、2024年6月のユーロ/ポンド1時間チャートです。

6月10日にギャップダウンの窓を開けましたが、その後も窓が埋まることはなく下落を継続しました。
このように窓には「ダマシ」もあるので、注意しましょう。
FXの市場時間は長く平日ほぼ24時間取引が可能です。そのなかには市場の時間帯というものがあり、それぞれの市場の時間帯には特徴やそれに応じたトレードの方法、スタイルがあると言われています。このように各市場の時間帯を理解しておくとFXの取引に役立つので、各市場の時間帯やその特徴をしっかり把握しておきましょう。
FXのトレードスタイルを時間軸で分類すると、最も短い時間軸でトレードをするのがスキャルピングです。注目度の高いFXのトレード手法ではあるのですが、実は難易度やリスクが高く、決して初心者が実行できるものではありません。
なぜスキャルピングは初心者向けでないのか、その理由やスキャルピングのデメリットなどについて解説します。
米国の金融政策は、米国の株式市場にとどまらず、他の先進国株式や新興国の株式、通貨に大きな影響を与えます。バーナンキ・ショックと世界金融危機(リーマン・ショック)などを振り返り、為替・株式市場に与えた影響も解説します。
キャリートレードは、2つの通貨(通貨ペア)において、低利回り(低金利)の通貨を借入れ、高利回り(高金利)の通貨を買い、その金利差から利益を得るトレード戦略です。