ポンド・スターリング通貨ガイド
イギリス・ポンドは、1,000年以上にわたり英国の通貨として使用されてきました。実際に「1ポンド」の重さを持つ硬貨として誕生した時代から、現在一般的に使われている紙幣に至るまで、その進化の歴史を紹介します。次に古い主要通貨である円、ルーブル、ドルについても触れていきます。
2026年5月13日 午前09:11
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以下は、現在も流通している最古の通貨8種類の一覧です。この中には4つの主要通貨が含まれており、それらについては後ほど詳しく解説します。
| 通貨名 | 制定年 |
| 日本円(JPY) | 1871 |
| ドミニカ・ペソ(DOP) | 1844 |
| フォークランド諸島・ポンド(FKP) | 1833 |
| ハイチ・グールド(HTG) | 1813 |
| アメリカ合衆国ドル(USD) | 1792 |
| セルビア・ディナール(RSD) | 1214 |
| ロシア・ルーブル(RUB) | 13世紀頃 |
| 英国ポンド(GBP) | 8世紀頃 |
出所:Britannica
※制定年は、通貨名称または制度の期限とされる年代を示しています。現在の通貨制度と完全に同一であることを示すものではありません。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の取引や投資判断を推奨するものではありません。
一般的に、メソポタミアの古代銀貨シェケルが、知られている中で最初に重量単位として用いられた通貨だと考えられています。それ以降、社会は通貨の形として、革、毛皮、ビーズ、銅、さらには金や銀といった貴金属など、さまざまな素材を用いてきました。
最初の紙幣は、7世紀に始まる中国の唐・宋王朝時代に使用されました。これらの初期の法定通貨の導入により、商人や卸売業者は重い金属貨幣を扱うことなく、大規模な取引を行うことができるようになりました。ただし、今日私たちが知るような形の法定通貨が中国政府によって正式に印刷されたのは、1120年になってからです。
法定通貨とは、金や銀といった物理的な裏付け資産を持たず、政府がその価値を認めるという約束によって成り立っている国家通貨のことです。法定通貨の価値は、発行国の政府に対する人々の信認と、中央銀行が行う経済・金融政策によって形成されます。
法定通貨は、世界中のあらゆる経済の基盤となっています。その誕生により、社会は物々交換の仕組みを超え、より複雑な交易システムへと発展することが可能になりました。現在では、財やサービスを交換するための手段として機能し、各国政府によって発行・管理されています。
法定通貨は軽量で、政府が付与した価値以外に本質的な価値をほとんど持たないため、現代の金融システムに適しています。とはいえ、通貨が常にこの形で運用されてきたわけではありません。
紙幣の登場によって輸送が容易になったことで、国際貿易は拡大し、それに伴って生じた通貨間の対立が、外国為替取引が誕生するきっかけの一因とされました。外国為替(FX、フォレックス)とは、通貨を交換する世界的な市場のことです。為替レートはさまざまな要因で変動し、参加者は情報を参考に取引判断を行うことがありますが、大量の通貨売買そのものが為替レートに影響を与えることもあります。
外国為替(FX)市場は、1日あたり約9兆510億ドル*が取引され、世界で最も取引量の多い金融市場です。規模感を比較すると、S&P500の1日平均取引額は49億5000万ドルにとどまり、FX市場と比べると相対的に小規模にとどまっています。**
*BIS(国際決済銀行)が公表する2025年の3年毎外国為替調査(Triennial FX Report)に基づく1日平均取引高
**MacroMicro調査による2025年の1日平均取引額
19世紀後半、多くの国が金本位制を採用し始めました。この通貨制度では、紙幣1枚ごとに一定量の金(地金)による裏付けが与えられていました。すでに多くの影響力のある国々が自国の金本位制を導入していたことを受け、1871年には国際金本位制が確立されました。それ以前には、入手のしやすさを理由に、米国など一部の国で銀本位制が用いられていました。
しかし最終的には、金の供給を上回るペースで経済が成長していったこと、さらには第一次世界大戦中に各国の債務が増加したことが相まって、金本位制は終焉を迎えました。その後、各国は自国通貨を支えるために外貨準備を積み増すようになり、主に米ドルと英ポンドがその役割を担うようになりました。これら2つの通貨は、現在も世界で最も古い通貨の一つであり、かつ主要通貨として取引される通貨の一つとされています。
主要通貨とは、国際貿易や金融市場において特に取引量と影響力の大きい通貨を指します。
現在の外国為替市場では、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドなどがその代表例です。このうち、歴史的に見て特に古い起源を持つ主要通貨が、英ポンド、ロシア・ルーブル、米ドル、日本円の4つです。
これらの通貨はいずれも、長い歴史の中で制度変更や価値調整を重ねながら、今日まで国際金融の中心的役割を担ってきました。以下では、それぞれの通貨の特徴と、外国為替市場における位置づけを解説します。
日本円は外国為替市場において主要通貨の一つとして取引されている通貨です。円は1871年に導入されて以来、幾度かの切り下げを経験してきました。その結果、現在一般的に流通している紙幣は1,000円、5,000円、10,000円となっています。
1円あたりの価値が非常に低いため、外国為替取引では、通貨単位の価値水準を反映し、円を含む通貨ペアでは、1pip=0.01、それ以外の多くの通貨ペアでは1pip=0.0001として表示されることが一般的です。このように単位価値は低いものの、日本円は外国為替市場において取引量が多い通貨の一つとされています。また、日本銀行は低金利環境となる局面では、円がキャリートレードで用いられることもありますが、その結果は市場環境や為替変動によって大きく左右されます。
米ドルはアメリカ独立宣言より早い、18世紀末に作られました。主要通貨の中では3番目に古いですが、厳密に言うと、通貨全体ではセルビア・ディナールに次いで4番目に古い通貨です。
現在、米ドルは外国為替市場で最も取引量の多い通貨として広く認識されており、各国の外貨準備に占める割合においても中心的な役割を担っています。外国為替市場においては、ユーロ/ドル(EUR/USD)が最も取引されている通貨ペアの一つとして知られています。
ドルは、以下のような一般的な経済要因の影響を受けます。
ドルは世界経済において非常に大きな影響力を持つとされているため、米国経済における大きな変化は、他国の通貨にも波及しやすいという特徴があります。
FOREX.comでは、グローバルアナリストが発信するマーケットニュースをご確認いただけます。米国経済から日本関連の情報まで、幅広い情報を市場理解のための情報源の一つとしてご参照いただけます。
ロシア・ルーブルは13世紀に誕生した通貨で、双頭の鷲、宝珠、王笏(おうしゃく)といった象徴的な意匠が特徴となっています。長い歴史の中で何度も通貨の再評価(デノミネーション)が行われ、一時期は流通から外されたこともありました。
ロシア・ルーブルの価値は主に、ロシア連邦中央銀行の政策、インフレ動向、地政学的要因、そして原油価格の影響を大きく受けます。原油価格が通貨価値に強い影響を与えることから、ルーブルはコモディティ価格の影響を受けやすい通貨とされることがあります。ロシアは天然ガスの世界最大級の生産国であり、2024年では原油生産量で世界第3位に位置しています。(出所:EIA)
2022年のウクライナ侵攻をはじめとする近年の地政学的要因等により、市場環境が大きく変化する可能性がある点には留意が必要です。
※ただいまFOREX.comでロシア・ルーブルはお取引いただけません。
英国スターリング・ポンドは、使用されている通貨の中で最古とされる通貨であり、その起源は800年にまで遡ります。当初は銀製のペニー硬貨が使用されていました。「ポンド」という呼称は、硬貨の価値を測るために用いられていた計量単位に由来しており、当時は240枚のスターリング硬貨が1ポンドの重さに相当していました。現在では、1ポンドは100ペンスに分割され、紙幣および£1硬貨と£2硬貨によって構成されています。
スターリング・ポンドは、外国為替市場において取引量が4番目に多い通貨であり、主要通貨ペア、マイナー通貨ペア、さらにはエキゾチック通貨ペアとして幅広く組み込まれています。ほかの主要通貨と同様に、英ポンドは、以下のような要因の影響を受けると一般的に考えられています。
・イングランド銀行(BOE、中央銀行)の金融政策
・英国のインフレ動向や経済成長
市場参加者の心理や国際的な経済情勢英ポンドを含む通貨ペアの中で最も取引量が多いとされる英ポンド/ドル(GBP/USD)は、しばしばユーロ/ドル(EUR/USD)と似た値動きを見せます。また、ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)との関係では異なる値動きを示す傾向がみられることがあります。
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また、取引可能な平日24時間のうち、時間帯によってどの通貨ペアが動きやすいかなどの特徴があります。
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