ナスダック、S&P500は今週も上昇基調:停戦への期待で米国株急騰|米国株見通し
週末にかけて停戦発表に対する懐疑的な見方も一部残っているものの、原油価格が高止まりしているにもかかわらず株価が大幅に上昇したことから、株式市場ははるかに強気な展開を見せている。
ここ最近の貿易摩擦問題の動向、英国の経済指標などを鑑みつつ、FTSE 100指数のテクニカル分析見通しについて、StoneXのマーケット・アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏が解説する。
2025年8月19日 午前11:42
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ここ最近の貿易摩擦問題の動向、英国の経済指標などを鑑みつつ、FTSE 100指数のテクニカル分析見通しについて、StoneXのマーケット・アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏が解説する。
• 米国が中国製品に対する関税引き上げ措置の期限を延長し、貿易摩擦が緩和
• 利下げ見通しが大勢を占めるなか、英国の雇用データは英労働市場の安定化を示唆
• FTSE100は最高値水準近辺で強気なテクニカルシグナルを維持
米国が中国製品に対する関税引き上げの停止期限を11月10日まで延長した。関税が54%に即時に引き上げられるのが回避され、市場には安心感が広がった。この「休戦」は世界最大の経済大国間の交渉に追加の時間を与え、FTSE 100指数を含むグローバルな相場の上昇に寄与した。ラザクザダ氏は、貿易摩擦の緩和が中央銀行による段階的な利下げと相まって、投資家心理の改善を後押ししたと指摘する。
イングランド銀行(英国の中央銀行)は最近、利下げを実施はしたものの、政策決定者の意見が分かれた中での決定だった。タカ派寄りの見方も少なくないため、11月の追加利下げの可能性は低くなった。ラザクザダ氏は、英国の最新の四半期労働関連データで平均賃金が前年同期比5%増から4.6%増に低下したと指摘。さらに、直近の雇用者数の減少は最も小さかったものの、雇用者数は9カ月間で8回減少したことに注目した。同氏は、この状況は労働市場の安定化を示唆し、賃金インフレ圧力を軽減する可能性があると見ている。
関税措置の延長にもかかわらず、インフレ懸念は依然としてくすぶっている。多くの経済学者は、米トランプ政権の関税が最終的に消費者物価を上昇させ、購買力を圧迫する可能性があると警告している。これにより、中央銀行はより高い金利を長期にわたって維持する必要に迫られる可能性があり、ひいては消費支出の減少、企業収益の悪化、株価への悪影響を招くリスクがある。
ロンドン証券取引所に上場する時価総額が大きい100社を構成銘柄とするFTSE 100(UK100 )指数は現在、史上最高値の9,191付近で調整局面を迎えている。調整局面は短期的な過熱感を緩和する動きと捉えることができ、これは買い手にとってポジティブな兆候と言える。指数は主要な移動平均線を上回ったまま推移しているうえ、複数のレジスタンスをすでに突破していることから、上昇トレンドが継続する可能性が示唆されている。トレーダーは、主要なサポートレベルである9,135、9,100、9,050での押し目買いの機会に注目されたい。レジスタンスは9,175と史上最高値の9,191に位置している。

出所:TradingView
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(8月13日付記事「FTSE 100 Could Hit New Records Despite Trade War Fears」、StoneX TVプロデューサーヘッドのGus Farrow著、マーケット・アナリストのFawad Razaqzada監修)
週末にかけて停戦発表に対する懐疑的な見方も一部残っているものの、原油価格が高止まりしているにもかかわらず株価が大幅に上昇したことから、株式市場ははるかに強気な展開を見せている。
短期的な強気の勢いをもって週明けを迎えたナスダック100株価指数は、過去2営業日で2.5%超上昇し、2万9000台を維持している。この動きにより、同指数は心理的な節目である3万にさらに近づいている。
経済指標データの不足と不確実性が続く環境下、トレーダーは構造的に秩序だった相場の枠組みに安心感を見出している。ドル/円や米ドル/カナダドルといった通貨ペアは上昇チャネル内で推移しており、マクロ要因の欠如によりテクニカル要因が市場を支配しやすくなっている様子を示している。このような市場の動きは、明確で慣れ親しんだ水準で推移していることでリスク管理している参加者の集合的心理を反映している。