【S&P500見通し】株価上昇の謎に迫る:AI、利下げ、それとも景気拡大期待?
主要な米国株価指数は先週、新たに史上最高値を更新し、関税措置や経済指標などファンダメンタルズ要因のリスクを無視し続けている。それらのリスクに追い詰められた場合、市場は何を正当化の根拠とするのか? そして、迫っている脅威とは?
StoneX*のリテールディーリング・グローバルヘッド、アレックス・リジャーズ氏は9日に公開された同社のインタビュー動画で、好調な株式相場と根強いリセッション懸念の間にある矛盾について語った。
2025年5月12日 午後12:26
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StoneX*のリテールディーリング・グローバルヘッド、アレックス・リジャーズ氏は9日に公開された同社のインタビュー動画で、好調な株式相場と根強いリセッション懸念の間にある矛盾について語った。要点は以下の通り。
リジャーズ氏はこの2週間、景気後退懸念は依然としてくすぶっていたものの、中国の利下げによって「市場の実際の動きはかなりポジティブ」であったと見ている。また同氏は、正確な数値に基づいてはいないが企業経営幹部(CEO)らの考えとして、不確実性が高まっている中でも大幅な業績不振リスクというよりは、慎重な対応が重要と判断していると指摘した。
トランプ政権が大規模な関税措置の導入を発表してから1カ月が経過したが、リジャーズ氏は「景気後退が起こるという決定的な証拠は、まだ何もない」と述べ、今のところ目に見える物理的な損害はないため、最悪のケースに対する懸念が和らいでいる。企業などがコスト上昇を恐れ、輸入物資の備蓄を増やしたため、最近の米国の成長率は鈍化したかもしれないが、将来の売り上げがその落ち込みを相殺し、景気悪化を軽減する可能性がある。
イングランド銀行の0.25%の利下げは、金融政策委員会(MPC)のメンバー2人から反対意見が出たが、これはリジャーズ氏によると、過去に金融政策が誤ったタイミングでなされたことが原因で生まれた「柔軟性のなさ」を反映しているという。トランプ政権下では不確実性を背景に、信用を失うことなく金融緩和を実施できる「免罪符」が提供されている。米国では、ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「利下げする理由がない」とし、金利を据え置いた。両行とも、利下げに動く前に明確な根拠を求めている。
投資家は不況の話題を怖がる必要はない。歴史的に見て、「相場が動くのは景気後退の前」である。ナスダック上場銘柄の株価はすでに高値から下落しているが、リジャーズ氏は時系列で考えることが重要であると述べた。ニュースが過去の値動きを単に報道しているだけなのか、それとも次の値動きを突き動かす原動力になっているのかを見極める必要がある。リジャーズ氏の見解では、下降局面は「相場はすでに動いたのだから、買いの好機」となる。
*StoneXは米ナスダック上場会社で、FOREX.comはStoneXグループにより運営されている。
(5月9 日付記事、Alex Ridgers著)
主要な米国株価指数は先週、新たに史上最高値を更新し、関税措置や経済指標などファンダメンタルズ要因のリスクを無視し続けている。それらのリスクに追い詰められた場合、市場は何を正当化の根拠とするのか? そして、迫っている脅威とは?
米国とイランが停戦をさらに60日間延長する暫定合意に達したとの報道を受け、湾岸地域での衝突拡大への懸念が和らぎ、S&P500は序盤の下げから持ち直して史上最高値を更新した。
英ポンド/ドルは主要サポートからの反発を狙う一方、英ポンド/円は急激な上昇後の調整局面入りが示唆されている。