S&P500、株投資意欲が再燃 ロング/ショート株式への資金流入が急回復
市場ではヘッジファンドへの関心が戻っており、ロング/ショート株式への資金流入が力強く回復している。ヘッジファンド・リサーチによると、2025年上半期にロング/ショート株式ファンドには100億ドルの資金が流入した。当記事では、このトレンドをさらに深く掘り下げ分析していきたい。
今週、市場の注目を集めていたエヌビディアの決算は、投資家が期待していた水準の好結果を示した。米株価指数先物は発表直後こそ不安定な動きを見せたものの、その後は上昇に転じ、今回の決算結果は人工知能(AI)関連銘柄に対する成長期待を改めて支える材料となった。
2026年8月28日 午前09:45
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今週、市場の注目を集めていたエヌビディアの決算は、投資家が期待していた水準の好結果を示した。米株価指数先物は発表直後こそ不安定な動きを見せたものの、その後は上昇に転じ、今回の決算結果は人工知能(AI)関連銘柄に対する成長期待を改めて支える材料となった。
市場の関心は現在、28日にジャクソンホール会議で予定されているケビン・ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の基調講演へと移っている。現時点では、ナスダック100株価指数の見通しや市場センチメントは引き続き良好と言える。
エヌビディア株は、決算発表直後こそ一時的に値動きが不安定となったが、その後上昇した。最新の決算内容と強気な売上高見通しを受け、AIインフラに対する需要が引き続き堅調であることが確認され、投資家の安心感につながった。
株価は時間外取引(プレマーケット)で約7%上昇した。興味深いことに、エヌビディア株は過去4四半期にわたり、市場予想を達成または上回る決算を発表してきたにもかかわらず、決算発表翌日に下落している。今回はそうした傾向を覆すことができるだろうか。
実際、今回の決算は強い内容だった。調整後1株当たり利益(EPS)は市場予想の2.10ドルを上回る2.22ドル、売上高は予想の921.7億ドルに対して962.2億ドルとなった。この好決算を受け、半導体セクター全体にも買いが広がり、時間外取引(プレマーケット)では関連銘柄が上昇している。
一部の投資家の間では、AI関連銘柄を巡る強気な見方が後退しているのではないかとの見方も出始めていた。しかし、少なくとも現時点では、エヌビディアの決算はそうした懸念を和らげる内容となった。
ここ数カ月の間に発表された米国経済指標の多くが軟調な内容となったことを受け、9月の米利上げ観測は後退している。ただし、FRBがそれでも9月に利上げを実施するとの見方も依然として残っている。
前日発表された経済指標も、市場参加者がどちらか一方の見方に大きく傾くような内容ではなかった。FRBが重視するインフレ指標であるコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前月比0.2%上昇、前年同月比3.3%上昇となり、市場予想とほぼ一致した。インフレ率の鈍化は続いているものの、そのペースは依然として緩やかであることが示された。また、米国とイランの対立が続くなか、原油価格は高値圏で推移しており、インフレ動向を巡る不透明感も残されている。
当面のところ、市場ではFRBが9月16日の会合で金利を据え置くとの見方が優勢だ。金利据え置きは株式市場にとって概ね追い風となる可能性がある。ただし、それまでにはまだ時間があり、その見方が揺らぐ可能性も残されている。
こうした状況から、ウォーシュFRB議長がジャクソンホール会議で行う講演は特に重要な意味を持つ。エヌビディアの決算がAI関連銘柄への期待を改めて支える内容となったとはいえ、FRBの今後の政策見通しに関する重要なシグナルが示される可能性があるなかで、投資家は株式への投資比率を積極的に引き上げることに慎重な姿勢を維持するかもしれない。
テクニカル面では、ナスダック100株価指数は心理的節目である30,000ポイント近辺からの下落後は、もみ合い局面が続いている。この水準からは下降トレンドラインも形成されている。もっとも、下値は限定的な水準にとどまっており、全体としての上昇基調は維持されている。また、エヌビディアの決算を受けて、ナスダック100指数は21日指数平滑移動平均線(EMA)を再び上回る水準へ戻っている。

当社の株価指数CFD(差金決済取引)、米テク株100(ナスダック100先物を参照)を見ると、29,350-29,370付近がサポートとして意識されている。この水準は直近の日足高値と重なる水準である。その下では、29,180前後が次のサポートとして注目されよう。もっとも、心理的節目であり前日の安値付近でもある29,000を明確に下抜ける場合、相場にとって最初の重要な警戒シグナルとなる可能性がある。その場合、次の下値目標として28,800付近、さらに28,200が意識されるだろう。
一方、上値では30,000が引き続き重要なレジスタンス水準だ。この水準を明確に上抜ければ、直近高値である30,245付近が次の焦点となる。さらに30,245を突破した場合、現在形成されている下降トレンドラインが無効化され、テクニカル面での強気シナリオが一段と強まる可能性がある。その場合、史上最高値30,756に向けて上げ幅を拡大するかもしれない。
ナスダック100指数の見通しやトレンドは引き続き、強気基調を維持しており、エヌビディアの決算は市場に好材料をもたらしたようだ。もっとも、この楽観ムードが続くかどうかはジャクソンホール会議次第となるかもしれない。
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(8月27日付記事「Nasdaq 100 forecast: Tech stocks shine as Nvidia results underpin AI trade」、StoneXマーケット・アナリストのFawad Razaqzada著)
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