今週の株価指数予想:S&P500、ナスダック、NYダウ|FRBの動向に注目
S&P500、ナスダック、NYダウはブレイクアウトの兆しを見せており、主要3株価指数はいずれも明確な月間レンジを形成している。FRBの金利決定がブレイクを後押しする可能性がある。
グローバル経済をけん引するのは、抑制されない米政府支出、資産効果に支えられた米個人消費、そして利下げ。成長に導くこの3つのエンジンに焦点を当てる。
2025年10月28日 午前11:42
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• 米国政府の今年度の支出は6.2兆ドル、前年同期比8%超の増加
• 税収の増加と潤沢な予備資金により、今年の州政府支出は5.2%増
• 副業収入とキャピタルゲイン(資産利得)により米国の家計は今年、1.2兆ドルを追加で獲得見込み
• 米運輸保安局(TSA)の通過者数・レストラン予約・クレジットカードデータによると、米消費支出は加速傾向
• 金融政策は非常に緩和的であり、量的引き締め(QT)の終了、規制緩和、景気循環に逆行する利下げにより、さらに緩和される見込み
K-POPの歌詞に意味があるとすれば、BLACKPINKの「シャットダウン」は、政治の茶番劇が繰り広げられる中で、米国経済の活力を象徴している米政府閉鎖の中でランボルギーニが「ブルルン、ブルルン、ブルルン」と轟音を響かせる様子を表している。
本レポートでは、抑制されない政府支出、資産効果に支えられた個人消費、利下げという3つのエンジンが米国経済の成長をけん引していることについて論じたい。民間融資に亀裂が生じているのは事実であり、経済成長が人工知能(AI)バブルに依存していることは懸念材料だ。一部の低所得層は経済的に圧迫されている。だが、アトランタ連銀がGDP成長率を推計するGDPナウ(GDPNow)が3.9%の成長率を示しているように、米国経済は依然として「ブルルン、ブルルン、ブルルン」と唸り続けている。
米国政府は今年6.2兆ドルを支出した。前年同期比で8%超の増加である。米政府効率化省(DOGE)の影響、所得税徴収額の8%増、推計2,600億ドルのキャピタルゲイン税、追加関税2,000億ドル、政府閉鎖が継続中であるにもかかわらず、今年の赤字は約1,000億ドル増加する見込みだ。地方自治体レベルでは、予想を上回る税収により22の州が年度途中の予算修正で支出を増やしたため、2025会計年度の州一般基金支出は5.1%増加する見込みだ。「ワン・ビッグ・ビューティフル法」による減税と防衛・国境支出の急増が2026年の米国経済に追加刺激をもたらした。トランプ大統領は中間選挙前に、新たな関税からの収入を財源として米国納税者に還付小切手を配布すると約束している。
米運輸保安局(TSA)の通過者数、世界的に有名なレストランのオンライン予約プラットフォームOpenTableの予約数、既存店売上高、クレジットカード支出からは、ここ2カ月間で消費者支出が加速したことがうかがえる。米国世帯は今年、副収入とキャピタルゲインで1兆2,000億ドルを追加で得る見込みで、これは公的医療扶助制度メディケイドの加入者数減少、学生ローンの再開、DOGEのレイオフによる損失を十分に相殺するだろう。 労働省が支払う失業給付額は前四半期に2%減少し、2023年4月以来初の減少となった。最近の雇用統計の悪化は、米国人労働者の大量解雇ではなく、国境閉鎖と不法移民取り締まりの結果である。
3つ目のエンジンとして、インフレ率の算出、シニョリッジ(通貨発行益)の分配、金融政策が主に関係しているというのが筆者の見解である。賃金上昇ペース、赤字の最適水準、生産性向上の分配方法を決定できない専門家は少なくない。絶え間ないショックがフィリップス曲線(物価と失業の関係を示したもの)を崩壊させ、無形資産・複雑なサービス・AI主導価格が支配する経済では物価追跡が格段に困難となった。
最後に、信用格付けの低いジャンク債のスプレッドが過去最低水準にあること、株価の高騰、そして金の驚異的な上昇は、金融政策が極めて緩和的であることを証明している。利下げ、量的引き締め政策の終了、欧州、アジア、米国におけるM2(市場全体に供給される通貨(マネー)の量を測る指標)の同時加速、金融規制緩和、そしてインフレの再加速が、今後数カ月で金融環境をさらに緩和させるだろう。成長の急拡大を享受しつつ、インフレに備えよう。
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(10月24日付記事「StoneX Global Macro: The Three Engines Are Going Vroom Vroom」、StoneXのSecurities Global Macro Team著)
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