ユーロ/ドル見通し 重要なレベルの特定に役立つフィボナッチ分析
ユーロ/ドルの価格動向において重要なレベルを特定するために非常に役立つのがフィボナッチ分析。FOREX.comのシニアストラテジスト、ジェームズ・スタンレー氏がその活用方法を説明する。
S&P500、ナスダック、ダウ平均は重要なテクニカル水準を試している。エヌビディアの決算発表やジャクソンホール会議を控えるなか、上昇モメンタムには陰りが見られ、市場では調整圧力が強まるとの警戒感が高まっている。
2026年8月25日 午後12:26
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• 先週の米主要株価指数は概ね軟調な展開となり、ナスダックは2.8%安、S&P500種株価指数は1.4%安、ダウ工業株30種平均株価は0.38%下落した
• S&P500種株価指数は数年来の長期的なレジスタンスを前に反落し、現在は重要なテクニカルサポートに接近している
• ナスダックは上昇モメンタムの鈍化が鮮明となっており、下落局面が拡大する可能性が意識されるなか、サポート水準が視野に入っている
• ダウ平均株価は2週連続の下落となり、主要なレジスタンスで上値を抑えられた後、初期サポートを試す展開となっている
• 今週はエヌビディアの決算発表に加え、米コア個人消費支出(PCE)やジャクソンホール会議を控えており、市場にとって重要なイベントが目白押しとなる
米主要株価指数は、史上最高値圏からの調整局面にあるなか、重要な1週間を迎えている。米国債利回りの上昇が相場全体の上昇基調に重しとなるなか、主要指数はそろって高値から反落している。エヌビディアの決算発表やジャクソンホール経済シンポジウムといった重要イベントを控えており、その結果次第では市場の見方が大きく変化する可能性がある。原油高を背景にインフレ懸念も依然として根強く、今回の下落がより本格的な調整局面へ発展するのか、それとも上昇トレンドの中の一時的な押し目にとどまるのかが焦点となる。

テクニカル分析見通し: S&P500種株価指数は、2025年の安値を起点とする上昇チャネルのレンジ内で推移している。先週は上昇チャネル上限付近で失速し、史上最高値から約2.3%下落した。初期サポートは5月の終値高値である7578に位置し、そのすぐ下には年初来レンジの23.6%戻しの水準にあたる7461が控えている。この水準は75%チャネルライン(上限寄りの内部ライン)とも重なっており、これを明確に下抜けた場合、短期的な重要高値を形成し、より本格的な調整局面に移行した可能性が示唆される。次のサポートは年初来レンジの38.2%戻しの水準と6月安値が位置する7224-7241付近となる。
一方、週足ベースのレジスタンスは、2020年からの上昇トレンドに対する1.618%フィボナッチ・エクステンションの水準と過去最高の週足終値高値が重なる7750-7782に位置する。このゾーンを上抜け、週足終値で定着した場合は上昇トレンド再開のシグナルとなり、上昇チャネル上限(現在は7850台付近)や、3月上昇局面の61.8%エクステンションの水準にあたる8030が次の上値目標として意識されるだろう。8030に到達した場合には、より大きな反応がみられる可能性がある。
要点: S&P500種株価指数は長期上昇トレンドラインで反落しており、今週に向けては買い手が今回の下落を食い止め、相場を安定させることができるかが焦点となる。テクニカル面では、指数が上昇基調を維持するためには7464を上回って推移することが重要となる。上昇の次の局面へ移行するためには、7781を上回る水準での引けが必要と考えられる。

テクニカル分析見通し: ナスダックは先週、主要株価指数のなかで最も軟調な動きとなり、アウトサイドウィーク・リバーサル(週足チャートで発生する反転シグナルの一種)を形成しながら2.4%超下落した。来週は市場を動かす可能性がある重要材料が目白押しとなるが、特にナスダックは注目される株価指数となりそうだ。高止まりしている米国債利回りの動向に加え、エヌビディアの決算発表やジャクソンホール会議は、月末に向けて買い方にとって大きなリスク要因となる可能性がある。
ナスダックは長期金利の動向に敏感な特性を持つため、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策見通しがより引き締め的な方向へ傾き、「高金利の長期化」が意識される場合には、下押し圧力が強まる可能性がある。一方で、エヌビディアが好調な業績見通しを示し、米国債利回りの上昇が落ち着けば、ハイテク株への買い需要が再び高まる可能性がある。
ナスダックは、2025年安値を起点とする上昇チャネルのレンジ内で推移しており、今週は75%チャネルライン(上限寄りの内部ライン)付近の30,406で上昇が一服した。当面のサポートは、過去最高の週間終値高値および7月上昇局面での38.2%の押し目水準にあたる28,958-29,042に位置している。その下では、6月安値および同上昇局面での61.8%の押し目水準にあたる28,197-28,330が控えている。これらはいずれも、到達した場合に売り圧力の一巡や相場の転換が意識される重要な水準だ。一方で、6月安値を下抜けるような展開となれば、27,000付近に向けたより大きな調整局面入りを示唆する可能性がある。
上値では、30,406を明確に上抜けて週足終値ベースでも維持した場合、より大きな上昇トレンドの再開が確認される可能性がある。その場合の次の上値(レジスタンス)目標は、2025年上昇トレンドの100%エクステンションにあたる32,481である。
要点:ナスダックは今週、上昇トレンドライン付近でアウトサイドウィーク・リバーサル(上昇トレンド中に現れる週足チャートでの反転シグナル)を形成した。焦点は今後、買い手がピッチフォークの中央値線(上昇チャネルの中心線)付近で今回の調整の流れを食い止められるかどうかに移っている。トレードの観点では、7月後半からの上昇トレンドが有効であるためには、下落が28,197を下回らないことが重要である。一方で、30,406を終値ベースで上抜ければ、次の主要な上昇局面への移行を示唆するシグナルとなるだろう。

テクニカル分析見通し: ダウ平均株価は先週、0.78%安にとどまり、主要株価指数のなかで最も底堅い動きとなった。同指数は2025年の上昇チャネル内で推移しており、月初にはチャネル上限付近で上昇が一服した。現在は、4月以降の上昇チャネル下限と6月の週足終値高値である52,905に位置するサポートを試している。今週はこの水準での反応が注目される。これを明確に下回って引けた場合、短期的な天井形成と、より大きな調整局面入りを示唆する可能性がある。
その後のサポートは年間レンジの38.2%戻しの水準にあたる51,049、その下では2月の週足終値高値である50,116が意識されよう。より重要なサポートとしては、61.8%戻しの水準と52週移動平均線が重なる48,763-48,929付近が挙げられる。なお、2025年からの上昇トレンドラインも今後数週間でこの水準に収束する見通しであり、このトレンドラインを下抜けた場合は、より大きなトレンド転換のシグナルとなる可能性がある。
要点: ダウ平均株価は月初に複数のレジスタンスが重なる水準で上値を抑えられ、その後の反落によって現在は数カ月にわたる上昇トレンドを支えるサポートを試している。今後の方向性を見極めるうえでは、52,905-54,042のレンジを上抜けるか下抜けるかが重要なポイントとなる。54,000を回復できない限り、上方向への見方は慎重に構える必要がある。

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ユーロ/ドルの価格動向において重要なレベルを特定するために非常に役立つのがフィボナッチ分析。FOREX.comのシニアストラテジスト、ジェームズ・スタンレー氏がその活用方法を説明する。
ロンドン時間の取引では、米国株価指数先物は一時的な反発を見せたものの、その後は上昇分を失った。投資家は、ますます厳しさを増すマクロ環境を意識せざるを得ない状況に置かれている。原油価格の上昇と米国債利回りの上昇が重なり、リスク資産への圧力が改めて強まっている。また、市場心理を改善させる明確な材料が見当たらないことから、現在の水準で投資家が株式投資を大きく増やす理由も見出しにくい状況だ。
グローバル経済をけん引するのは、抑制されない米政府支出、資産効果に支えられた米個人消費、そして利下げ。成長に導くこの3つのエンジンに焦点を当てる。