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株式:ナスダック100見通し|史上最高値の更新は続くのか?

週明けのナスダック100株価指数は堅調なスタートとなり、初日の取引では1.5%超の上昇を記録。指数は、これまで到達したことのない心理的節目である30,000ポイントに一段と近づいている。この動きは、短期的に見て買い優勢の地合いが依然として有効であることを裏付けるものといえよう。

目次

目次

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週明けのナスダック100株価指数は堅調な出だしとなり、初日の取引では1.5%超の上昇を記録した。指数は、これまで到達したことのない心理的節目である30,000ポイントに一段と近づいている。この動きは、短期的に見て買い優勢の地合いが依然として有効であるとの見方をさらに強めるものといえる。

買い圧力は主に中東情勢を巡る楽観的な見方に支えられており、これがリスク資産への需要を押し上げている。仮にこうした信頼感のある環境が維持されれば、今後の取引でもナスダックにおいて重要な買い圧力が引き続き、支えとなる可能性がある。

中東情勢の落ち着きが市場を支える

週末は、トランプ大統領の発言を受けて、世界的なリスクセンチメントの動向に影響を与える重要な局面となった。発言では、イランとの合意の可能性が秩序立った建設的な形で進展していることが示唆された。市場は、地政学リスクの低下につながり得る合意の観測にポジティブに反応している。特に、ホルムズ海峡の再開につながる可能性が意識されており、ここ数週間、市場に織り込まれていたリスクプレミアムの低下が期待されている。

このような状況を背景に、市場の楽観ムードは再び高まっている。実際、恐怖と強欲指数は59付近で下げ止まり、「強欲(greed)」圏内で安定して推移している。これは劇的な回復を示すものではないが、市場の信頼感は一定の落ち着きを示しており、ナスダックのようなリスク資産への投資意欲を改めて支える要因となる可能性がある。

恐怖と強欲指数

S&P 500 outlook
出所:CNN

また、ナスダック先物の需要が、直近の取引ですでに安定した動きを示していた点にも注目したい。5月22日時点の終値ベースで、取引量は50万枚近い水準を維持しており、未決済建玉も30万枚を上回る月間高水準に達している。

未決済建玉はロング・ショートの未決済ポジション総数を示す指標であり、この指標がナスダック指数の上昇とともに増加を続けていることは、直近の取引においてロングポジションが継続的に積み上がっている可能性を示唆している。こうした動きは、中東情勢を巡る楽観ムードが強まる以前から安定した需要が存在していたことを示すものであり、現在の環境は、先週終盤に見られた買い圧力をさらに後押しする要因となり得る。

ナスダック100 Eミニ先物/:出来高/建玉

S&P 500 outlook
出所:CME GROUP

こうした点を踏まえると、中東情勢を巡る楽観的な見方による短期的なセンチメント改善に加え、ナスダックはすでに需給面で重要な改善を示していたことになる。したがって、今回の信頼感の回復は、直近の取引で確認されていた需要をさらに強め、短期的に買い圧力を維持する要因となる可能性がある。

長期の動向は?

足元の短期的なセンチメントは改善が見られるが、株式市場にとっては長期的な見通しが引き続き、重要なポイントである。最新のAAII(米個人投資家協会)投資家センチメント調査によると、2026年5月20日時点の株式市場に対する6カ月先の見通しは、強気が31.7%、中立が24.7%、弱気が43.6%となっている。

これらの数値は、5月13日時点と比べて信頼感が有意に低下していることを示しており、現時点では、ナスダックのような株価指数にとっては、今後数カ月にわたって十分に良好な投資環境が整っているとは言い難いことを示唆している。 

米個人投資家がみる今後6カ月の株式相場見通し

S&P 500 outlook
出所:AAII

この要因は重要である。というのも、長期的なセンチメントが弱気圏にとどまる場合、株式市場において持続的な需要を維持することは難しくなる可能性があるためだ。こうした状況では、ナスダック100のような株価指数は長期的な見通しに対する不透明感が強まり、今後数週間にわたって方向感の乏しい局面(迷いのある展開)に入る可能性がある。

テクニカル分析見通し:ナスダック100

ナスダック100:日足チャート

S&P 500 outlook
出所:StoneX、Tradingview
  • ・強気トレンドラインは維持:
    ナスダックの直近の値動きは、3月下旬から続く力強い上昇トレンドラインを維持している。これまでのところ顕著な売り圧力は確認されておらず、この構造は引き続き、注視すべき最も重要なテクニカル要因であり、今後の取引でも指数の動きを主導する可能性がある。一方で、指数は史上最高値の更新が続いていることから、短期的には調整局面が生じる余地も残されている。
  • ・TRIX(トリックス):
    モメンタム系テクニカル指標のTRIXは引き続き高水準付近で推移しており、現時点では大きな低下は見られない。これは、長期指数平滑移動平均線の平均的な強さが引き続き、強気のバイアスを示していることを意味する。TRIXラインに顕著な弱さが見られない限り、この傾向は今後のナスダックの値動きにおいても継続する可能性がある。
  • ・RSI(相対力指数):
    RSIは引き続き、チャート上で強気のモメンタムが優勢であることを示している一方、70付近の買われ過ぎ圏に近い水準にとどまっている。これは短期的な買いの強さが過度に強まっていることによるバランスの偏りを示唆しており、今後の取引では売りによる調整余地がある可能性を示している。

重要な水準

  • ・30,000ポイント – 重要なレジスタンス:
    過去の参照水準が乏しいことから、心理的に重要な節目となる水準。このエリアを明確に上抜け、定着する展開となれば、強気バイアスが一層強まり、今後の取引でも現在の上昇トレンドが主導的な構造として維持される可能性がある。

  • ・28,700ポイント – 短期的な節目:
    直近の押し目水準であり、目先のサポートとして注目されるポイント。この水準は、今後ナスダックで調整の動きが見られた場合に、当面の下値の目安として機能する可能性がある。

  • ・27,280ポイント – 重要なサポート:
    直近の安値圏に位置し、中立的な節目として意識される水準。このエリアに向かう値動きが見られた場合、現在の力強い上昇トレンドに疑問が生じる可能性があるほか、今後の取引で方向感を欠く展開に移行し、その局面が続く可能性も示唆される。

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(5月26日付記事「Nasdaq 100 Analysis: Will new all-time highs continue to appear?」、StoneXマーケット・アナリストのJulian Pineda著)

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