今週の米国株価指数: S&P500、ナスダック、NYダウの見通し
先週は株式相場が急落し、S&P500、ナスダック、NYダウはいずれも年初来安値で引けた。今後の値動きは、主要なサポート水準がどのように機能するかがカギとなりそうだ。
週明けのナスダック100株価指数は堅調なスタートとなり、初日の取引では1.5%超の上昇を記録。指数は、これまで到達したことのない心理的節目である30,000ポイントに一段と近づいている。この動きは、短期的に見て買い優勢の地合いが依然として有効であることを裏付けるものといえよう。
2026年5月26日 午後14:39
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週明けのナスダック100株価指数は堅調な出だしとなり、初日の取引では1.5%超の上昇を記録した。指数は、これまで到達したことのない心理的節目である30,000ポイントに一段と近づいている。この動きは、短期的に見て買い優勢の地合いが依然として有効であるとの見方をさらに強めるものといえる。
買い圧力は主に中東情勢を巡る楽観的な見方に支えられており、これがリスク資産への需要を押し上げている。仮にこうした信頼感のある環境が維持されれば、今後の取引でもナスダックにおいて重要な買い圧力が引き続き、支えとなる可能性がある。
週末は、トランプ大統領の発言を受けて、世界的なリスクセンチメントの動向に影響を与える重要な局面となった。発言では、イランとの合意の可能性が秩序立った建設的な形で進展していることが示唆された。市場は、地政学リスクの低下につながり得る合意の観測にポジティブに反応している。特に、ホルムズ海峡の再開につながる可能性が意識されており、ここ数週間、市場に織り込まれていたリスクプレミアムの低下が期待されている。
このような状況を背景に、市場の楽観ムードは再び高まっている。実際、恐怖と強欲指数は59付近で下げ止まり、「強欲(greed)」圏内で安定して推移している。これは劇的な回復を示すものではないが、市場の信頼感は一定の落ち着きを示しており、ナスダックのようなリスク資産への投資意欲を改めて支える要因となる可能性がある。

また、ナスダック先物の需要が、直近の取引ですでに安定した動きを示していた点にも注目したい。5月22日時点の終値ベースで、取引量は50万枚近い水準を維持しており、未決済建玉も30万枚を上回る月間高水準に達している。
未決済建玉はロング・ショートの未決済ポジション総数を示す指標であり、この指標がナスダック指数の上昇とともに増加を続けていることは、直近の取引においてロングポジションが継続的に積み上がっている可能性を示唆している。こうした動きは、中東情勢を巡る楽観ムードが強まる以前から安定した需要が存在していたことを示すものであり、現在の環境は、先週終盤に見られた買い圧力をさらに後押しする要因となり得る。

こうした点を踏まえると、中東情勢を巡る楽観的な見方による短期的なセンチメント改善に加え、ナスダックはすでに需給面で重要な改善を示していたことになる。したがって、今回の信頼感の回復は、直近の取引で確認されていた需要をさらに強め、短期的に買い圧力を維持する要因となる可能性がある。
足元の短期的なセンチメントは改善が見られるが、株式市場にとっては長期的な見通しが引き続き、重要なポイントである。最新のAAII(米個人投資家協会)投資家センチメント調査によると、2026年5月20日時点の株式市場に対する6カ月先の見通しは、強気が31.7%、中立が24.7%、弱気が43.6%となっている。
これらの数値は、5月13日時点と比べて信頼感が有意に低下していることを示しており、現時点では、ナスダックのような株価指数にとっては、今後数カ月にわたって十分に良好な投資環境が整っているとは言い難いことを示唆している。

この要因は重要である。というのも、長期的なセンチメントが弱気圏にとどまる場合、株式市場において持続的な需要を維持することは難しくなる可能性があるためだ。こうした状況では、ナスダック100のような株価指数は長期的な見通しに対する不透明感が強まり、今後数週間にわたって方向感の乏しい局面(迷いのある展開)に入る可能性がある。

重要な水準
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(5月26日付記事「Nasdaq 100 Analysis: Will new all-time highs continue to appear?」、StoneXマーケット・アナリストのJulian Pineda著)
先週は株式相場が急落し、S&P500、ナスダック、NYダウはいずれも年初来安値で引けた。今後の値動きは、主要なサポート水準がどのように機能するかがカギとなりそうだ。
年初に売りが優勢となった後、米国株式相場は切り返し、ナスダックはわずか半年余りで最大58.27%上昇した。拡張的な財政政策と緩和的な金融政策が珍しく同時に展開されていることで、2026年もこうしたトレンドが続く可能性がある。
先週金曜に大きく値下がりした半導体株が底堅さを維持していることから、週明け月曜の米国株式先物相場は上昇している。ただし、中東情勢の展開や金融引き締め観測が上昇幅を制限する可能性がある。