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好調なS&P 500に潜むリスクとは?:上昇銘柄の少なさに危うさ―米国株見通し

StoneXのリテールディーリング・グローバルヘッドであるアレックス・リジャーズ氏は9日に公開された同社のインタビュー動画で、S&P500の見通しや、米国株式市場で発生しつつあるリスクなどについて語った。

目次

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StoneXのリテールディーリング・グローバルヘッドであるアレックス・リジャーズ氏は9日に公開された同社のインタビュー動画で、S&P500の見通しや、米国株式市場で発生しつつあるリスクなどについて語った。

 

トピック要点:

•    S&P 500の最近の上昇をけん引しているのは、構成銘柄のわずか10%

•    決算シーズンを控える中、企業業績に対する市場の期待値は急降下

•    米債券利回りの上昇は、政府支出に対する投資家の懸念を示す

上昇に寄与した銘柄数の少なさに注目

マーケットブレドス指標が縮小している。同指標の縮小は、相場の方向性(上昇または下落)に貢献している銘柄数が少ないことを示している。リジャーズ氏は、S&P500種株価指数は史上最高値に達したものの、その上昇に寄与した銘柄数が非常に少ないことに注目している。「4月の底値から、マグニフィセント・セブンは36%上昇したが、S&Pの残りの銘柄の上昇率は24%にとどまっている」。同氏は、歴史的にみて、高値更新を記録している期間に上昇に貢献している銘柄が100銘柄に満たない場合、その後12カ月はパフォーマンスが劣る傾向にあると指摘する。

決算発表で値動き格差が拡大か

これから始まる企業の決算発表によって、値動きの格差がさらに拡大する可能性があるとリジャーズ氏は指摘する。人工知能(AI)関連銘柄が引き続き好調を維持する場合は、特にその傾向が顕著に表れるという。リジャーズ氏は、ヘルスケアや銀行、テクノロジー大手(ネットフリックス、テスラを含む)の決算に関し、「良い結果は既に予想に織り込まれている」と警告し、決算が強い内容になったとしても上昇効果は限定的となり、不振な決算内容は株価急落を招くリスクがあると述べた。

関税は逆風だが、センチメントは崩れていない

関税は企業業績に影響を及ぼしている。サムスンの四半期利益が56%減少したことがその例だ。しかし、リジャーズ氏はサムスンの株価が下落しなかった点に着目し、関税は逆風となってはいるものの、市場は全体的に前向きな見方を維持していると述べた。

債券市場に警戒信号

リジャーズ氏によると、主なリスクは企業ではなく政府から発生しているという。「投資家は米国と英国の過剰支出と政策方向に対する懸念から、債券に高い利回りを求めている」。利回りの上昇で企業業績が圧迫されるとの懸念が広がれば、株式市場全体で売りが広がる可能性があると警告する。

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(7月9日付記事、StoneX TVプロデューサーのFrederic Guetin著、StoneXリテールディーリング・グローバルヘッドのAlex Ridgers監修)

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