ナスダック100見通し:上昇、半導体株が底堅さを維持|中東情勢の緊張は続く
先週金曜に大きく値下がりした半導体株が底堅さを維持していることから、週明け月曜の米国株式先物相場は上昇している。ただし、中東情勢の展開や金融引き締め観測が上昇幅を制限する可能性がある。
StoneXのリテールディーリング・グローバルヘッドであるアレックス・リジャーズ氏は9日に公開された同社のインタビュー動画で、S&P500の見通しや、米国株式市場で発生しつつあるリスクなどについて語った。
2025年7月15日 午前11:40
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StoneXのリテールディーリング・グローバルヘッドであるアレックス・リジャーズ氏は9日に公開された同社のインタビュー動画で、S&P500の見通しや、米国株式市場で発生しつつあるリスクなどについて語った。
• S&P 500の最近の上昇をけん引しているのは、構成銘柄のわずか10%
• 決算シーズンを控える中、企業業績に対する市場の期待値は急降下
• 米債券利回りの上昇は、政府支出に対する投資家の懸念を示す
マーケットブレドス指標が縮小している。同指標の縮小は、相場の方向性(上昇または下落)に貢献している銘柄数が少ないことを示している。リジャーズ氏は、S&P500種株価指数は史上最高値に達したものの、その上昇に寄与した銘柄数が非常に少ないことに注目している。「4月の底値から、マグニフィセント・セブンは36%上昇したが、S&Pの残りの銘柄の上昇率は24%にとどまっている」。同氏は、歴史的にみて、高値更新を記録している期間に上昇に貢献している銘柄が100銘柄に満たない場合、その後12カ月はパフォーマンスが劣る傾向にあると指摘する。
これから始まる企業の決算発表によって、値動きの格差がさらに拡大する可能性があるとリジャーズ氏は指摘する。人工知能(AI)関連銘柄が引き続き好調を維持する場合は、特にその傾向が顕著に表れるという。リジャーズ氏は、ヘルスケアや銀行、テクノロジー大手(ネットフリックス、テスラを含む)の決算に関し、「良い結果は既に予想に織り込まれている」と警告し、決算が強い内容になったとしても上昇効果は限定的となり、不振な決算内容は株価急落を招くリスクがあると述べた。
関税は企業業績に影響を及ぼしている。サムスンの四半期利益が56%減少したことがその例だ。しかし、リジャーズ氏はサムスンの株価が下落しなかった点に着目し、関税は逆風となってはいるものの、市場は全体的に前向きな見方を維持していると述べた。
リジャーズ氏によると、主なリスクは企業ではなく政府から発生しているという。「投資家は米国と英国の過剰支出と政策方向に対する懸念から、債券に高い利回りを求めている」。利回りの上昇で企業業績が圧迫されるとの懸念が広がれば、株式市場全体で売りが広がる可能性があると警告する。
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(7月9日付記事、StoneX TVプロデューサーのFrederic Guetin著、StoneXリテールディーリング・グローバルヘッドのAlex Ridgers監修)
先週金曜に大きく値下がりした半導体株が底堅さを維持していることから、週明け月曜の米国株式先物相場は上昇している。ただし、中東情勢の展開や金融引き締め観測が上昇幅を制限する可能性がある。
株式市場はすでに底を打ったのだろうか――それが最大の焦点だ。そしてその答えは、依然として流動的かつ制御不能な要因である中東情勢と深く関係している可能性が高い。こうした状況を踏まえると、長期チャートの動向が引き続き、重要な判断材料となりそうだ。
週明けのドル/円相場は、上昇シグナルを示しながらも勢いが弱まりつつある状態で迎えた。今後の動きは米経済指標とエヌビディアの決算報告が鍵を握る。