今週のドル円予想:ドル高に反転、「サナ・マニア」は続くのか?
スコット・ベッセント米財務長官が、米国はドル/円に為替介入していないと発言し、その後 1 週間半でドル/円を含むドル相場は大きく変動している。今後の焦点は、この傾向が持続するかどうかである。
先週は株式相場が急落し、S&P500、ナスダック、NYダウはいずれも年初来安値で引けた。今後の値動きは、主要なサポート水準がどのように機能するかがカギとなりそうだ。
2026年3月24日 午後12:38
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先月の株価指数見通しでは、S&P500種指数は「2月のレンジ内でのもみ合いが続いている。3月に向けてはブレイクアウトできるかが焦点であり、レジスタンスを下回る限り、数カ月続いてきた上昇トレンドは脆弱な状態にある」と指摘した。
その後、指数は2週間後にサポートを下抜け、年初来高値からの下落率は7.4%超に達した。これにより、2025年3月以来初めてとなる4週続落を先週金曜に記録した。現在の下降局面では、横ばいのサポート水準が試されており、週明けにかけてこの水準からどのような反応を示すかが注目点となる。

S&P500の日足チャートを詳しく見ると、指数は下降チャネル内で推移しており、今回の下落は6492–6512の重要なサポートゾーンでいったん止まっている。この水準は、2025年の上昇局面に対するリトレースメント23.6%の水準、昨年11月のスイングロー、昨年10月の終値安値(日足)、さらに1月の下落局面に対するエクステンション1.618%の水準が重なるエリアだ。この水準を日足終値で割り込む場合、より本格的な調整局面に入った可能性が示唆され、次のサポート目標としては、昨年7月の終値高値(日足)である6337、続いて昨年8月のスイングロー6212が意識されよう。
上値では、昨年11月の終値安値(日足)6614が最初のレジスタンスとして注目され、間近に位置する200日移動平均線(6638)も壁として存在している。また、重要なレジスタンス(弱気シナリオの後退が示唆される水準)は、昨年11月の上昇に対するリトレースメント61.8%の水準と昨年12月のスイングローが重なる6701–6717のゾーンへと引き下げられている。1月以降の下降トレンドを止めるには、この水準を日足終値で突破する必要があり、実現すれば、より重要な安値が形成された可能性が示唆される。
S&P500は現在、5カ月ぶりの安値水準に位置する重要なサポートのすぐ上で推移しており、このゾーンから反転の兆しが見られるかどうかに注目が集まっている。なお、日足RSI(相対力指数)は昨年4月以来の低水準まで低下しており、現時点でモメンタムは依然として弱気派に有利な状態にある。トレードの観点からは、200日移動平均線を下回る限り、下方向へのリスクには引き続き警戒が必要で、次の下落局面を加速させるには6492を終値で下抜けることが条件となるだろう。もっとも、市場心理はここにきてかなり急速に変化しており、今後数週間のうちに売りがいったん出尽くし、下げ止まりが意識される可能性も視野に入れておく必要がある。柔軟なスタンスで臨みたい局面である。

ナスダックは先週、2%近く下落し、下落の流れは昨年8月の終値高値(週足)および2025年の上昇局面に対するリトレースメント23.6%の水準(23,712–23,907)が位置するサポート水準へと指数を押し下げた。まず注目されるのは、この水準からどのような反応を示すかだ。仮に下抜けた場合、次の焦点は52週移動平均線(~23,410)へと移るだろう。
なお、今週には中央値ラインがこの水準に収束し、この傾きを週足終値で下抜ける場合、ナスダックはより本格的な調整局面に入るリスクが高まる。次の主要なテクニカルポイントは、2024年のスイングハイとリトレースメント38.2%の水準が重なる22,133–22,499のゾーンであり、到達した場合にはより大きな反応が見込まれる。
一方、週足ベースのレジスタンスは25,000が意識されており、1月のチャネルを上抜ければ、より重要な安値が形成された可能性、および大きなトレンド転換が進行中であることが示唆される。その後のレジスタンス目標としては、2025年の終値高値(週足)25,858、さらに2025年のスイングハイ26,182が視野に入る。
ナスダックは現在、重要なサポート水準まで下落しており、今週はこの水準からどのような反応を示すかが直近の焦点となる。日足RSIは先月の安値水準に近づいているものの、モメンタムの悪化度合いは他の株価指数ほど深刻ではない。トレードの観点からは、指数が25,000を下回る限り、下方向へのリスクがより意識される展開が続く。次の主要な下降局面を加速させるには、52週移動平均線を終値で割り込むことが条件になると見ている。

ダウ平均株価は先週、主要指数の中で最もパフォーマンスが悪く、4週続落となった。先週金曜は52週移動平均線(現在は~45,446)でいったん下げ止まった。そのすぐ下には、2024年のスイングハイと2025年の上昇局面に対するリトレースメント38.2%の水準が重なる45,071–45,202のエリアが位置しており、重要なテクニカル分岐点となっている。なお、この水準は、今週にはチャネルサポートが収束し、下落の勢いが一巡する可能性や価格の転換点として注目されているエリアである。仮にこの水準まで到達した場合には、より大きな反応が見込まれる。
一方で、このゾーンを下回る場合、下落は再び加速する恐れがあり、次の主要なテクニカル焦点は、昨年7月の安値および今年2月の反転引け付近に位置する43,341–43,428のゾーンとなる。
上値では、週足ベースの初期レジスタンスとして昨年11月の終値安値(LWC)46,245が意識される。中期的な弱気シナリオの後退が予想される水準は、1月の安値47,853だ。最終的には、2025年の終値高値(HWC)48,458を週足終値で上抜けることが、強気派が再び主導権を握るための条件になると見ている。
ダウ平均株価は現在、年次ベースの移動平均線を試す局面にあり、そのすぐ下にはより重要なテクニカルサポートが控えている。なお、日足RSIは先々週、売られ過ぎの水準に低下しており、主要3指数の中でモメンタムが最も脆弱な状況だ。トレードの観点からは、45,071–45,202ゾーンへの下落局面では、ショートポジションの縮小やプロテクティブストップの引き下げを検討したいところだ。指数がこの先さらに下落する場合、戻りは先々週の高値に抑えられると予想する。チャネルサポートを終値で下抜けることが、次の主要な下落局面を加速させる条件となるだろう。
今週は主要経済指標の発表が比較的少ない一方で、イランを巡る戦争関連ニュースが数日間にわたり市場心理を左右する可能性がある。先週金曜の米国株式市場大引け後、トランプ大統領は自身のSNSトゥルース・ソーシャル(Truth Social)への投稿で、「イランのテロ政権に関する中東での大規模な軍事行動を縮小することを検討する中で、我々は目標達成に非常に近づいている」と述べた。仮に紛争終結が正式に発表されれば、エネルギー価格上昇への懸念が後退し、市場は急反発する可能性がある。その場合、リリーフラリー(売られ過ぎ修正による反発)が明確な安値を形成する展開も想定される。引き続きヘッドライン(ニュース見出し)に注意しつつ、週足終値の動きから方向感を見極めたい局面である。


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(3月22日付記事「S&P 500, Nasdaq, Dow Forecast for the Week Ahead」、StoneXシニアテクニカル・ストラテジストのMichael Boutros著)
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関税政策とインフレ動向の変化により、為替市場における従来の因果関係が逆転している。StoneXのリテールディーリング・グローバルヘッド、アレックス・リジャーズ氏がその理由を解き明かす。
週初のNYダウの値動きは比較的緩やかで、短期的には約0.1%の下落となっている。現時点では、ここ数日の取引で見られた強い買いの勢いは持続しておらず、価格の動きは一服している。