S&P500、ナスダック、NYダウ見通し:米国債利回りの上昇で株高に試練、エヌビディア決算とジャクソンホール会議に注目
S&P500、ナスダック、ダウ平均は重要なテクニカル水準を試している。エヌビディアの決算発表やジャクソンホール会議を控えるなか、上昇モメンタムには陰りが見られ、市場では調整圧力が強まるとの警戒感が高まっている。
停戦の確認を受け、原油価格、債券利回り、米ドルが軒並み下落し、リスク資産全体で幅広い上昇が見られた。しかし、中央銀行の重要な決定が相次ぐ一週間を控え、円に対する空売りが過去最高水準に達するなか、ドル/円は16.00を上回る水準で頑強な強さを維持している。今週、日銀と米連邦準備制度理事会(FRB)の両方の政策金利決定を控えるなか、地政学的リスクの低下と原油価格の下落を背景に、今週のドル/円(USD/JPY)見通しは弱気方向に傾く可能性がある。また、金融政策が効果を上げない場合、日本政府が再び介入を行うには、今がより好都合な時期となっている。
2026年6月16日 午前11:24
タイトルが見つかりません
停戦の確認を受け、原油価格、債券利回り、米ドルが軒並み下落し、リスク資産全体で幅広い上昇が見られた。しかし、中央銀行の重要な決定が相次ぐ一週間を控え、円に対する空売りが過去最高水準に達するなか、ドル/円は16.00を上回る水準で頑強な強さを維持している。今週、日銀と米連邦準備制度理事会(FRB)の両方の政策金利決定を控えるなか、地政学的リスクの低下と原油価格の下落を背景に、今週のドル/円(USD/JPY)見通しは弱気方向に傾く可能性がある。また、金融政策が効果を上げない場合、日本政府が再び介入を行うには、今がより好都合な時期となっている。
ついに米国とイランが戦闘終結で合意し、市場は予想通りの反応を示した。中東における緊張緩和が続く見通しと、ホルムズ海峡の再開が予想されることから、原油価格は本日さらに4-5%下落した。原油価格が直近の高値から約10%下落した時点から、投資家は5月の良好な結果を見込み始めていた。一方、世界の株式市場もこの展開を歓迎し、外交的解決への期待が高まるにつれて、すでに積み上がっていた上昇幅をさらに拡大させた。ドルはユーロなどに対して下落したが、英ポンドや円に対してはそれほど下落しなかった。
為替市場でこれといった大きな反応が見られなかったことは、好材料の多くがすでに市場価格に織り込まれている可能性を示唆しており、ドル安がさらに進む余地は限られているかもしれない。
これは、今後、為替相場の方向性を決定するうえで、金融政策がより大きな役割を果たすことになることを示唆している。
今後数日間で主要10カ国(G10)の中央銀行が相次いで会合を開くなか、重要な焦点は、エネルギー価格が落ち着いてきている状況下でも、政策当局者が引き続きインフレを以前と同様に深刻な問題と捉えるかどうかである。水曜日(米国時間)のFRBの決定は、ドルの動向、ひいてはドル/円の見通しにとって特に重要となる可能性がある。停戦発表を受けてドルは小幅に軟化しており、短期的には下落余地があるものの、FRBの会合は、さらなる強い売り圧力を抑制する役割を果たす可能性がある。
前述の通り、今週は金融政策の発表が目白押しだ。オーストラリア準備銀行と日銀が先に会合を開き、その後、FRBやイングランド銀行などの会合に注目が集まることになる。
日銀は6月16日に金融政策を発表予定で、25ベーシスポイントの利上げが広く予想されている。重要なポイントは、日銀が今後の政策についてタカ派的な姿勢を示すかどうかだ。今後数カ月間の金融正常化に向けたさらなる意欲が示されれば、円への売り圧力を和らげる一助となるはずだ。
実際、最新のCOTレポートのポジションデータが示す通り、円に対する売り圧力は強まっている(COTレポートは、米国のCFTC(先物取引委員会)が米国内で取引されている先物の取引状況を火曜締めでまとめ、金曜の引け時点で公表している)。しかし、中東和平の進展を踏まえると、トレーダーが依然として円売りのポジションを積み増し続けることは理にかなっているのだろうか。利益確定売りのみでもドル/円に下押し圧力を与えるはずであり、円は一時的な反発を見せる可能性がある。また、日本当局が為替市場に再び介入する可能性も、現在はより現実味を帯びてきている。特に、日銀の姿勢がよりタカ派的で、原油価格が下落している現状を踏まえると、今回は介入がより効果的になる可能性があるからだ。
しかし、ポジションデータに戻ると、先週、ドル買い勢力が先物市場での支配力を強め、ドルのネットロングポジションは16カ月ぶりの高水準に達した。同時に、トレーダーは円での売りポジションを拡大し続け、投機的なショートポジションは過去最高水準に達した。また、米イラン合意を受けて、ドルは新たな利益確定売りに直面している。
現在のドル/円予測における最大の焦点は、トレーダーがこれほど積極的な円売りポジションを維持できるかどうかにある。その成否は、日銀がよりタカ派的な姿勢に転じて追加利上げを行うか、あるいは財務省が介入して円相場を支えるかどうかに大きく左右されるだろう。いずれの展開も円相場の急反発を招き、ショートポジションの解消を余儀なくさせ、ドル/円にとっての下落圧力となる可能性がある。
こうした状況を踏まえると、ドル/円が160.00という重要な水準を一気に上抜けるとは考えにくい。4月の高値は160.72、2024年7月の高値は161.95となっている。

一方、下値については、ドル/円チャート上で、当面の短期的なサポートおよび21日指数平滑移動平均線(EMA)が159.50-159.70付近に位置している。
これを下回ると、159.00が次の短期的なサポートとなり、続いて157.50-158.00のエリアが控えている。このエリアは、長期的な強気チャネルのサポートトレンドラインと、以前のレジスタンスからサポートに転じたエリアが収束するポイントである。戦略的な観点から、このゾーンを下抜ける動きが見られれば、ドル/円の強気予測の終焉を宣言したいと考えている。
グローバル経済において、根本的な市場のテーマや相場の流れを構築する可能性のある主要なイベントや指標とは? 毎週更新される経済指標カレンダーで世界の主要イベントを確認できます。
(6月16日付記事「USD/JPY forecast: Currency Pair of the Week | June 15, 2026」、StoneXマーケット・アナリストのFawad Razaqzada著)
S&P500、ナスダック、ダウ平均は重要なテクニカル水準を試している。エヌビディアの決算発表やジャクソンホール会議を控えるなか、上昇モメンタムには陰りが見られ、市場では調整圧力が強まるとの警戒感が高まっている。
最近、様々な資産運用家や投資コンサルタントに話を聞き、長く待ち望まれていたとも言えるヘッジファンドへの投資配分の拡大が始まっている様子が見てとれた。ヘッジファンドには追い風が吹いており、資産運用家の関心も高まっているという多くの記事やレポートも目にするようになった。
弱気派はこの1週間にわたり株価の上昇局面で売りを続けている。主要指数は先週付けた過去最高値からわずか2%程度しか下落していないものの、株式市場全体では投資家心理の悪化が目立ち始めている。