米国株価指数見通し:NYダウに暗雲か、5万ポイントから遠ざかる
今週のダウ工業株30種平均株価(NYダウ)はマイナス圏で寄り付き、23日の取引では1.3%超の下落となった。投資家心理が再び悪化しつつある。関税を巡り世界的な緊張が高まるなか、ここ最近の取引で売り圧力は落ち着きを見せている。
ナスダック100先物はスイングローの形成を目指しているが、COTのポジションからは、テクニカル指標が改善しているにもかかわらず、投資家が依然として慎重な姿勢を維持していることがうかがえる。
2026年7月10日 午後15:15
タイトルが見つかりません
ナスダック100先物は、3波動の下落を経てスイングローを形成しようとしており、日足チャートでは強気のテクニカルシグナルが見られる。しかし、最新のCOTレポート(CFTCが公表する投資家別建玉動向)によると、大口投機筋および資産運用会社はいずれも、最近の反発局面でポジションを積極的に積み増すのではなく、むしろポジションを縮小しており、足元の上昇が持続するかについては慎重な見方が必要だ。
ウォール街の先物市場では、ハイテクセクターに対する見方に温度差がみられる。大口投機筋は5月初旬にネットショートへ転じたが、ここ数週間はロング・ショート双方の建玉が著しく減少している。これは、大口投機筋が単に指数の下落に賭けているのではなく、ナスダック先物市場でのポジションを縮小し、リスクを軽減しようとしていることを示唆している。
一方、資産運用会社によるネットロングポジションは、わずか6週間で約3分の1減少した。ただし、その主な要因はショートポジションの急増ではなく、ロングポジションの解消によるものである。
筆者の見解では、これは、投資家たちが史上最高値付近にあるナスダックに対して依然として慎重な姿勢を保っているものの、完全に弱気というわけではないことを示唆している。人工知能(AI)関連銘柄の勢いがやや衰えを見せているなか、投資家の一部が、指数が新たな最高値を更新する前に調整局面を迎える可能性を懸念しているのは理にかなっている。

ナスダック100先物チャートにおける価格動向は、史上最高値である31,000をわずかに下回る水準でダブルトップを形成して以来、上下に振れやすい展開が続いている。売り勢が明らかに優勢だったが、現在は3波動の下落局面を終え、市場はサポートを探ろうとしているようだ。
水曜には強気のピンバーが形成され、安値が月次ピボットポイントを上回ったまま、50日指数平滑移動平均線(EMA)をも上回って引けた点に注目している。下ヒゲは6月26日の安値と29,000の大台をともに割り込んだが、終値はこれらを上回って引けた。さらに、日足の相対力指数、RSI(2)では強気のダイバージェンスが示現している。これは、スイングローが形成されたか、あるいはナスダック100がそれを形成しようとしていることを示唆している。
現時点での焦点は、強気筋が反発をどこまで押し上げられるか、あるいはそもそも反発が可能かどうかという点にあるだろう。月次ピボットポイントは30,000をわずかに下回っており、短期的にはこのレベルがレジスタンスとなる可能性が高い。さらに30,500付近にはスイングハイが控えており、明確なリスクオン要因がない限り、史上最高値への再挑戦は容易ではないだろう。

1時間足チャートを見ると、最近の出来高の急増は弱気のローソク足と同時に発生した一方で、その後の反発局面における出来高は低水準にとどまっている。これは、最近の上昇に確固たる確信が欠けていることを示唆している。価格が昨日のレンジ内で推移すれば、強気派は比較的限定的なリスクで上値余地を狙えるため、リスクリワードが改善する可能性がある。週足ピボットポイントの29,800および30,000は、現実的な上値目標と見られるが、トレーダーは、これらの水準への上昇を弱気筋が押し戻すリスクにも警戒すべきである。
グローバル経済において、根本的な市場のテーマや相場の流れを構築する可能性のある主要なイベントや指標とは? 毎週更新される経済指標カレンダーで世界の主要イベントを確認できます。
(7月9日付記事「Nasdaq 100 Bulls Seek Swing Low, Though COT Positioning Lacks Conviction」、StoneXマーケット・アナリストのMatt Simpson著)
今週のダウ工業株30種平均株価(NYダウ)はマイナス圏で寄り付き、23日の取引では1.3%超の下落となった。投資家心理が再び悪化しつつある。関税を巡り世界的な緊張が高まるなか、ここ最近の取引で売り圧力は落ち着きを見せている。
豪ドル/米ドルは6日続伸している。トレーダーは、オーストラリアの第3四半期GDPと米国で相次ぐ経済指標の発表待ちの状態だ。
先週は株式相場が急落し、S&P500、ナスダック、NYダウはいずれも年初来安値で引けた。今後の値動きは、主要なサポート水準がどのように機能するかがカギとなりそうだ。