ドル/円見通し:為替介入後の展開は?
ここ数セッションにかけて、政府・日銀による為替介入を巡る警戒感は明らかに高まっていた。その背景には、十分な理由があったと言えるだろう。ドル/円は160円の節目を明確に上抜け、一時160.72円付近まで上昇したものの、その直後に急落する展開となった。
FOMC議事要旨がタカ派的な内容と受け止められたことを受け、米ドルが上昇している。米ドル/円を押し上げるとともに、ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルに売り圧力がかかっている。このドル反発は持続可能なのか?
2026年2月19日 午後16:14
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米ドルは18 日、タカ派的な米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が利上げ観測を再燃させたことを受けて主要通貨の中で最も強含んだ。複数の米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が、インフレが引き続き高止まりする場合、さらなる金融引き締めが必要となる可能性があると警告したことで、FRBの政策に対する市場の見方がタカ派寄りに修正された。
• 米国債利回りは続伸し、2年物は3.47%、10年物は4.087%まで上昇
• 米国株式市場では、議事要旨発表前にS&P500とナスダックが1%超上昇したものの、日中高値から反転し、上昇幅を縮小
• ユーロ/ドルは、タカ派的なFOMC議事要旨と欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁が任期満了前に退任するとのニュースが重なり、18日に8日ぶりの安値を記録
• 円は18日、主要通貨の中で2番目に弱い動きを見せた。ドル/円は1%近く上昇し、6日ぶりの高値を記録
• ニュージーランドドル/米ドルは、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が政策金利を据え置き、近い将来の利上げ観測を封じたことを受け、5カ月ぶりの大幅な下落(-1.3%)を記録し、目を引く弱気の包み足(抱き線)を形成
• 豪ドル/米ドルは本日(19日)の雇用統計発表を前に0.71を下回って引け、70米セント台へ向かう可能性を示した。価格動向はサイクル高値からの乱高下する調整を示唆
• イランを巡る地政学的緊張を背景にコモディティ相場は反発し、金価格は17日の下落分の大半を回復、銀価格は5%超上昇
• WTI原油は62ドル付近の重要なサポートからしっかりと反発

年が進むにつれて米ドル安が基調となるという見方を維持しつつも、短期的には米ドル上昇リスクが優勢だ。週足チャートでは2週間前に強気のローソク足が形成され、96台および6月・9月の安値を割り込んだブレイクは偽りのブレイクアウトだったことが示された。
日足チャートではドルの上昇モメンタムが加速しているが、97.77-98.00付近のレジスタンスに急速に接近している。このゾーンには過去のスイングハイ・スイングローに加え、20日・50日移動平均線が集中している。この水準を上抜ければ主要通貨に対するドルのさらなる上昇を示唆するため、短期的なドル相場の分岐点となり得る。さらにFRBが利上げ論調を復活させたことで、トレーダーはこれまでよりも上向きな経済指標に敏感に反応する可能性がある。
FXトレーダーが注目すべき米国経済指標としては、失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、第4四半期国内総生産(GDP)改定値、消費者信頼感指数、購買担当者景気指数(PMI)速報値が挙げられる。

最近、強気相場の勢いが増していることを考慮すると、ドル先物市場で極端なセンチメントが形成されていないかを確認するのは価値があることだ。
先週、先物取引参加者が保有するドルのネットショートポジションは205億ドルに達し、昨年6月以来、最大の水準となった。このボリューム水準は2023年半ば以降、強気相場から転換してきた水準に近い。
大口投機筋も米ドル指数先物でネットロングポジションへの転換が目前と言える。機関投資家も僅かながらだがロングポジションを拡大しており、米経済指標の改善が続けば大口投機筋に追随する可能性が高い。機関投資家は近年、大口投機筋よりも米ドルの方向性を正確に予測する傾向にあったが、今回の動きは、この従来パターンが変わろうとしていることを示している。

上昇モメンタムが筆者のドル/円短期見通しを支えている。同通貨ペアは昨年12月の高値を上回って引け、筆者が設定した目標値155.43(月次の重要転換ポイント付近)に接近している。米ドル指数(DXY)と同様に、50日移動平均線が位置する重要なレジスタンスゾーン156.00付近に肉薄している。
ドル/円は短期リスクが上方に片寄っているように見えるものの、1月に付けた159.45の高値が重要なレジスタンス水準であり、円は時間をかけて再び強さを回復する可能性があるという、より長期的な見通しは維持している。日足チャート上の現在の反発は、先週示現した弱気の包み足(抱き線)の一部を効果的に戻している。
ここから筆者は、1月の売り圧力と勢いを調整するスイングハイの兆候を探っており、それが実現すれば150.00への回帰が視野に入る可能性がある。

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(2月19日付記事「US Dollar Jumps on Hawkish FOMC Minutes – USD/JPY Near Breakout Zone」、FOREX.comマーケット・アナリストのMatt Simpson著)
ここ数セッションにかけて、政府・日銀による為替介入を巡る警戒感は明らかに高まっていた。その背景には、十分な理由があったと言えるだろう。ドル/円は160円の節目を明確に上抜け、一時160.72円付近まで上昇したものの、その直後に急落する展開となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退する一方、日銀の金融引き締めに対する期待は高まっており、ドル/円(USD/JPY)は下落圧力が強まっている。市場では現在、重要なサポート水準での値動きに注目が集まっている。
ドル/円は、年初来高値から急落した後、重要な上昇トレンドサポートから反発している。今後数日間は、介入リスクが相場変動の要因となる可能性がある。