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円相場の値動きに注目:米ドル/円、英ポンド/円、豪ドル/円の見通し

米ドル/円は160円付近で上値が重く、英ポンド/円は213円の上抜けが視野に入る一方、豪ドル/円は重要なサポート水準を試す展開となっており、円クロス全体で調整リスクが意識されている。

円相場の値動きに注目:米ドル/円、英ポンド/円、豪ドル/円の見通し

目次

目次

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円クロス(円の通貨ペア)は重要な分岐点に差し掛かっており、米ドル/円(USD/JPY)は160円を下回る水準で上値を抑えられ、英ポンド/円(GBP/JPY)は213円付近のレジスタンスを試す展開、豪ドル/円(AUD/JPY)はサポート水準に向けて反落しつつある。円クロス全体の中長期的な基調は依然として強気寄りに見えるものの、目先の値動きからは、次の明確な方向性が示される前に、もみ合いや調整局面を経る必要があることが示唆されている。

円相場の重要水準:米ドル/円、英ポンド/円、豪ドル/円

テクニカル分析:米ドル/円

筆者は最近のレポートで米ドルに対する強気の見方を示してきたが、少なくとも目先に限って、その例外となりそうなのが米ドル/円(USD/JPY)だ。これは、政府・日銀が円買い・ドル売り介入に踏み切ると考えているからではなく、単にトレーダーが現時点では160円水準を本格的に試すだけの意欲を持っていないためである。

160円は、市場が意識する「心理的な節目」となっており、米ドル/円はこの水準に気乗りしない形で近づくたびに、反落を余儀なくされている。さらに、月末・四半期末に絡むフローを考慮すると、値動きは不安定になりやすく、いずれにしても荒っぽい調整が入る可能性がある。

目先は調整を想定しているものの、米ドル/円が157.50の安値を上回った水準を維持している限り、今後数週間のうちに160円を上抜ける展開が見られる可能性も、依然として残されている。

米ドル/円 日足チャート                         

4時間足チャート

USD/JPY technical analysis chart showing repeated rejection near 160 resistance, with support around 157.50 and consolidation ahead of potential breakout or pullback
出所:ICE、TradingView

テクニカル分析:英ポンド/円

英ポンド/円(GBP/JPY)でも似たような状況が進行しており、全体的な基調は依然として上抜けを想定する強気シナリオが優勢である。ただし、目先では調整が入るリスクが残る。213円は、強気派・弱気派の双方にとって明確な分水嶺(転換点)となる水準だ。

強気派は、押し目買いの機会やスイングローの兆候を待って、より有利な水準で参入するか、あるいはレジスタンスを明確に上抜けたことを確認してからエントリーするという選択肢がある。一方で、直近のスイングハイの下で上値が抑えられている間は、弱気のトレード機会を探るトレーダーも出てくるだろう。

英ポンド/円 日足チャート

               4時間足チャート

USD/JPY technical analysis chart showing repeated rejection near 160 resistance, with support around 157.50 and consolidation ahead of potential breakout or pullback
出所:ICE、TradingView

テクニカル分析:豪ドル/円

112円での上値抑制がモメンタム転換を示唆

豪ドル/円(AUD/JPY)の週足チャートにおける上昇トレンドは、4月に見られたトランプ関税をきっかけとした安値以降、明確に示されてきた。豪ドルはリスク選好やオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の利上げ観測の再燃を背景に上昇してきた一方、円は同じリスクオン環境のなかで出遅れ、日銀(BOJ)が、かつて市場が期待したほど積極的に利上げに踏み切らないとの見方が強まるなか、弱含んでいる。

その結果、豪ドル/円には調整局面がほとんど見られない、あるいは極めて限定的なものにとどまってきたが、足元でようやく本格的な調整の兆しが見え始めている。直近2週間で示現した2本の流れ星は、112円付近での上値の重さを警告しており、いずれのローソク足もこの水準を終値で上回ることができなかった。その後、モメンタムは下向きに転じている。

豪ドル/円、110円付近の重要サポートゾーンを試す展開

日足チャートでは、26日にかけて弱気のモメンタムが再び加速しており、豪ドル/円は複数の重要なサポート水準が重なるゾーンへ急速に接近している。執筆時点では110円を下抜けるかどうかをうかがう動きとなっているが、弱気派にとっては1991年高値の109.70円が、より重要なターゲット水準と考えられる。さらに、109.60円水準の50日EMA(指数平滑移動平均線)や2024年高値(109.37円)も、この近辺に位置している。

総じて見れば、豪ドル/円の中期的な上昇トレンドにとって正念場となる局面と言えるだろう。ただし目先では、弱気派がこれらのサポート水準を試そうとする展開が続きそうだ。

豪ドル/円 週足チャート  

日足チャート

USD/JPY technical analysis chart showing repeated rejection near 160 resistance, with support around 157.50 and consolidation ahead of potential breakout or pullback
出所:ICE、TradingView

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(3月27日付記事「Japanese Yen Price Action Setups: USD/JPY, GBP/JPY, AUD/JPY」、FOREX.comマーケット・アナリストのMatt Simpson著)

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