ドル円、重要なサポートに迫る:レートチェックで介入警戒感高まる
米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退する一方、日銀の金融引き締めに対する期待は高まっており、ドル/円(USD/JPY)は下落圧力が強まっている。市場では現在、重要なサポート水準での値動きに注目が集まっている。
米ドル/円は160円付近で上値が重く、英ポンド/円は213円の上抜けが視野に入る一方、豪ドル/円は重要なサポート水準を試す展開となっており、円クロス全体で調整リスクが意識されている。
2026年3月27日 午後13:49
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円クロス(円の通貨ペア)は重要な分岐点に差し掛かっており、米ドル/円(USD/JPY)は160円を下回る水準で上値を抑えられ、英ポンド/円(GBP/JPY)は213円付近のレジスタンスを試す展開、豪ドル/円(AUD/JPY)はサポート水準に向けて反落しつつある。円クロス全体の中長期的な基調は依然として強気寄りに見えるものの、目先の値動きからは、次の明確な方向性が示される前に、もみ合いや調整局面を経る必要があることが示唆されている。
筆者は最近のレポートで米ドルに対する強気の見方を示してきたが、少なくとも目先に限って、その例外となりそうなのが米ドル/円(USD/JPY)だ。これは、政府・日銀が円買い・ドル売り介入に踏み切ると考えているからではなく、単にトレーダーが現時点では160円水準を本格的に試すだけの意欲を持っていないためである。
160円は、市場が意識する「心理的な節目」となっており、米ドル/円はこの水準に気乗りしない形で近づくたびに、反落を余儀なくされている。さらに、月末・四半期末に絡むフローを考慮すると、値動きは不安定になりやすく、いずれにしても荒っぽい調整が入る可能性がある。
目先は調整を想定しているものの、米ドル/円が157.50の安値を上回った水準を維持している限り、今後数週間のうちに160円を上抜ける展開が見られる可能性も、依然として残されている。

英ポンド/円(GBP/JPY)でも似たような状況が進行しており、全体的な基調は依然として上抜けを想定する強気シナリオが優勢である。ただし、目先では調整が入るリスクが残る。213円は、強気派・弱気派の双方にとって明確な分水嶺(転換点)となる水準だ。
強気派は、押し目買いの機会やスイングローの兆候を待って、より有利な水準で参入するか、あるいはレジスタンスを明確に上抜けたことを確認してからエントリーするという選択肢がある。一方で、直近のスイングハイの下で上値が抑えられている間は、弱気のトレード機会を探るトレーダーも出てくるだろう。

豪ドル/円(AUD/JPY)の週足チャートにおける上昇トレンドは、4月に見られたトランプ関税をきっかけとした安値以降、明確に示されてきた。豪ドルはリスク選好やオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の利上げ観測の再燃を背景に上昇してきた一方、円は同じリスクオン環境のなかで出遅れ、日銀(BOJ)が、かつて市場が期待したほど積極的に利上げに踏み切らないとの見方が強まるなか、弱含んでいる。
その結果、豪ドル/円には調整局面がほとんど見られない、あるいは極めて限定的なものにとどまってきたが、足元でようやく本格的な調整の兆しが見え始めている。直近2週間で示現した2本の流れ星は、112円付近での上値の重さを警告しており、いずれのローソク足もこの水準を終値で上回ることができなかった。その後、モメンタムは下向きに転じている。
日足チャートでは、26日にかけて弱気のモメンタムが再び加速しており、豪ドル/円は複数の重要なサポート水準が重なるゾーンへ急速に接近している。執筆時点では110円を下抜けるかどうかをうかがう動きとなっているが、弱気派にとっては1991年高値の109.70円が、より重要なターゲット水準と考えられる。さらに、109.60円水準の50日EMA(指数平滑移動平均線)や2024年高値(109.37円)も、この近辺に位置している。
総じて見れば、豪ドル/円の中期的な上昇トレンドにとって正念場となる局面と言えるだろう。ただし目先では、弱気派がこれらのサポート水準を試そうとする展開が続きそうだ。

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(3月27日付記事「Japanese Yen Price Action Setups: USD/JPY, GBP/JPY, AUD/JPY」、FOREX.comマーケット・アナリストのMatt Simpson著)
米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退する一方、日銀の金融引き締めに対する期待は高まっており、ドル/円(USD/JPY)は下落圧力が強まっている。市場では現在、重要なサポート水準での値動きに注目が集まっている。
来週の日銀による利上げは市場に織り込まれている。より大きな問題は、日銀が債券市場を救うか、それとも円を救うか、どちらを選択するかという点だ。
2週間前、ドル/円は当局による二度にわたる為替介入を受けて急落し、大幅な売りに見舞われた。しかし、その後は買い方が徐々に勢いを取り戻しており、現在は市場が注目する重要な心理的節目を再び試す展開となりつつある。