ドル円・米ドル指数の見通し:短期的な調整局面、長期上昇トレンドは継続?
ドル/円・米ドル指数見通し:原油高、米長期金利の上昇、地政学リスクの高まりの中で意識される主要シナリオとは?
ドル/円は、介入リスクが高まり始める主要なレジスタンスゾーンに近づいている。次の動きが極めて重要となる可能性がある。
2026年6月4日 午後14:14
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• ドル/円(USD/JPY)は、重要な上昇トレンドのサポートラインから反発し、4週連続の上昇を記録しそうな動きとなっている
• 現在は年初来高値付近の主要なレジスタンスゾーンに接近しており、介入リスクが高まっている
• レジスタンスを上抜ければ、より広範な上昇トレンドの継続を示唆するだろう
• 主要なイベントリスク:金曜夜(日本時間)発表の米国非農業部門雇用者数、来週発表の米消費者物価指数(CPI)
• レジスタンス:160.29/74(重要)、161.95、163.33 – サポート:157.70、156.67(重要)、154.79-155.39
ドル/円は5月の安値からの反発を続け、現在は年初来高値付近の主要なレジスタンスゾーンに接近している。全体的なテクニカル分析見通しは依然として強気だが、過去において日本当局の関心を引いてきた水準に再び近づきつつある。そのため、この通貨ペアは重要な分岐点に立たされており、強気の勢いと介入リスクのせめぎ合いがドル/円の次の大きな動きを決定づける可能性がある。米非農業部門雇用者数(NFP)の発表を明日に控え、ドル/円の週足テクニカルチャートでは攻防線が引かれている。
この円相場の展開に関する詳細な分析などについては、筆者の「ウィークリー・ストラテジー・ウェビナー」最新版をご覧ください。毎週月曜日午後9時30分(日本時間)にライブ配信を行います。

テクニカル分析見通し:先月8日付レポート「円見通し:ドル/円はサポートから反発、介入リスクに注意」では、ドル/円が複数の上昇トレンドのサポートを試していること、そして「そのすぐ上に5月の始値レンジが形成されつつある」ことを指摘した。トレード戦略の観点からは、この局面で価格が下落に向かう場合、上昇幅は158.55までにとどまる必要があり、次の主要な下落局面を加速させるには154.79を下回って引けることが必要となる。5月の始値レンジ高値は翌週には突破され、上昇幅は月間安値から3%超拡大した。強気筋は4週連続の上昇を記録する態勢にあり、現在ドル/円は年初来高値という重要なレジスタンスに接近している。市場関係者は、この水準では介入リスクが高まる点に留意しつつ、この重要なゾーンへの反応に注目している。
レジスタンスは160.29/74付近と見られる。このゾーンには2026年の終値高値、年間スイングハイ、および2024年の週間終値高値(HWC)が収束している。上昇トレンドの再開には、この水準を上抜けし、かつ週足で上回って引ける必要がある。その場合、次のレジスタンス目標は、2024年のスイングハイ161.95や、2025年の上昇分のフィボナッチ・エクステンション1.618%の水準163.33になると見ている。
週足チャート上でのサポートは2025年の週間終値高値(HWC)である157.70にあり、より広範な強気トレンドが無効になる水準は、年間始値の156.67へと引き上げられた。最終的には、年間の週間終値安値(LWC)および年間レンジのリトレースメント61.8%の水準である154.79-155.39を下抜ける必要があり、これにより、より重要な高値圏が形成され、より大きなトレンド反転が進行中であることを示唆することになるだろう。
総括: ドル/円は年初来高値という重要なレジスタンスに接近している。介入の脅威が迫っている中、ここで反転するリスクがある。介入リスクはひとまず置いておき、トレード戦略としては、年初来高値に接近する局面ではロングの一部を縮小し、ストップ水準を引き上げることを検討されたい。上昇が続く場合、下値は157.70付近に限定される必要がある。一方で、次の本格的な上昇トレンド入りには、160.74を終値ベースで上抜けることが条件となろう。
金曜日に米国の非農業部門雇用者数が発表されるほか、来週には主要なインフレ指標の発表も予定されている点には留意が必要だ。6月の取引開始時のレンジでは状況に応じて柔軟にポジション調整し、週末にかけての未決済ポジションについてはリスク管理を徹底されたい。ここでは週足の終値が指針となろう。



出所:FOREX.com
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(6月4日付記事「Japanese Yen Technical Forecast: USD/JPY Weekly Trade Levels」、FOREX.comのシニアテクニカル・ストラテジストMichael Boutros著)
ドル/円・米ドル指数見通し:原油高、米長期金利の上昇、地政学リスクの高まりの中で意識される主要シナリオとは?
週末に向けての取引では、FX市場における注目すべき動きの一つとして、米PCEインフレ指標が発表された後も、円が方向感に乏しい状態にとどまった点が挙げられる。データ公表後もドル/円に顕著な動きはみられず、値動きの幅は0.05%前後にとどまったことで、短期的に方向感のない様子見局面が続いていることが示唆された。
米雇用統計発表を前にドルが堅調に推移する中、ドル/円は重要な158円台のレジスタンスに接近している。短期的な方向性を左右する材料として、市場は地政学リスクとリスク感度を注視している。