ドル/円、ドル/スイスフラン見通し:原油ショックで安全資産取引が混乱、債券利回りが再び相場を主導
原油がニュースの見出しを独占しているが、相関関係は為替相場でおなじみの展開を示唆している。上昇する米国債利回りと拡大する金利差が、ドル/円とドル/スイスフランの動向を再び主導している。
米ドルの買い越しが数年ぶりの極端な水準に達する中、円売り勢が撤退している。最新のCOTレポートがドル/円にどのようなシグナルを示しているかを見てみたい。
2026年7月13日 午後16:05
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米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した最新のCOTレポート(主要プレーヤーの建玉動向)では、FX先物のポジションに顕著な変化が表れていることが明らかになった。米ドルの買いポジションの総額は20年ぶりの高水準に達し、円売り勢はついに降参し始めた。ユーロ、カナダドル、ニュージーランドドルに対する売りポジションは引き続き積み上がっている。最新のポジションデータが米ドル/円にどのようなシグナルを送っているのかを見てみよう。


米ドル指数は1月の安値から6.5%反発したが、そのうち4%超は6月以降にもたらされたものである。現在は上昇相場がひと息ついており、センチメントが極端な水準に近づいている兆候も見られることから、ドル相場は今後数週間で調整局面を迎える可能性があることを念頭に置いたほうがいいだろう。
米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派姿勢を維持している点を踏まえると、この見方は市場の支持を得にくいかもしれない。しかし、相場の転換点が現れる時は往々にして、少数派の見方であることが多いものだ。
それでも筆者は、米ドルにはなお一段高の余地があると見ており、米ドル指数は101.50-102.00に達する可能性がある。その根拠の一つとして、特に先週は十字線が形成され、価格が100.50を上回って推移している点が挙げられる。
もっとも、大口投機筋の強気ポジションはおよそ13,000枚付近で頭打ちとなっている一方で、機関投資家の米ドル指数に対するネットロングは2025年のピーク水準に近づいている点には留意したい。さらに、通貨先物全体における米ドルのネットロング総額は398億ドルまで積み上がり、過去20年で最高水準に達している。

筆者はここ数週間にわたり、円先物市場でセンチメントが極端な水準に達する可能性を指摘してきた。最新のCOTデータ(主要プレーヤーの建玉動向)によると、ついに弱気派が降参し始めたようだ。先週だけでも円のグロスショートポジションは合計48,700枚減少しており、大口投機筋と機関投資家のショートポジションはそれぞれ10%超縮小した。しかもこれは、日本当局が公的年金基金に対して国内資産への投資拡大を促したとの報道を受け、先週金曜に円高が進む前のデータである。
米ドル/円(USD/JPY)にはまだ明確な下落は見られていないものの、その下地は整いつつあるのかもしれない。前述の米ドルの建玉動向の分析でも触れたように、米ドルも今後数週間でセンチメントの極端な水準に近づく可能性がある。もしドル高進行が失速すれば、それが米ドル/円のより本格的な下落につながる可能性がある。

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(7月13日付記事「Yen Bears Capitulate, US Dollar Nearing Sentiment Extreme? | COT report」、StoneXマーケット・アナリストのMatt Simpson著)
原油がニュースの見出しを独占しているが、相関関係は為替相場でおなじみの展開を示唆している。上昇する米国債利回りと拡大する金利差が、ドル/円とドル/スイスフランの動向を再び主導している。
円の為替介入は常に混乱を招いており、ソーシャルメディア上での広範な責任転嫁が事態をさらに不透明にしている。しかし、何が重要で、なぜ重要なのかを考察するうえで、推測することと憶測そのものの間には明確な違いがある。
ドル/円は、年初来高値から急落した後、重要な上昇トレンドサポートから反発している。今後数日間は、介入リスクが相場変動の要因となる可能性がある。