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円売り勢が白旗、ドル買いポジションは極限な水準へ:円見通し、COTレポート最新情報

米ドルの買い越しが数年ぶりの極端な水準に達する中、円売り勢が撤退している。最新のCOTレポートがドル/円にどのようなシグナルを示しているかを見てみたい。

円売り勢が白旗、ドル買いポジションは極限な水準へ:円見通し、COTレポート最新情報

目次

目次

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米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した最新のCOTレポート(主要プレーヤーの建玉動向)では、FX先物のポジションに顕著な変化が表れていることが明らかになった。米ドルの買いポジションの総額は20年ぶりの高水準に達し、円売り勢はついに降参し始めた。ユーロ、カナダドル、ニュージーランドドルに対する売りポジションは引き続き積み上がっている。最新のポジションデータが米ドル/円にどのようなシグナルを送っているのかを見てみよう。

円売り勢が撤退、ドル買いポジションは極端な水準に接近|COTレポート

COTレポートが示す大口投機筋の建玉動向

COTレポートが示す大口投機筋の建玉動向
出所:CFTC (COT)、LSEG
  1. 1. 米ドル(US Dollar)
    ネットロングは10億ドル増加して398億ドルとなり、過去10年で最高水準を記録した。米ドルの買いポジションは極端な水準に近づいている可能性を示唆している。
  2. 2. ユーロ/米ドル(EUR/USD)
    大口投機筋はネットショートへ転じた。一方、機関投資家のグロスショートは過去最高水準に達した。
  3. 3. 英ポンド/米ドル(GBP/USD)
    大口投機筋と機関投資家は、英ポンドのネットショートを合計27,300枚縮小した。ロングポジションの積み増しとショートポジションの削減が背景にある。
  4. 4. 米ドル/円(USD/JPY)
    円のショートポジションが合計51,300枚削減されたことで、ネットショートはようやく縮小に転じた。
  5. 5. 米ドル/スイスフラン(USD/CHF)
    大口投機筋はネットショートを2週連続で削減し、37,400枚とした。グロスロングは10,600枚へ増加し、13週間ぶりの高水準となった。
  6. 6. 米ドル/カナダドル(USD/CAD)
    カナダドル先物のネットショートは、大口投機筋で18カ月ぶり、機関投資家で14カ月ぶりの高水準に達した。
  7. 7. 豪ドル/米ドル(AUD/USD)
    大口投機筋はネットショートを7,000枚増やし、30週間ぶりの高水準となった。
  8. 8. NZドル/米ドル(NZD/USD)
    大口投機筋のニュージーランドドル先物のネットショートは65,200枚に達し、過去最高を更新した。

COTレポートが示す機関投資家の建玉動向

COTレポートが示す大口投機筋の建玉動向
出所:CFTC (COT)、LSEG

FX先物の建玉動向 | COTレポート(IMMデータ)

米ドル指数の見通し | COT先物動向

米ドル指数は1月の安値から6.5%反発したが、そのうち4%超は6月以降にもたらされたものである。現在は上昇相場がひと息ついており、センチメントが極端な水準に近づいている兆候も見られることから、ドル相場は今後数週間で調整局面を迎える可能性があることを念頭に置いたほうがいいだろう。

米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派姿勢を維持している点を踏まえると、この見方は市場の支持を得にくいかもしれない。しかし、相場の転換点が現れる時は往々にして、少数派の見方であることが多いものだ。

それでも筆者は、米ドルにはなお一段高の余地があると見ており、米ドル指数は101.50-102.00に達する可能性がある。その根拠の一つとして、特に先週は十字線が形成され、価格が100.50を上回って推移している点が挙げられる。

もっとも、大口投機筋の強気ポジションはおよそ13,000枚付近で頭打ちとなっている一方で、機関投資家の米ドル指数に対するネットロングは2025年のピーク水準に近づいている点には留意したい。さらに、通貨先物全体における米ドルのネットロング総額は398億ドルまで積み上がり、過去20年で最高水準に達している。

ドル強気ポジションが歴史的高水準へ、過熱感に警戒

COTレポートが示す大口投機筋の建玉動向
出所:CFTC (COT)、ICE、LSEG

米ドル/円見通し | COT先物建玉動向

筆者はここ数週間にわたり、円先物市場でセンチメントが極端な水準に達する可能性を指摘してきた。最新のCOTデータ(主要プレーヤーの建玉動向)によると、ついに弱気派が降参し始めたようだ。先週だけでも円のグロスショートポジションは合計48,700枚減少しており、大口投機筋と機関投資家のショートポジションはそれぞれ10%超縮小した。しかもこれは、日本当局が公的年金基金に対して国内資産への投資拡大を促したとの報道を受け、先週金曜に円高が進む前のデータである。

米ドル/円(USD/JPY)にはまだ明確な下落は見られていないものの、その下地は整いつつあるのかもしれない。前述の米ドルの建玉動向の分析でも触れたように、米ドルも今後数週間でセンチメントの極端な水準に近づく可能性がある。もしドル高進行が失速すれば、それが米ドル/円のより本格的な下落につながる可能性がある。

円売りの巻き戻し始まる、弱気ポジションは急減

円売りの巻き戻し始まる、弱気ポジションは急減

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(7月13日付記事「Yen Bears Capitulate, US Dollar Nearing Sentiment Extreme? | COT report」、StoneXマーケット・アナリストのMatt Simpson著)

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