相場見通しと振り返り Index Morning (香港/中国)2022/11/09

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香港 - ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は米株安の流れを引き継ぎ軟調か、米CPI発表を控えて様子見も
本土 - 上海総合指数は続落、国内のコロナ感染者急増を懸念 歌爾がストップ安

【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は米株安の流れを引き継ぎ軟調か、米CPI発表を控えて様子見も

 

前日の振り返り】

9日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.20%安の16358.52ポイントだった。中国企業指数は1.21%安の5534.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で11129000HKドル。

ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合った後、下げ幅を拡大。後場には下落率が2%を超える場面があった。中国本土で新型コロナの新規感染者が増えており、行動規制などの防疫措置が景気回復の足かせになると懸念が次第に強まった。香港時間9日はダウ平均先物が軟調に推移し、中国本土相場が下落したことで地合いが悪化。ロイター通信がまとめた市場コンセンサスで、10月の人民元建て貸付残高増加額の予想値が約8000億元と前月の3分の1程度にとどまったと伝わり、中国景気の減速も改めて意識された。

 

【きょうの見通し】

10日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ軟調か。前日のNY市場でダウ平均は646米ドル安と4営業日ぶりに反落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も4営業日ぶりに反落して年初来安値に迫る水準で終えた。米中間選挙で野党共和党が予想されたほど優勢ではなく、上下両院で共和党が勝利すれば株高につながるとの期待が後退した。ビットコインなどの暗号資産が直近安値を更新したことも重荷となった。

金融政策の手掛かりとなる米10月消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控え、香港市場でも投資家はリスクを取りにくくなると予想する。加えて、中国本土で新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、防疫措置に伴う経済活動の鈍化が警戒されるだろう。

 

【ハンセン指数】
ハンセン指数

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は続落、国内のコロナ感染者急増を懸念 歌爾がストップ安

 

前日の振り返り】

9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.53%安の3048.17ポイントだった。深セン成分指数は0.79%安の11055.29ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で77868100万元だった。

上海総合指数はほぼ横ばいで寄り付いた後に前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、前場半ば以降はマイナス圏に沈んだ。当局の景気テコ入れ策への期待が根強い半面、国内の新型コロナウイルス感染者数が急増していることが重しとなった。8日の新規感染者は上海市でロックダウン(都市封鎖)が実施されていた4月下旬以来の高水準を更新しており、「ゼロコロナ」政策による行動制限が景気回復の足かせになるとの懸念が強まった。もっとも、3050ポイント付近では下げ渋り、後場はおおむね同水準付近でもみ合った。

A株市場では、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(002241)がストップ安。歌爾は8日大引け後、海外の大口取引先からの通知を受け、1種類のスマート音響機器の生産を一時停止すると発表したが、米アップルの高級ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」の受注が削減されたとの見方が出ている。スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(002456)、半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団(002371)、自動車・電池メーカーのBYD002594)、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)も安い。半面、不動産株の華夏幸福基業(600340)、万科企業(000002)、保利発展控股集団(600048)、漢方薬メーカーの華潤三九医薬(000999)、東阿阿膠(000423)、産金株の紫金鉱業集団(601899)などが上昇した。

上海B株指数は0.21%高の290.75ポイント、深センB株指数は0.2%高の1116.91ポイントだった。

 

【上海総合指数】
上海総合指数

 

 

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