相場見通しと振り返り Index Morning (香港/中国)

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香港 - ハンセン指数は4日ぶり反落/きょうの香港市場は軟調な展開か、世界的景気減速や中国のコロナ感染拡大を警戒
本土 - 上海総合指数は反落、利益確定売りが優勢 国内のコロナ感染拡大も嫌気

【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は4日ぶり反落/きょうの香港市場は軟調な展開か、世界的景気減速や中国のコロナ感染拡大を警戒

 

前日の振り返り】

16日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.47%安の18256.48ポイントだった。中国企業指数は0.70%安の6225.71ポイント。メインボードの売買代金は概算で17329000HKドル。

ハンセン指数は安く始まった後、序盤は一進一退の展開。中国政府が景気刺激策を打ち出すとの期待は根強いものの、ウクライナとロシアを巡る地政学リスクの高まりを受けた売りに押された。中国本土で15日の新型コロナ新規感染者が2万人を超えたこともあって中盤に下げ幅を広げ、心理的節目の18000ポイントに近づく場面があった。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させた。セクター別では公共事業と医療・ヘルスケアが上げた半面、不動産・建設と工業が下げた。

 

【きょうの見通し】

17日の香港市場は軟調な展開か。ハンセン指数は前日に4日ぶりに反落したものの、依然として約2カ月ぶり高値圏で推移しているだけに、足元で急上昇した銘柄を中心に利益確定売りが出やすい。米利上げペースの減速期待や、中国政府への政策期待が引き続き相場を下支える一方、世界的な景気減速懸念、中国での新型コロナウイルスの感染急拡大が防疫規制の緩和に向けた政策調整に悪影響を及ぼすとの警戒感が重荷になりそうだ。

個別では、前日大引け後に79月期決算を発表したテンセント(00700)の値動きに注目が集まる。本日はアリババ集団(09988)、ネットイース(09999)、ウェイボー(09898)などが四半期決算を発表する予定となっている。

 

【ハンセン指数】
ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は反落、利益確定売りが優勢 国内のコロナ感染拡大も嫌気

 

前日の振り返り】

16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.45%安の3119.98ポイントだった。深セン成分指数は1.02%安の11235.56ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9427700万元だった。

上海総合指数は小安く寄り付いた後、前場はプラス圏に浮上する場面もあったが、後場はおおむねマイナス圏でもみ合った。政策期待は根強いものの、前日に心理的節目の3100ポイントを上抜け、終値ベースで915日以来2カ月ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定売りが出た。中国国内で広東省などを中心に新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、15日の新規感染者が2万人を超えたことも嫌気された。

セクター別では、バッテリー素材、保険が全面安。太陽光発電設備、バッテリー、電源設備も売られた。半面、教育、文化・メディア、ガス、ゲームが上昇した。

A株市場では、漢方薬の華潤三九医薬(000999)、不動産関連の華夏幸福基業(600340)、半導体メーカーの紫光国芯微電子(002049)が売られた。自動車部品メーカーの寧波均勝電子(600699)、安徽中鼎密封件(000887)、浙江世宝(002703)、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(600884)も下げが目立った。半面、大手バスメーカーの鄭州宇通客車(600066)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(002555)、教育サービス会社の中公教育科技(002607)、映画館チェーンの万達電影(002739)が買われた。

上海B株指数は0.52%安の291.11ポイント、深センB株指数は0.1%安の1136.95ポイントだった。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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