
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は3日続伸/きょうの香港市場は買い先行も上値重いか、米利上げの長期化を警戒
【前日の振り返り】
4日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続伸。終値は前日比3.22%高の20793.11ポイントだった。中国企業指数は3.39%高の7065.53ポイント。メインボードの売買代金は概算で1496億3000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に上げ幅を拡大し、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で20370.32ポイント)を上抜けた。大引けにかけて一段高となり、終値ベースで昨年7月26日以来およそ5カ月ぶりの高値を付けた。米景気が後退局面に入り、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めにブレーキをかけるとの見方から買いが入ったもよう。また、年末年始に官民が発表した12月の中国購買担当者景気指数(PMI)がさえない結果だったことで、中国政府が経済対策を強化するとの期待も続いた。
【きょうの見通し】
5日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行するか。前日のNY市場でダウ平均が133米ドル高と3営業日ぶりに反発し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も3営業日ぶりに反発した。新型コロナの防疫措置を緩和する中国の経済回復への期待から景気敏感株などに買いが入った。
ただ、上値は重いと予想する。ハンセン指数は前日に3%超上昇し、終値ベースでおよそ5カ月ぶり高値を更新した後とあって、利益確定売りが出やすい。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で金融引き締めを継続する方針が改めて確認されており、FRBによる利上げ継続への警戒感が再び強まった。6日に予定している米雇用統計の発表を前に、様子見ムードも漂いそうだ。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日続伸、方向感乏しく 保険株などに買い
【前日の振り返り】
4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.22%高の3123.52ポイントだった。深セン成分指数は0.2%安の11095.37ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7837億2500万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開となった。前日に終値ベースで心理的節目の3100ポイントを回復し、約2週間半ぶり高値を付けた後とあって、利益確定売りが重荷となった。半面、防疫規制の緩和で景気が回復するとの期待や、当局の景気対策への期待が根強く、下値を支えた。
セクター別では、保険が全面高。内装・建材、製紙、不動産サービス、不動産開発も買われた。半面、太陽光発電設備、バッテリー素材、石炭、バッテリーが下げた。
A株市場では、ITサービス事業者の紫光(000938)がストップ高。不動産株の保利発展控股集団(600048)、招商局蛇口工業区控股(001979)、万科企業(000002)、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(002508)、家電メーカーの海信家電集団(000921)、保険株の新華人寿保険(601336)、中国太平洋保険(601601)、中国平安保険(601318)も高い。半面、アップル関連株の立訊精密工業(002475)がストップ安。送電技術の国電南瑞科技(600406)、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)、シリコンウエハーメーカーのTCL中環半導体(002129)の下げが目立った。前日に高かった血液製剤メーカーの上海莱士血液製品(002252)が反落した。
上海B株指数は0.32%安の283.73ポイント、深センB株指数は0.45%高の1165.85ポイント。
【上海総合指数】
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