27日の香港株式市場でハンセン指数は続伸、中国本土株式市場で上海総合指数は7営業日ぶりに反発

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は4日ぶり反発/きょうの香港市場は軟調な展開か、米金融システム不安への警戒感などが重荷

前日の振り返り】

27日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.42%高の19840.28ポイントだった。中国企業指数は0.32%高の6675.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で9708000HKドル。

ハンセン指数は安く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んだ一進一退の展開。米金融システム不安への警戒感や米金融引き締めが継続するとの懸念が重荷となった半面、業績を手掛かりとした個別物色が相場を支えた。後場に入ると指数はプラス圏に浮上。ただ、中国共産党が週内に開く中央政治局会議や香港時間27日夜に発表される13月期の米国内総生産(GDP)速報値を見極めようと様子見ムードが漂い、上値の重さが目立った。

 

【きょうの見通し】

28日の香港市場は堅調な展開か。前日の米ハイテク株高を受け、投資家が運用リスクを取りやすくなると予想する。好決算を発表した個別銘柄への物色も引き続き相場を押し上げるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のペトロチャイナ(00857)、中国建設銀行(00939)、中国神華能源(01088)、中国工商銀行(01398)、中国銀行(03988)が13月期決算を発表する。

ただ、メーデー(51日)の休場を前に、様子見ムードが次第に広がる展開がありそうだ。中国国家統計局が430日に4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表し、米連邦公開市場委員会(FOMC)が523日に開かれる。結果を見極めたい投資家が積極的な売買を手控える可能性があるだろう。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は小幅に6日続落、方向感乏しく IT関連に売り

前日の振り返り】

27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日ぶりに反発。終値は前日比0.67%高の3285.88ポイントだった。深セン成分指数は0.28%高の11217.00ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で14487300万元だった。

上海総合指数は小安く始まったものの、その後はプラス圏で推移した。米ファースト・リパブリック・バンクの経営不安の再燃を受けて米金融システム不安への警戒感から売りが先行したが、指数は前日まで6日続落し、330日以来の安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。ただ、米国内総生産(GDP)速報値の発表などを前に様子見ムードも強まり、上値は重かった。セクター別では、造船と保険が全面高となったほか、医薬品販売や漢方薬、製薬など医薬関連が高かった。半面、ゲームや文化・メディア、インターネットサービスなどが売られた。

A株市場では、中国平安保険(601318)がストップ高を付けたほか、新華人寿保険(601336)や中国太平洋保険(601601)、中国人寿保険(601628)も高かった。啓明星辰信息技術集団(002439)や雲南白薬集団(000538)などの上昇も目立った。半面、曙光信息産業(603019)や富士康工業互聯網(601138)、奥飛娯楽(002292)、巨人網絡集団(002558)などが大きく下げた。

上海B株指数は0.02%高の292.37ポイント、深センB株指数は0.08%安の1166.60ポイント。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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