
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場はもみ合う展開か、米CPI予想下振れも債務上限問題などが重荷
【前日の振り返り】
10日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.53%安の19762.20ポイントだった。中国企業指数は0.77%安の6683.23ポイント。メインボードの売買代金は概算で988億HKドルと1000億HKドルを割り込んだ。
ハンセン指数は小安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。中国本土市場で最近上昇していた金融株が大きく売られ、香港に重複上場する銘柄が連れ安して相場を押し下げた。相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で19705.10ポイント)が意識されて下値は限られたものの、終値ベースで3日以来1週間ぶりの安値を付けた。この日の香港時間夜に4月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるとあって、積極的な売買を手控えるムードも広がった。セクター別では金融と不動産・建設が下げた半面、工業が上げた。
【きょうの見通し】
11日の香港市場は強弱の材料が交錯するなか、もみ合う展開か。10日に発表された4月の米CPIは前年同月比の上昇率が4.9%と市場予想の5.0%を下回った。インフレ率の鈍化を好感して米長期金利が低下し、前日のNY市場でハイテク株が上昇した。香港市場にもグロース株やネット株への買いが波及すれば、地合いの改善につながるだろう。
一方、米国の景気減速懸念や債務上限問題を巡る不透明感が重荷になりそうだ。米CPI伸び率は鈍化しつつもインフレの沈静化には時間がかかるとの見方もあり、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化への懸念も依然根強い。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は続落、約2週ぶり安値 利益確定売りが重荷
【前日の振り返り】
10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比1.15%安の3319.15ポイントだった。深セン成分指数は0.14%高の11140.19ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆200億2000万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、下値を切り下げる展開。中国当局が景気減速を防ぐため金融政策を緩和に傾けるとの期待が後退するなか、前日に続き利益確定売りが優勢。為替市場で人民元安が進み、中国本土からの資金流出への懸念も重荷となったもよう。10日の人民元相場の基準値は1米ドル=6.9299元と4営業日続落し、3月3日以来、約2カ月ぶりの元安水準となった。指数が心理的節目の3300ポイントに近づくと買い戻しが入り、終盤にはやや戻したものの、終値ベースで4月27日以来、約2週間ぶり安値を付けた。
A株市場では、銀行株の中信銀行(601998)、中国農業銀行(601288)、中国銀行(601988)や、ゲーム関連の巨人網絡集団(002558)、完美世界(002624)、三七互娯網絡科技集団(002555)の下げが目立った。テクノロジー株の曙光信息産業(603019)、紫光国芯微電子(002049)、北方華創科技集団(002371)も大きく売られた。半面、自動車メーカーの江鈴汽車(000550)、重慶長安汽車(000625)、BYD(002594)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(600699)、安徽中鼎密封件(000887)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.21%高の292.52ポイント、深センB株指数は0.54%高の1194.64ポイントだった。
【上海総合指数】
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