17日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶり反落、中国本土株式市場で、上海総合指数は続落

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は3日ぶり反落/きょうの香港市場は反発スタートか、米債務上限問題への警戒感が後退

前日の振り返り】

17日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶり反落。終値は前日比2.09%安の19560.57ポイントだった。中国企業指数は2.25%安の6636.66ポイント。メインボードの売買代金は概算で1016HKドル。

ハンセン指数は安く始まった。前場に小高くなる場面があったものの、再びマイナス圏に沈んで下げ幅を拡大。終盤には相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均を割り込み、終値は321日以来およそ2カ月ぶりの安値となった。米債務上限問題を巡る不透明感から16日のNY株式相場が反落し、この日の中国本土相場も下げたことで投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた。中国の景気回復の鈍さや、対米関係の悪化も改めて意識され、ほぼ全面安の展開となった。

 

【きょうの見通し】

18日の香港市場は反発スタートか。米債務上限問題を巡り、17日にバイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長の双方から協議の合意について前向きな発言があったことで与野党合意への期待が高まった。米デフォルト懸念の後退で香港市場でも投資家はリスクを取りやすくなるだろう。前日にハンセン指数が2%超下げ、終値は321日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが相場を支えそうだ。

一方、4月の中国の主要経済指標がそろって弱い内容だったことを受けて、景気回復の鈍さが意識されている。中国経済の先行き不安が引き続き重荷になりそうだ。主要7カ国(G7)広島サミットの開幕を19日に控え、中国と西側諸国の対立への警戒感が高まる可能性もある。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は続落、総じてマイナス圏でもみ合う 景気の先行き不安が重荷

前日の振り返り】

17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.21%安の3284.23ポイントだった。深セン成分指数は0.07%安の11091.08ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7814500万元だった。

上海総合指数は安く寄り付いた後、総じてマイナス圏で推移した。4月の中国の主要経済指標がそろって弱い内容となり、景気の先行き不安が引き続き重荷となった。中国当局の政策支援への期待から朝方は売り一巡後に下げ幅を縮め、前場後半にはプラス圏へ浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。

セクター別では、保険が全面安。バッテリー素材、航空・空港運営、貴金属も安い。半面、軍需関連が全面高となったほか、送配電設備、インターネット設備、コンピューターなどが上昇した。

A株市場では、保険大手の中国太平洋保険(601601)、中国平安保険(601318)の下げが目立った。航空大手の中国国際航空(601111)や、豚肉関連の河南双匯投資発展(000895)、酒造の江蘇洋河酒廠(002304)も売られた。半面、通信設備メーカーの武漢光迅科技(002281)がストップ高となったほか、富士康工業互聯網(601138)、巨人網絡集団(002558)、立訊精密工業(002475)などテクノロジー株の一角が買いを集めた。前日に安かった造船大手の中国船舶重工(601989)が反発した。

上海B株指数は0.08%高の289.51ポイント、深センB株指数は0.31%安の1180.86ポイントだった。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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