
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は反落/きょうの香港市場は方向感乏しいか、米利上げ打ち止め期待と米国債デフォルト懸念が交錯
【前日の振り返り】
19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.40%安の19450.57ポイントだった。中国企業指数は1.81%安の6593.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で952億3000万HKドル。
ハンセン指数は始値で、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で19699.40ポイント)を割り込んだ。米連邦準備理事会(FRB)の高官が18日、相次いで利上げ停止に否定的な見解を示したことで、米金融引き締めの長期化が警戒された。人民元の対米ドル相場の下落も地合いの悪化につながった。18日の米株式相場の続伸を受けた買いが一定の下支えとなったものの、終値は3月21日以来およそ2カ月ぶりの安値圏となった。情報技術と工業を中心に幅広いセクターで売りが優勢となるなか、通信が堅調だった。
【きょうの見通し】
週明け22日の香港市場は方向感に乏しい相場か。FRBのパウエル議長が19日、「政策金利は想定されていたほど上昇する必要がないかもしれない」と述べたことで米利上げ打ち止め期待が高まる半面、前週末の米株安や中国景気の不透明感が引き続き懸念されそうだ。強弱材料が入り混じるなか、投資家は持ち高を一方向に傾けづらいだろう。
業績を手掛かりとする個別物色が引き続き活発と予想される。きょうはハンセンテック指数構成銘柄の快手科技(01024)が2023年1-3月期決算を発表する。また、きょうの寄り付き前に中国の5月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は反落、後場に再びマイナス圏 国有資本銘柄などに売り
【前日の振り返り】
19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.42%安の3283.54ポイントだった。深セン成分指数は0.12%高の11091.36ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8479億6300万元だった。
上海総合指数は総じてマイナス圏で推移した。中国経済の先行き不安や、人民元安・米ドル高の進行を受けた資金流出懸念が重荷となった。政策期待も根強いなか、中盤には下げ幅を縮め、プラス圏に浮上して心理的節目の3300ポイントに乗せる場面もあったが、勢いは続かなかった。後場はおおむねマイナス圏でもみ合った。
セクター別では、教育が全面安。造船、文化・メディア、不動産開発、証券も安い。半面、半導体、電子化学品、漢方薬、酒造などが上昇した。
A株市場では、中国船舶重工(601989)、シノペック(600028)、中国鉄建(601186)など足元で買われていた中国国有資本銘柄の一角が下げたほか、通信設備メーカーの武漢光迅科技(002281)、教育関連の中公教育科技(002607)、ゲーム関連の奥飛娯楽(002292)が安い。半面、漢方薬メーカーの華潤三九医薬(000999)、東阿阿膠(000423)、家電メーカーの海信家電集団(000921)、厨房機器メーカーの杭州老板電器(002508)、格安航空会社の春秋航空(601021)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.31%安の289.07ポイント、深センB株指数は0.61%の1172.43ポイントだった。
【上海総合指数】
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