19日の香港株式市場でハンセン指数は反発、中国本土株式市場で上海総合指数は小幅に反落

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は反発/きょうの香港市場は上値重いか、米FRB議長の会見控え様子見

前日の振り返り】

19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.37%高の17997.17ポイントだった。中国企業指数は0.42%高の6235.65ポイント。メインボードの売買代金は概算で7623000HKドル。

ハンセン指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開。原油高によるインフレ再燃で米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を長期にわたって高く維持することが懸念された半面、指数がおよそ1カ月ぶり安値で推移しているだけに、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが相場を支えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を米現地時間の20日午後に控え、様子見気分が漂い、売買代金は低水準にとどまった。

 

【きょうの見通し】

20日の香港市場は上値の重い展開か。19日のNY市場で原油相場が一時、昨年11月以来の水準まで上昇したことや、長期金利の上昇を背景に米株式相場が下落した流れを引き継ぎそうだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.319%から4.37%台に上昇する場面があった。インフレ圧力の高まりを受け、FRBによる金融引き締めの長期化が警戒されそうだ。

2021日開催の米FOMCの後、パウエルFRB議長が記者会見を行う予定で、米景気動向についてどのような判断を示すか注目される。発言の内容を見極めようと次第に様子見ムードが広がる展開がありそうだ。また、きょうの寄り付き前に中国の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は小幅反落、FOMC結果公表前に様子見ムード

前日の振り返り】

19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反落。終値は前日比0.03%安の3124.96ポイントだった。深セン成分指数は0.73%安の10125.73ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で63496500万元だった。

上海総合指数は安く始まった後、中盤以降は前日終値を挟んでもみ合った。19日の人民元相場の基準値が1米ドル=7.1733元と7日続伸したことが好感されたほか、政策支援などを背景に市場の底打ちも近いとの見方から買いが入ったものの、米FOMCの結果公表を20日に控えて様子見ムードは強く、上値は重かった。

セクター別では、観光・ホテル、ソフトウエア開発、インターネットサービスなどが売られた半面、鉄道・道路、建材、石油などが買われた。

A株市場では、武漢光迅科技(002281)や浙江世宝(002703)が大きく下げたほか、用友網絡科技(600588)や中国旅遊集団中免(601888)も売られた。半面、海信家電集団(000921)や宝山鋼鉄(600019)の上昇が目立ったほか、シノペック(600028)やペトロチャイナ(601857)も買われた。サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)が23年下期に石油需要が過去最高水準に達するとの見方を示したことなどが材料視された。

上海B株指数は0.76%安の234.48ポイント、深センB株指数は0.54%安の1129.70ポイント。

 

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