ハンセン指数は3日ぶりに反発、上海総合指数は5日続落

Article By 

【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は3日ぶりに反発/きょうの香港市場は米株高受けて買い先行か、一巡後は上値重い展開も

【前日の振り返り】

21日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.34%高の19160.49ポイントだった。中国企業指数は0.43%高の6500.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で692億8000万HKドルと商いは低調だった。

ハンセン指数は高く始まった。前日終値は7日以来の安値とあって、自律反発を狙う買いが先行。20日の米株高の流れを引き継いだ上、アジア時間21日のダウ平均先物の上昇が地合いの改善につながった。ただ、ハンセン指数は前引けにかけて上げ幅を縮小し、後場には小安くなる場面もあった。防疫措置緩和の影響で中国本土と香港で新型コロナウイルスの感染者が急増すれば、労働力不足などで経済活動が停滞するとの懸念が上値を重くした。

 

【きょうの見通し】

22日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行するか。前日のNY市場でダウ平均が526米ドル高と続伸。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続伸した。好決算を発表したスポーツ用品のナイキが急進し、投資家心理の向上につながった。また、21日発表の米12月消費者信頼感指数が4月以来の高水準となったことを受け、個人消費が停滞するとの懸念が交代し、地合いの改善につながった。

ただ、買い一巡後は上値の重い展開か。クリスマスや年末を前に市場参加者が減少するなか、積極的にリスクを取る動きは限られる可能性がある。中国本土で新型コロナウイルスの防疫規制の緩和を受けて感染者が急増しているとみられており、労働力不足などで経済活動が鈍化するとの懸念も根強い。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は5日続落、一時反発も勢い続かず 国内のコロナ感染拡大が重荷

【前日の振り返り】

21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続落。終値は前日比0.17%安の3068.41ポイントだった。深セン成分指数は0.34%安の10912.09ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5746億8000万元だった。

上海総合指数は反発して寄り付いた後、前場は総じてプラス圏で推移した。前日まで4営業日続落し、終値ベースで11月10日以来、およそ1カ月半ぶり安値を更新した後とあって、自律反発を狙った買いが入った。ただ、国内で新型コロナウイルスの防疫措置の緩和を受けて感染者が急増しており、労働力不足などで経済活動が停滞する懸念が根強い。上値の重さが意識されると、前引け間際に指数が急落し、後場は終始マイナス圏でもみ合った。

A株市場では、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(600699)、半導体関連の三安光電(600703)、TCL中環新能源科技(002129)と親会社のTCL科技集団(000100)、不動産株の招商局蛇口工業区控股(001979)が安い。電子部品の歌爾(002241)が反落した。自動車メーカーの広州汽車集団(601238)、重慶長安汽車(000625)も軟調。半面、前日に安かった漢方薬の東阿阿膠(000423)、旅行大手の中青旅控股(600138)、空港運営の上海国際機場(600009)が反発した。映画館運営の万達電影(002739)、保険大手の中国人寿保険(601628)、豚肉関連の牧原食品(002714)も買われた。

上海B株指数は0.02%安の286.16ポイント、深センB株指数は0.13%高の1144.86ポイントだった。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

フォレックス・ドットコムでは、ノックアウトオプション、FX、株価指数CFDを取引いただけます。
口座開設は以下のステップで行えます。

  1. 口座開設ページでご自身に最適なFOREX.com口座を選択
  2. 必要書類のアップロードとともに口座開設のお申込み
  3. 取引プラットフォームにログインしてお取引開始