
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は上値の重い展開か、中国のコロナ感染拡大を警戒 様子見ムードも
【前日の振り返り】
週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.57%安の17297.94ポイントだった。中国企業指数は1.65%安の5872.38ポイント。メインボードの売買代金は概算で1182億8000万HKドル。
ハンセン指数は全面安で始まり、寄り付き直後に心理的節目の17000ポイントを割り込む場面があった。中国本土で新型コロナの感染拡大が続くなか、主要都市に封鎖措置や行動制限が導入されたことで景気悪化を警戒する売りが膨らんだ。前週末の米ハイテク株安も嫌気された。中国の金融緩和や産業振興策に対する根強い期待を背景に下げ幅は次第に縮小したものの、終値は10日以来ほぼ2週間ぶりの安値圏だった。
【きょうの見通し】
29日の香港市場は上値の重い展開か。中国本土では新型コロナウイルスの新規感染者数が連日で過去最多を更新しており、行動制限の強化で景気が冷え込むとの警戒感が引き続き相場の重しとなりそうだ。また、北京や上海、広州など各地でゼロコロナ政策に対する抗議活動が相次いだことも懸念材料。
一方、中国では30日に11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるほか、米国では12月2日に11月の雇用統計が発表される予定で、様子見ムードが強まる可能性もある。ただ、ハンセン指数は前日に10日以来ほぼ2週間ぶり安値を付けており、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しも期待できそうだ。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は反落、3100ポイント割れ 金融株などに売り
【前日の振り返り】
週明け28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.75%安の3078.55ポイントだった。深セン成分指数は0.69%安の10829.08ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7583億9300万元だった。
上海総合指数は3100ポイントを割り込んで寄り付くと、終始マイナス圏で推移した。国内の新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、27日に新たに4万347人(前日比+556人)の感染が確認され、データを比較できる20年4月以降で最多を更新した。当局が「ゼロコロナ」政策を堅持するなか、行動規制などの強化で景気が一層冷え込むことへの懸念が強まった。もっとも、序盤は下落率を2%に拡大する場面もあったが、根強い政策期待が下値を支え、その後はもみ合いながら下げ幅をやや縮めた。
セクター別では、教育、銀行、証券、保険が安い。半面、観光・ホテル、航空・空港運営、軍需関連が上昇した。
A株市場では、中信銀行(601998)、招商銀行(600036)、中国平安保険(601318)など金融株の下げが目立った。重機大手の三一重工(600031)、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(601138)、教育関連の中公教育科技(002607)、シリコンウエハーメーカーのTCL中環新能源科技(002129)も安い。半面、旅行会社の中青旅控股(600138)、百貨店チェーンの王府井集団(600859)、航空会社の春秋航空(601021)、映画館運営の万達電影(002739)に買いが入った。
上海B株指数は0.77%安の287.43ポイント、深センB株指数は0.16%安の1119.06ポイント。
【上海総合指数】
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