
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は反発/きょうの香港市場は軟調な展開か、年末を前に手じまい売りも
【前日の振り返り】
休場明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比1.56%高の19898.91ポイントだった。中国企業指数は1.95%高の6772.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で1219億5000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで前営業日比上昇率が1%に迫り、序盤に上げ幅を拡大。中国当局が新型コロナウイルスの防疫措置を緩和すると26日に発表したことで、中国景気への先行き不安が和らぎ、運用リスクを取りやすくなった。ただ、心理的節目の20000ポイントを超える水準では利益確定売りが出て、上値を抑えた。27日の米ナスダック総合指数やきょうの上海総合指数の反落も、投資家心理を冷やしたもよう。
【きょうの見通し】
29日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ軟調な展開か。前日のNY株式市場でダウ平均は反落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続落して年初来最安値を更新した。米長期金利の上昇や、防疫措置を緩和する中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることが嫌気された。欧米の金融引き締めの長期化や中国経済の先行き不安への懸念が強いなか、香港市場でも年末を前に手じまい売りが出やすいだろう。
中国当局は26日に入国者の強制隔離の撤廃などを発表したが、新たな新型コロナ変異株の出現を懸念して中国からの入国者に対する水際対策を強化する動きが広がりをみせ、航空や海外旅行関連の銘柄の売りにつながる可能性がある。すでに対策を発表した日本、インド、マレーシアに加え、米国、イタリアも中国からの入国者に陰性証明の提示やウイルス検査の実施を求めると報じられている。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日ぶり反落、利益確定売りが重荷 航空株に売り
【前日の振り返り】
28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.26%安の3087.40ポイントだった。深セン成分指数は0.86%安の11010.53ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6507億7100万元だった。
上海総合指数はおおむね軟調に推移した。前日に続伸して約1週間ぶり高値で終えた後とあって、利益確定売りが重荷となった。中国当局が新型コロナウイルスの防疫規制を来年1月8日からほぼ撤廃することで経済活動の正常化や消費の回復などに対する期待が地合いを支え、前場終盤にプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。心理的節目の3100ポイント付近の上値抵抗が意識されると、後場は総じてマイナス圏でもみ合った。
セクター別では、航空・空港運営が全面安。教育、自動車、物流も安い。半面、銀行、保険が全面高となったほか、観光・ホテル、電力が買われた。
A株市場では、航空大手の中国国際航空(601111)が大幅安。日本政府が中国本土からの渡航者を対象に水際対策を強化すると発表したことが嫌気されたもよう。教育関連の中公教育科技(002607)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(600050)や、自動車関連の浙江世宝(002703)、重慶長安汽車(000625)も下げが目立った。半面、電力会社の国投電力控股(600886)、不動産株の招商局蛇口工業区控股(001979)、金融株の招商銀行(600036)、中国平安保険(601318)、中信銀行(601998)などが買われた。
上海B株指数は0.32%安の280.53ポイント、深センB株指数は0.43%安の1143.74ポイントだった。
【上海総合指数】
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