ハンセン指数は反落、上海総合指数は続落

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【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は反落/きょうの香港市場は反発して始まるか、米長期金利の上昇一服で

前日の振り返り】

29日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.79%安の19741.14ポイントだった。中国企業指数は1.14%安の6695.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で9075000HKドル。

ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。米長期金利の上昇が嫌気されたほか、防疫規制を緩和する中国本土で新型コロナウイルスの感染者が急増し、経済活動の停滞や中国の景気回復が遅れることへの警戒感が高まった。欧米の金融引き締めの長期化懸念や中国経済の先行き不安が強いなか、年末を前に手じまい売りも重荷となったもよう。

 

【きょうの見通し】

30日の香港市場は反発して始まるか。米長期金利の上昇一服を受けて29日のNY市場で米ハイテクが買われた流れを引き継ぎそうだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りは28日の米債券市場で11月中旬以来の高水準を付けていたが、29日は前日比0.06%低い3.82%で終えた。

もっとも、買い一巡後は上値が重い展開がありそうだ。中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大するなかで景気の先行き不透明感が根強い。年末とあって手じまい売りが相場の重荷となる可能性がある。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は続落、コロナ拡大を警戒 石炭株・保険株が軒並み安

前日の振り返り】

29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.44%安の3073.70ポイントだった。深セン成分指数も0.13%安の10996.41ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で61474400万元だった。

上海総合指数は終始、小安く推移した。国内での新型コロナウイルスの感染拡大が響いて景気が冷え込むとの懸念が重荷。中国政府が出入国規制の緩和に動く一方で、日本や米国、イタリアなどが中国からの渡航者に対する水際対策を強化しており、投資家心理が悪化したもよう。ただ、医薬品株や医療サービス株が買われ、相場全体の一定の下支えとなった。

セクター別では、石炭と保険、風力発電設備が軒並み安のほか、不動産、セメント、教育が下げた。半面、医薬品・医療関連や不動産、軍需関連が上げた。

A株市場では、旅行大手の中青旅控股(600138)、白物家電大手の海信家電集団(000921)の下げがきつい。不動産株の保利発展控股集団(600048)と招商局蛇口工業区控股(001979)や、景気動向に敏感な非鉄株の中国アルミ(601600)、石炭株の中国神華能源(601088)も売られた。一方、華潤三九医薬(000999)、東阿阿膠(000423)、江蘇恒瑞医薬(600276)、上海復星医薬(600196)など医薬品株の上昇が目立った。リチウム電池材料の寧波杉杉(600884)、ネットワークセキュリティーの啓明星辰信息技術集団(002439)が大幅高。

上海B株指数は0.22%安の279.92ポイントと続落。深センB株指数は0.41%高の1148.43ポイントと反発した。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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