29日の日経平均は小幅続落、米国株は高安まちまち

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【日本】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
日経平均は小幅続落/東京市場は堅調か

前日の振り返り】

29日の日経平均は小幅続落。終値は14円安の31857円。米国株高を受けて、寄り付きは3桁の上昇。節目の32000円を上回った。

しかし、すぐに上値が重くなって失速すると、ほどなくマイナス圏に沈んだ。米長期金利低下を受けて半導体株などグロース株には資金が向かったが、一方でバリュー系の銘柄に大きく売られる銘柄が多く、全体では手がけづらさが意識された。

ただ、失速しても下げ幅を3桁に広げると下値が堅くなった。前引け間際や大引け間際には押し目買いが入ったことで時折プラス圏に浮上しており、大きくは崩れず。結局、小幅な下落で取引を終えた。

 

【きょうの見通し】

東京市場は堅調か。先週末の米国株はまちまち。ドル円は足元14950銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて195円安の31825円、ドル建てが170円安の31850円で取引を終えた。

米国株の失速要因となった政府期間の閉鎖に関しては、930日に土壇場で回避が決まった。これが本日の米国株の上昇要因になるとの期待から、日本株には先回りの買いが入ると予想する。

ナスダックがプラスで終えたことを受けて、グロース株の方が動きが良くなるとみる。本日から新たに日経平均の構成銘柄となるレーザーテック、ニトリHD、メルカリの動向が注目される。レーザーテックやメルカリはグロース株の代表格的銘柄でもあり、これらにご祝儀買いが入るようなら、全体でも直近の下げに対する押し目買いが活発になるだろう。

日経平均の予想レンジは31750-32200

 

【米国】

【前日の振り返り】
ダウ158ドル安 政府機関の閉鎖リスクが重し

前日の振り返り】

29日の米国株は高安まちまち。インフレ鈍化期待を背景に上昇してスタートしたものの、政府機関の閉鎖リスクが意識されたことで反落した。

ダウ平均は朝方に227ドル高まで上昇したが、下院共和党が提出したつなぎ予算案が可決されなかったことで258ドル安まで反落し、158.84ドル安(-0.47%)で終了した。S&P5000.78%高まで上昇後、0.58%安まで反落し、0.27%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は1.38%高まで上昇後、0.18%安まで反落したが、0.14%高と小幅ながら3日続伸して終了した。

寄り前に発表された米8月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数が前月比+0.1%と前月や予想の+0.2%を下回った。前年比では+3.9%と前月の+4.3%から伸びが鈍化し、予想と一致した。

 

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