10月に入り2日の日経平均は3日続落、米国株は高安まちまち

Article By フィナンシャルアナリスト

【日本】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
日経平均は3日続落/東京市場は軟調か

前日の振り返り】

10月に入り2日の日経平均は3日続落。終値は97円安の31759円。929日の米国株はまちまちとなったが、30日に土壇場で政府閉鎖の回避が決まったことが好感され、寄り付きは200円を超える上昇。開始早々には上げ幅を500円超に広げた。32400円台に乗せたところで買いは一巡したものの、前場では高値圏を維持した。しかし、後場は前引けから水準を切り下げて始まると、一気に値を消す展開。13時台半ばにはマイナス圏に沈んだ。下げたところではいったん切り返して、しばらく小高い水準でもみ合ったが、終盤にかけては下押し圧力が強まった。結局、下落で終えた上に安値引けとなり、ローソク足では上に長いヒゲをつけた陰線を形成した。

 

【きょうの見通し】

東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ドル円は足元14980銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて210円安の31610円、ドル建てが180円安の31640円で取引を終えた。

ダウ平均が軟調であったということで、きのう2日の日経平均が前場に大幅高となったことに関しては、米政府閉鎖の回避に過剰に反応したものと解釈できる。ただ、そうなると後場の下げが妥当な反応ということにもなるため、日本株はダウ平均の下落や米長期金利の上昇といった弱材料の方を強く意識することになるだろう。経済指標が米長期金利の上昇要因となったことから、この先に出てくる米指標に対する警戒も高まる。S&P500やナスダックが上昇しており、深押しするようなら下値は拾われるとみるが、場中はマイナス圏で方向感に欠ける動きが続くと予想する。

日経平均の予想レンジは31550-31850

 

【米国】

【前日の振り返り】
ダウ74ドル安と2日続落 ナスダック総合は4日続伸

前日の振り返り】

2日の米国株は高安まちまち。つなぎ予算が成立し、政府機関の一部閉鎖が避けられたものの、米10年債利回りが2007年以来の高水準を更新したことや、米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化見通しが重しとなった。

ダウ平均は軟調にスタートすると、一時287ドル安まで下落し、74.15ドル安(-0.22%)で終了。S&P5000.29%高まで上昇後、0.65%安まで反落したが、0.01%高とわずかながらプラス圏で終了。一方、ハイテク株主体のナスダック総合はおおむねプラス圏で推移し、0.67%高で終了した。

S&P50011セクターはコミュニケーション(+1.47%)、IT+1.33%)、一般消費財(+0.28%)の3セクターが上昇した一方、公益が4.72%安となったほか、エネルギー、不動産、素材が1%超下落し、資本財、金融、生活必需品も0.6-0.9%下落した。

 

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