ハンセン指数は3日ぶりに反落、上海総合指数は反落

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【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は3日ぶりに反落/きょうの香港市場は上値の重い展開か、中国のコロナ感染拡大を警戒

【前日の振り返り】

週明け12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比2.20%安の19463.63ポイントだった。中国企業指数は3.01%安の6628.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1587億5000万HKドル。

ハンセン指数は終日、じりじりと下げ幅を広げる展開。香港時間9日夜発表の米11月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったことで、前週末の米株式相場が下落した流れを引き継いだ。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識され、13日の米消費者物価指数(CPI)発表や13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて運用リスク回避の動きが広がった。前週末終値は8月31日以来およそ3カ月ぶりの高値圏だっただけに利益確定売りが出やすい上、米長期金利の上昇も投資家心理を悪化させたもよう。

 

【きょうの見通し】

13日の香港市場は上値の重い展開か。中国本土では11日に新型コロナウイルスへの感染が新たに確認されたのは8838人(前日比-1977人)と減少傾向が続いているほか、防疫対策の緩和で経済活動が正常化し、景気が回復するとの期待が高まっている。ただ、首都・北京では11日に発熱外来を受診した人が前週の16倍に上っており、一部医療品が品薄になっているもよう。感染拡大に備え、市内にある監督管理機関や大型銀行はオフィスで勤務する職員を制限する措置を導入すると伝わっており、感染状況悪化への警戒感が相場の重しとなりそうだ。

一方、日本時間きょう夜に米11月CPIが発表されるほか、14日にはFOMCの結果が公表される予定で、結果を見極めようと様子見ムードが広がる可能性もある。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は反落、じりじりと下げ幅拡大 規制緩和で感染者急増の懸念も

【前日の振り返り】

週明け12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.87%安の3179.04ポイントだった。深セン成分指数は0.89%安の11399.13ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9097億8200万元だった。

上海総合指数は心理的節目の3200ポイントを割り込んで寄り付くと、じりじりと下げ幅を拡大した。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化への警戒感が重荷。中国国内の新型コロナウイルスの防疫措置の緩和で経済活動の正常化が期待される一方、規制緩和で感染者の急増や医療ひっ迫への懸念が地合いを圧迫した。今週は中国の11月主要経済指標の発表やFOMCなど国内外の重要イベントが予定されており、様子見気分も漂った。

セクター別では、貴金属、保険、バッテリー素材、石炭が全面安。不動産開発、不動産サービス、鉄鋼も安い。半面、漢方薬、化学製薬、医薬品販売、半導体が買われた。

A株市場では、不動産株の華夏幸福基業(600340)、保利発展控股集団(600048)、万科企業(000002)、金融株の中国太平洋保険(601601)、新華人寿保険(601336)、平安銀行(000001)の下げが目立ったほか、家電メーカーの海信家電集団(000921)、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(002027)、アルミメーカーの中国アルミ(601600)、自動車メーカーの重慶長安汽車(000625)も大きく売られた。半面、航空株の春秋航空(601021)、中国国際航空(601111)、テクノロジー関連の用友網絡科技(600588)、啓明星辰信息技術集団(002439)、歌爾(002241)、立訊精密工業(002475)が高い。

上海B株指数は0.22%安の290.92ポイント、深センB株指数は0.57%安の1156.66ポイントだった。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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