
香港 - ハンセン指数は3日続伸/きょうの香港市場は方向感に乏しい展開か
本土 - 上海総合指数は反発、2カ月ぶり高値 幅広いセクターに政策期待の買い
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は3日続伸/きょうの香港市場は方向感に乏しい展開か
【前日の振り返り】
15日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3日続伸。終値は前日比4.11%高の18343.12ポイントだった。中国企業指数は4.84%高の6269.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で2050億8000万HKドルと大商いだった。
ハンセン指数は小高く始まった後、一気に上げ幅を拡大した。日本時間午前11時に発表された中国の主要経済指標はいずれも市場予想を下回ったが、景気対策への期待が広がり、指数を押し上げた。また、米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席が14日にインドネシア・バリ島で3時間にわたって会談を行ったことを受け、米中関係の緊張が緩和するとの見方も投資家心理を強気に傾けた。指数は結局、終値ベースで9月21日以来、約2カ月ぶり高値を付けてこの日の取引を終えた。
【きょうの見通し】
16日の香港市場は方向感の乏しい相場か。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待から15日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぐ半面、米中関係の悪化懸念やウクライナを巡る地政学リスクの高まりが投資家心理を冷やしそうだ。ハンセン指数は前日に反発し、約2カ月ぶり高値圏にあるだけに利益確定売りが出やすい。
米議会の超党派諮問委員会は15日、中国の軍事力や経済に関する報告書を公表。有事の対中政策を策定する省庁横断の組織をつくるよう提言した。半導体やレアアース、医薬品などを対象に中国への依存度を分析し、重要物資のサプライチェーン(供給網)の強化を図る。14日の米中首脳会談を受けて市場では両国関係への警戒感が薄らいでいたが、米議会の動きが火種となって再燃する可能性がある。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は反発、2カ月ぶり高値 幅広いセクターに政策期待の買い
【前日の振り返り】
15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比1.64%高の3134.08ポイントだった。深セン成分指数は2.14%高の11351.33ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆586億1200万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、朝方にプラス圏に浮上。心理的節目の3100ポイントを上抜け、終値ベースで9月15日以来2カ月ぶりの高値を付けた。中国国家統計局が寄り付き後に発表した10月の鉱工業生産と小売売上高、1-10月の固定資産投資がそろって市場予想を下回る弱い結果となり、中国政府が景気下支えに一段と力を入れるとの思惑買いが入ったもよう。14日の米中首脳会談で両国の衝突を避けるための対話を続けることで一致したことや、人民元相場の上昇もあって幅広いセクターで買いが優勢。証券が全面高となったほか、半導体や電子部品、コンシューマーエレクトロニクスが高い。
A株市場では電子部品の立訊精密工業(002475)や三安光電(600703)、半導体ディスプレーを手掛けるTCL科技集団(000100)の上昇が目立った。自動車部品メーカーの浙江世宝(002703)はストップ高。製薬の華潤三九医薬(000999)、建材大手の安徽コンチセメント(600585)も急上昇した。一方、鉄道運営の大秦鉄路(601006)、厨房機器の杭州老板電器(002508)が売られた。
上海B株指数は1.35%高の292.64ポイント、深センB株指数は1.14%高の1138.06ポイントとともに反発した。
【上海総合指数】
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