
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は3日ぶり反落/きょうの香港市場は続落か、NY株式相場の大幅続落を嫌気
【前日の振り返り】
15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比1.55%安の19368.59ポイントだった。中国企業指数は1.65%安の6591.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で1056億1000万HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの長期化が示されたことが重荷。2023年末の米政策金利予想は9月時点の4.6%台から5.1%台に引き上げられ、市場が想定する23年の政策金利の到達点(4.9%前後)を上回り、一部で期待された来年中の利下げ期待が後退した。日本時間の午前11時に発表された11月の中国主要経済指標が軒並み予想を下回ったことも嫌気された。序盤は下落率を2%超に拡大する場面もあったが、同水準では下げ渋り、その後はおおむね19400ポイント付近でもみ合った。
【きょうの見通し】
16日の香港市場は続落か。15日のNY市場が米国の景気後退懸念から続落したことで、香港市場でも運用リスクを回避する売りが先行すると予想する。中国国家統計局が15日発表した11月の主要経済指標も市場予想より弱い内容で、中国の景気悪化も意識されている。防疫措置の緩和に伴う新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感も根強い。
米上場企業会計監視委員会(PCAOB)が15日、中国本土と香港の会計監査法人を完全に検査できるようになったと発表したことで、こうした監査法人が担当する中国企業が米国上場を廃止されるリスクが低くなった。しかし同日、米商務省が36の中国企業・団体を事実上の禁輸リストに追加したと伝わり、米中対立が懸念材料として意識されるだろう。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は反落、コロナ感染拡大を警戒 観光株や航空株売られる
【前日の振り返り】
15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.25%安の3168.65ポイントだった。深セン成分指数は0.32%高の11358.11ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7662億4900万元だった。
上海総合指数は寄り付き後に下げ幅を拡大。中国国家統計局が日本時間午前11時に発表した小売売上高や鉱工業生産など11月の主要経済指標が市場予想よりも悪い内容となったことで、景気対策への期待が高まったほか、中国国務院(内閣に相当)が内需拡大戦略の実施プランを公表したことで下げ幅をやや縮小したが、勢いは限定的だった。防疫措置の緩和で感染者数の急増や医療のひっ迫などが警戒され、相場の重しとなった。セクター別では、貴金属が全面安となったほか、観光・ホテル、航空・空港運営、小売りなども売られた。半面、バッテリーや自動車、自動車部品などが買われた。
A株市場では、コロナ感染拡大を警戒し、万達電影(002739)や中青旅控股(600138)、中国国際航空(601111)などが売られた。上海復星医薬(600196)や安徽コンチセメント(600585)の下落も目立った。半面、広州汽車集団(601238)やBYD(002594)、寧波均勝電子(600699)、安徽中鼎密封件(000887)、浙江世宝(002703)など自動車関連が高かった。
上海B株指数は0.15%高の290.14ポイント、深センB株指数は0.11%高の1163.22ポイント。
【上海総合指数】
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