ハンセン指数は反発、上海総合指数は小幅続落

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【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は反発/きょうの香港市場は反落して始まるか、米株安と中国コロナ拡大を懸念

前日の振り返り】

16日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.42%高の19450.67ポイントだった。中国企業指数は0.66%高の6634.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で13602000HKドルだった。

ハンセン指数は荒い展開の後に小幅高で前場の取引を終え、後場に入ってじりじりと上げ幅を広げた。香港と中国本土の間の出入境制限が来月にも撤廃されるとの期待が強まった上、住宅ローンの目安となる最優遇貸出金利(LPR5年物が20日に引き下げられるとの観測が浮上し、投資家心理を支えた。もっとも買い上がる動きは限定的。15日のNY市場が米国の景気後退懸念から続落したことで、香港市場でも運用リスクを回避する売りが出た。セクター別では不動産・建設や医療・ヘルスケア、工業が高かった半面、素材と公共事業が軟調だった。

 

【きょうの見通し】

週明け19日の香港市場は前週末に米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、反落して始まるか。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け金融引き締めを長く続け、景気悪化を招くとの見方から投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めそうだ。中国での新型コロナウイルスの感染拡大も引き続き警戒されるだろう。

もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開がありそうだ。中国指導部が1516日に開いた中央経済工作会議で2023年の経済政策指針を決めたことで、今後は具体的な施策が打ち出されるとの期待から買いが入ると予想する。中国人民銀行(中央銀行)が最優遇貸出金利(LPR5年物の引き下げをあす発表するとの観測も浮上した。

 

【ハンセン指数】


ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は小幅続落、景気悪化やコロナ感染拡大を嫌気

前日の振り返り】

16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前日比0.02%安の3167.86ポイントだった。深セン成分指数は0.56%安の11295.03ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で76141500万元だった。

上海総合指数は安く始まった後、一時プラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かず。後場はマイナス圏で軟調に推移した。前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継いだほか、中国では国家統計局が15日発表した11月の主要経済指標が市場予想より弱い内容となったことで、景気悪化が意識された。また、防疫措置の緩和に伴う新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感も根強く、相場の重しとなった。セクター別では、バッテリー、バッテリー素材、太陽光発電設備が全面安となったほか、半導体も売られた。半面、保険が全面高。製薬やセメント・建材も買われた。

A株市場では、浙江世宝(002703)や寧波杉杉(600884)、寧波均勝電子(600699)などの下落が目立った。タイ企業と共同で合弁会社を設立し、リチウムイオンバッテリーパックの工場を建設することで合意したと発表した国軒高科(002074)も安かった。半面、上海復星医薬(600196)や中国光大銀行(601818)、上海莱士血液製品(002252)などが買われた。

上海B株指数は0.55%高の291.73ポイント、深センB株指数は0.13%安の1161.72ポイント。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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