5日の香港株式市場でハンセン指数は続伸、中国本土株式市場で上海総合指数は4営業日ぶりに反落

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は続伸/きょうの香港市場は軟調か、米金融引き締めの長期化を警戒

前日の振り返り】

5日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.50%高の20049.31ポイントだった。中国企業指数は1.18%高の6797.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で9827000HKドル。

ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の20000ポイントを回復し、終始プラス圏でもみ合った。終値ベースで421日以来、2週間ぶり高値を更新。官民が発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がそろって50割れとなるなか、中国当局が景気対策を強化するとの期待が買いを支えた。ただ、上値の重さが目立ち、場中は小幅ながら20000ポイントを割り込む場面もあった。本土市場で上海総合指数が下げに転じたことが重荷となったほか、米雇用統計の発表を日本時間の5日夜に控え、様子見気分も漂った。

 

【きょうの見通し】

週明け8日の香港市場は軟調な展開か。前週末に発表された4月の米雇用統計が市場予想より強い内容だったことで、米金融引き締めの長期化が警戒されるだろう。ハンセン指数は5日に続伸し、終値が心理的節目の20000ポイントを回復したとあって、いったん利益を確定する売りが重荷になると予想する。

もっとも、NY株式相場が5日に反発したことは相場の支援材料になりそうだ。JPモルガンがウエスタン・アライアンスなどの投資判断を引き上げたことで地銀株が急反発したことや、市場予想を上回る決算を発表したアップルが大幅高となったことでセンチメントが大きく改善。ダウ平均など主要3指数がそろって5日ぶりに反発した。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は4日ぶり反落、財新サービス業PMIを嫌気 様子見ムードも

前日の振り返り】

5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.48%安の3334.50ポイントだった。深セン成分指数は0.82%安の11180.87ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で17118200万元だった。

上海総合指数は小高く始まった後、ほどなくマイナス圏に沈むと、3330ポイント付近でもみ合った。中国メディアの財新と英IHSマークイットが5日発表した20234月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が56.4となり、前月(57.8)から1.4ポイント低下し、市場予想(57.0)を下回ったことなどが嫌気された。また、指数は前日まで連休を挟んで3営業日続伸し、約2週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったほか、米雇用統計の発表を前に様子見ムードも強まった。セクター別では、ゲームや太陽光・風力発電設備が売られたほか、バイオや製薬、漢方薬も下げた。半面、証券や銀行、ソフトウエア開発、不動産開発などが買われた。

A株市場では、完美世界(002624)や海信家電集団(000921)、曙光信息産業(603019)や富士康工業互聯網(601138)の下落が目立った。半面、427日-54日の国内の鉄道による旅客輸送人数が延べ2794万人に上り、コロナ前の2019年同期を26.7%上回ったとの報道が材料視され、広深鉄路(601333)がストップ高を付けた。華夏幸福基業(600340)や海通証券(600837)が大きく上げたほか、保利発展控股集団(600048)や万科企業(000002)も高かった。

上海B株指数は0.62%安の290.84ポイント、深センB株指数は0.44%安の1180.12ポイント。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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