
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は反発して始まるか、米利上げ見送り観測が支え
【前日の振り返り】
1日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.10%安の18216.91ポイントだった。中国企業指数は0.22%安の6149.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1285億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返し、その後はおおむねプラス圏で推移した。米政府の債務上限を停止する法案が米連邦議会下院で可決されたことを受け、米国のデフォルトへの懸念が大きく後退した。午前中に発表された5月の財新中国製造業購PMIが50を上抜け、市場予想の49.5を上回ったことも好感された。もっとも米金融引き締めの長期化や中国経済の先行き不安への懸念が根強く、上昇率が1%を超える水準では伸び悩み、後場に上げ幅を縮小。最終的に小幅安でこの日の取引を終えた。
【きょうの見通し】
2日の香港市場は反発して始まるか。米国のインフレ圧力緩和を示す指標を受け、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを見送るとの観測が広がっている。5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は46.9と前月から悪化し、好不況の分かれ目である50割れが続いた。米長期金利の低下も支援材料。前日のハンセン指数は続落しておよそ6カ月ぶりの安値圏にあるだけに、買い戻しが先行しそうだ。
もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。米連邦準備理事会(FRB)が景気判断の上で重視する米5月雇用統計が今夜発表されるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えるだろう。中国景気の先行き不透明感もくすぶる。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は横ばい、終盤に上げ幅縮小 米雇用統計前に様子見ムード
【前日の振り返り】
1日の中国本土株式市場で、上海総合指数はほぼ横ばい。終値は前日比0.07ポイント高の3204.63ポイントだった。深セン成分指数は0.39%高の10835.90ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9865億8200万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3200ポイントを下回って寄り付いたものの、ほどなく節目を回復すると、その後はプラス圏での推移が目立った。中国メディアの財新と英IHSマークイットが1日発表した2023年5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことが好感されたほか、米下院で債務上限停止法案が可決されたことも投資家心理を強気に傾けた。ただ、米雇用統計の発表を控えて様子見ムードも強まり、大引けにかけて上げ幅を縮小した。セクター別では、造船が全面高となったほか、文化・メディア、教育、ゲームも買われた。半面、航空・空港運営、漢方薬、電力などが売られた。
A株市場では、科大訊飛(002230)や奥飛娯楽(002292)が大幅高となったほか、紫金鉱業集団(601899)やシノペック(600028)も高かった。半面、A株とH株の第三者割当増資を計画していると発表した中国南方航空(600029)が大幅安。中国国際航空(601111)や春秋航空(601021)も下げたほか、華潤三九医薬(000999)や北方華創科技集団(002371)も安かった。
上海B株指数は0.18%高の270.71ポイント、深センB株指数は0.11%高の1091.80ポイント。
【上海総合指数】
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