
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は3日ぶりに急反発/きょうの香港市場は続伸か、米株高が材料 FOMCの利上げ見送りに期待
【前日の振り返り】
2日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに急反発。終値は前日比4.02%高の18949.94ポイントだった。中国企業指数は4.53%高の6428.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で1491億3000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面高で始まり、次第に上げ幅を拡大。後場に一時、心理的節目の19000ポイントを上抜ける場面があった。米連邦準備理事会(FRB)が6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が広がるなか、下落基調にあったオフショア人民元の対米ドル相場がこの日の取引で上昇し、買い安心感を支えた。米議会上院が1日夜(香港時間2日朝)、連邦政府の債務上限を停止する法案を可決したことも支援材料。前日のハンセン指数終値が6カ月ぶりの安値圏だったとあって、幅広い銘柄が買い直された。
【きょうの見通し】
5日の香港市場は、前週末の米株高の流れを引き継いで続伸か。FRBが利上げ路線を一時停止する可能性が強まったとの見方から買いが先行しそうだ。米国の債務上限を引き上げる「財政責任法案」が1日までに米上下両院で可決され、米国の債務不履行(デフォルト)が回避される見通しとなったことも支援材料となるだろう。
ただ、ハンセン指数が心理的節目の19000ポイントを上抜けると伸び悩む展開がありそうだ。前週末2日は、中国当局が不動産市況を支える一連の追加措置を検討していると外電が伝え、不動産株が大きく買われて相場を押し上げた。実際の政策を見極めたい投資家が利益を確定する動きが上値を重くする可能性がある。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は6月の米利上げ見送り観測で地合い改善 不動産株などに買い
【前日の振り返り】
2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.79%高の3230.07ポイントだった。深セン成分指数は1.5%高の10998.07ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9406億2900万元だった。
上海総合指数は高く寄り付くと、もみ合いながら上げ幅を広げた。米国のインフレ圧力緩和を示す指標を受け、6月の米FOMCが利上げを見送るとの見方が広がり、地合いの改善につながった。為替市場で米ドル高・人民元安が一服したことで、中国からの資金流出懸念がやや和らいだもよう。また、5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)などの悪化を受けて、中国当局による金融緩和など、景気刺激策に対する期待も買いを支えた。
セクター別では、バッテリー素材、化学肥料が全面高。内装・建材、不動産開発・サービス、バッテリーなども高い。半面、造船が全面安となったほか、ゲーム、医療機器、医療サービス、漢方薬などが下げた。
A株市場では、アニメーション制作会社の奥飛娯楽(002292)がストップ高。家電メーカーの海爾智家(600690)、美的集団(000333)、珠海格力電器(000651)、厨房機器メーカー杭州老板電器(002508)、不動産開発の保利発展控股集団(600048)、万科企業(000002)などの上昇が目立った。半面、IT機器メーカーの曙光信息産業(603019)、オンラインゲーム会社の巨人網絡集団(002558)、鉄道車両の中国中車(601766)、インフラ建設の中国鉄建(601186)、中国中鉄(601390)、中国交通建設(601800)などが売られた。
上海B株指数は1.3%高の274.22ポイント、深センB株指数は1.98%高の1113.45ポイント。
【上海総合指数】
フォレックス・ドットコムでは、ノックアウトオプション、FX、株価指数CFDを取引いただけます。
口座開設は以下のステップで行えます。
- 口座開設ページでご自身に最適なFOREX.com口座を選択
- 必要書類のアップロードとともに口座開設のお申込み
- 取引プラットフォームにログインしてお取引開始
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。