【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は3日ぶりに反発/きょうの香港市場は軟調か、米長期金利の上昇が重荷
【前日の振り返り】
27日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.83%高の17611.87ポイントだった。中国企業指数は0.65%高の6069.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で759億3000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、朝方に上げ幅を拡大。前日終値は昨年11月28日以来およそ10カ月ぶり安値だったとあって、幅広いセクターで買い直しが優勢となった。人民元の対米ドル相場の下落が一服したことも買い安心感を支えたもよう。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め長期化への懸念は根強い。ハンセン指数の上昇率が1%付近の水準では売りが出て、上値を重くした。
【きょうの見通し】
28日の香港市場は軟調な相場か。原油高などを背景に米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念が広がりそうだ。27日のNY市場で原油先物相場は前日比3.64%上昇し、93.68米ドルで終了した。インフレ再燃が警戒され、米長期金利の指標となる米国債利回りは前日の4.558%から一時4.642%まで上昇し、2007年以来の高水準が続いた。
もっとも、きょうはハンセン指数先物の最終売買日に当たるため、売り方が損失を限定的にするための買い戻しを入れれば、相場が下支えされるだろう。
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日ぶり反発も上値重い、風力発電設備などに買い
【前日の振り返り】
27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.16%高の3107.32ポイントだった。深セン成分指数は0.44%高の10104.32ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7165億3400万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付くと、終始プラス圏でもみ合った。中国政府による景気対策への根強い期待が地合いを支えた。もっとも、序盤は上げ幅を広げる場面もあったが、勢いは続かなかった。今週末に始まる中秋節・国慶節の大型連休を前に、積極的な買いは入りにくかった。
セクター別では、風力発電設備が全面高。太陽光発電設備、医療サービス、製薬も買われた。半面、貴金属、コンピューター設備、造船、保険などが下げた。
A株市場では、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)、シリコンウエハーメーカーのTCL中環新能源科技(002129)の上昇が目立った。インフラ建設の中国交通建設(601800)と中国鉄建(601186)、車載電池メーカーの国軒高科(002074)、調味料メーカーの仏山市海天調味食品(603288)なども高い。半面、化学品メーカーの万華化学集団(600309)、通信設備大手の中興通訊(000063)、スーパーコンピューターメーカーの曙光信息産業(603019)、大手国有銀行の中国建設銀行(601939)などが売られた。
上海B株指数は0.64%高の236.78ポイント、深センB株指数は0.36%高の1116.90ポイント。
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