28日の香港株式市場でハンセン指数は反落、中国本土株式市場で上海総合指数は続伸

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は反落/きょうの香港市場は軟調か、本土休場で相互取引停止 連休前に持ち高調整売りも

前日の振り返り】

28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.36%安の17373.03ポイントだった。中国企業指数は1.31%安の5990.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で8018000HKドル。

ハンセン指数は安く寄り付き、じりじりと下げ幅を拡大。終値は昨年1128日以来10カ月ぶり安値となった。原油高などを背景に米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念から、運用リスクを回避する売りが優勢となった。27日のNY市場で原油先物相場が続伸し、インフレ再燃が警戒されて米長期金利が上昇した。中国恒大集団(03333)がきょうから株式取引を停止したことで、中国不動産企業の債務問題も改めて意識されたもよう。

 

【きょうの見通し】

29日の香港市場は軟調か。中国本土はきょうから106日まで中秋節・国慶節で休場となり、中国本土市場との相互取引は停止となる。また、香港市場も102日は国慶節の翌日で休場となるため、連休を前に持ち高調整の売りが相場の重しとなりそうだ。

一方、動向が注目される中国の不動産企業、中国恒大集団(03333)を巡っては、許家印会長が犯罪行為に関与した疑いがあるとして強制措置が執られていると28日夜に発表。許会長の次男でグループ会社の役員を務めていた許騰鶴氏も連行されたと伝わっており、中国不動産企業の債務問題が引き続き警戒されそうだ。

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は続伸、連休を前に上値重い テクノロジー株などに買い

前日の振り返り】

28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.10%高の3110.48ポイントだった。深セン成分指数は0.05%高の10109.53ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で71719000万元だった。

上海総合指数は総じてプラス圏でもみ合った。中国政府による景気対策への根強い期待が引き続き地合いを支えた。もっとも、あすから始まる中秋節・国慶節の大型連休を前に積極的な買いが入りにくく、指数は上値の重さが目立ち、わずかながら前日終値を下回る場面もあった。

セクター別では、教育が全面高。コンシューマーエレクトロニクス、光学エレクトロニクス、通信サービス、通信設備も高い。半面、保険が全面安となったほか、医療サービス、証券、酒造などが下げた。

A株市場では、欧菲光集団(002456)がストップ高をつけたほか、浙江水晶光電科技(002273)、北方華創科技集団(002371)、歌爾(002241)も大幅高となるなど、テクノロジー株の上昇が目立った。環境関連の福建龍浄環保(600388)、リチウム電池材料の寧波杉杉(600884)が買われた。大手国有銀行の中国建設銀行(601939)が反発。半面、証券株の華泰証券(601688)、中信証券(600030)、食品関連の牧原食品(002714)、仏山市海天調味食品(603288)、産金株の紫金鉱業集団(601899)、ディスプレー広告大手の分衆伝媒信息技術(002027)などが売られた。

上海B株指数は0.24%安の236.22ポイント、深センB株指数は0.26%安の1113.99ポイント。

 

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