
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は続伸/きょうの香港市場は買い先行も上値重いか、中国の金融緩和に期待もコロナ拡大を警戒
【前日の振り返り】
24日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.78%高の17660.90ポイントだった。中国企業指数は0.79%高の5992.35ポイント。メインボードの売買代金は概算で861億3000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、序盤は上げ幅を1%超に拡大したが、買い一巡後は急速に上げ幅を縮小。前日終値付近で相場が底堅さをみせると、その後はプラス圏でもみ合った。11月FOMCの議事要旨を受け、米利上げの減速期待が高まったほか、中国政府への政策期待も根強い。半面、23日に中国本土で確認された新型コロナウイルスの新規感染者が3万人を超え、データを比較できる2020年4月以降で過去最高となった。「ゼロコロナ」政策が堅持されるなか、行動規制など防疫措置の強化で景気が一層冷え込むことへの懸念が重荷となった。
【きょうの見通し】
25日の香港市場は買いが先行か。中国政府が金融政策を通じた実体経済への支援を拡大するとの期待が相場を支えそうだ。中国の国務院(内閣に相当)は23日の常務会議で、民営企業による社債発行の支援に一段と力を入れ、預金準備率引き下げなどの金融政策ツールを適宜運用すると決めた。香港市場では、預金準備率に続いて事実上の政策金利である最優遇貸出金利も下げられるとの観測が浮上している。
もっとも、中国本土で新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、上値の重い展開があり得る。1日当たりの新規感染者数は23日に3万人を超えた。感染状況が悪化した都市を中心に移動制限などの防疫措置が強化され、経済活動が冷え込むとの警戒感が強まるだろう。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日ぶり反落、コロナ感染拡大を嫌気
【前日の振り返り】
24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.25%安の3089.31ポイントだった。深セン成分指数は0.15%安の10956.68ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7480億5900万元だった。
上海総合指数は寄り付きで心理的節目の3100ポイントに乗せたものの、その後は徐々に上げ幅を縮小し、節目を割ると、後場はマイナス圏で軟調に推移した。前日の米株高が好感されたほか、中国政府による景気対策への期待は根強いものの、23日に中国本土で新たに3万人を超える新型コロナウイルスの感染が確認されており、行動制限の強化による景気減速への警戒感が相場の重しとなった。セクター別では、ゲームや自動車サービス、航空・空港運営などが売られた半面、バッテリーや漢方薬、不動産開発などが買われた。
A株市場では、新型コロナの感染拡大を嫌気して万達電影(002739)が売られたほか、曙光信息産業(603019)や中国聯合網絡通信(600050)などの下落も目立った。半面、中国の李克強首相が23日に開いた国務院常務会議で、民営企業の社債発行のサポート強化や適切な時期の預金準備率引き下げに言及したことを受け、万科企業(000002)や金地集団(600383)が買われた。
上海B株指数は0.05%安の289.16ポイント、深センB株指数は0.03%安の1124.01ポイント。
【上海総合指数】
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