中東情勢の混迷続く

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1月8日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
7日のドル円は前日からの流れを引き継ぎ108.25から一時108.62まで上昇。中東情勢の過度の悪化懸念が後退するとともに、この日発表された米12月ISM非製造業景況指数が改善したことがドルを支援することとなった。ただ、本日早朝にイランが米軍駐留のイラク基地を攻撃したとの一部報道により、リスク回避の円買いが入り108円ちょうど付近まで価格が押し戻されています。チャートを見ると、実線は日足均衡表の雲の下限(108.37)付近で推移。このまま108円台を維持できた場合は均衡表の基準線(108.73)が戻りの目安となりますが、108円を割り込むようだと、再度1月6日安値(107.76)までの押し戻されることも考えられます。
本日の予想レンジ107.70~108.70

<ユーロ円>
ユーロドルの下落(ドルの上昇)により、7日のユーロ円は121.43から120.77まで下落。チャートを見ると、実線は日足均衡表の基準線(121.35)を回復したものの、121円台を維持できず反落しています。日足均衡表の雲の上限(120.31)がサポートになっているものの、調整が進んだ場合、1月3日安値(120.16)や節目120円割れの可能性も出てくると考えます。
本日の予想レンジ120.00~120.80

<豪ドル円>
チャートを見ると、実線は日足均衡表の基準線(75.17)を回復したものの再び反落し、本日朝方には節目74円を割り込む展開です。目先は74円を挟んだ攻防が予想されますが、日足均衡表の雲の下限(73.74)までの下値余地はあると考えます。
本日の予想レンジ73.70~74.80


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